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特撮VRMMOで戦闘員として暴れてみた  作者: 月乃 そうま


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149〈はじめての鷲パパ〉

本日、二話目です!

なんとか土日の連続更新が続けられているのも、読者のみなさんの応援のおかげです。

正直、何度も挫折しそうになっておりますが、そのたびにみなさんの感想、ポイント、誤字報告に助けられております。

改めまして、ありがとうございます。

本当に、感謝です。


 なんとか落ち着いて、植え込みに隠れたままほふく前進、復活位置をカモフラージュしつつ、次にどうするか考える。

 まずは【サーベルバンパー】と【ベアクロー】は最初に。

 耳をすませる。


「いち、にー、さん……獲物としては充分か……」


「一匹、五百万の大仕事だからな!

 名前を売るためにもしっかりやろう」


「お父さんもお兄ちゃんも興奮しすぎ!

 さっさと変身するよ!」


「ああ、新しい車が欲しいんだ……変身……」


「まずは母さんの研究費だぞ、全員でスーツを新しくするんだからな、一郎! 変身」


「もうやめてよ。カッコ悪い……」


「いいから早くお前も変身しろよ、雪美」


「全くもう……変身!」


「空の英雄、パパイーグル!」


「稲妻の英雄、イチローワイバーン……」


「氷の英雄、スノウジャガー」


「「「大家族戦隊! 佐藤ゲーマーズ!」」」


「現在、絶賛、売り出し中! よろしくー!」


 俺は思わず立ち上がった。

 色違いのヒーロースーツはダイビングスーツに装飾してあるような感じで、肘当て、膝当てが佐藤の佐の字を意匠化してある。

 頭のヘルメットは各象徴を採り入れたデザインのフルフェイスタイプ。

 胸には赤い鷲、青い竜、白い豹の顔の鎧で肩には爪の形の肩当てがついている。


 こいつら何なんだ?

 『マギスター』の車両に乗っていたから、ヒーローなんだろうが、良く分からん。


「応援来たぞ!」「俺、花実ちゃん推し」「キャー! イチローさーん!」


 ヒーローレギオンの戦闘員が喜んでいる。


「外野、うるさい!」


「雪美、お前、ファンにそういう言い方はよせ……」


「まあまあ、パパはみんな格好いいと思うぞ!」


 雪豹雪美、翼竜イチロー、鷲パパね。

 本当の家族なのか? だとしたら、仲良いな。

 まあ、問題はヒーローが三人増えたってことだけどな。


「さて、まずは救出からか。イチロー、パパと行くぞ。雪美は戦闘員を助けてやりなさい」


「「了解!」」


 三人のヒーローが動き出す。

 おっと、見てる場合じゃない。

 まずは確実に一匹ずつ減らさなきゃな!


 俺は翼竜イチローと鷲パパが助けようとしている『イナリスター』の方へ走る。


 『イナリスター』はもう、へろへろだ。

 怪人三人から延々とボテくり回されて、そろそろ粒子化も近いだろう。


「イチロー、一匹頼む」


「【翼竜(ワイバーン)】【人さらい(イン・ザ・スカイ)】……」


 『翼竜イチロー』は翼竜の翼を開いて、空へ。急降下と同時に足が巨大な四本爪になって、『スカラベブレイン』を掴むと、また空へと上がる。


「ぬおっ! 離すブレ!」


「分かった……」


 上空で『スカラベブレイン』は解放される。


「【光求める翅(スカラベウィング)】ブレ!」


「ぬっ……飛べるやつか……」


「さあ、空中戦と行くブレ!」


 聖なる球で遠距離中心の『スカラベブレイン』と毒尻尾や爪の近距離中心の『翼竜イチロー』の空中戦が始まった。

 動きが速すぎて『満月弾(つきみだんご)』とか当たる気がしない。


 ならばと地上を見れば、『鷲パパ』が『イナリスター』と共闘を始める。


 『マギアイアン』は縦横無尽に辺りを掻き回して、こちらの戦闘員が翻弄されている。

 『雪豹雪美』は『マギスター』戦闘員たちの立て直しに奔走している。範囲回復持ちか。


「さあ、イナリスターくん、まだやれるかな?」


「あ、あたりまえだ! 俺はまだやれる……」


 『イナリスター』から言い様のない気迫を感じる。

 普段、二軍扱いだからこそ負けられない戦いだと見ているのかもな。


「【瑞光線グッドラックレーザー】ホッチ!」


「危ない! うおっ、なかなか減るな……」


 『麒麟ホッチキス』の手から『イナリスター』へとレーザーが放たれるのを、『鷲パパ』が身を呈して守る。


「おい、パパイーグル!」


「ははっ! 大丈夫! 私は丈夫だからね!

 それ、【倍返し】だ!」


 風が吹いた。パパイーグルが平手打ちのように手を動かすと『麒麟ホッチキス』が吹き飛んだ。


「ぐああ! まずいホッチ!」


 きっちり倍のダメージが『麒麟ホッチキス』に入る。

 今の風に当たり判定があるのだとすれば、避けられる類いのスキルじゃない。


「ゐーっ!〈情報が足りねえな。手札を見せてもらうぞ。【賢明さ故の勝利(テュール・テュール)】!〉」


 HPは1200くらいで、MPが800というところか。変身時の倍率が高そうだ。

 今のスキルから考えると、ユニーク持ちか?


「そこだ! 【魔剣グラム】!」


「そんなところにいたか、このバカト!」


 『マギアイアン』にバルトのユニークスキルが決まっていた。

 だが、攻撃後硬直を狙われてキック一発。

 吹き飛びながら粒子化していく。


「次で決めてやんぜ……」


 バルトは中指を立てながら消えた。


「はんっ! やれるならな!」


 『マギアイアン』が腕に何かのアンプルをセットする。

 手甲にアンプルセット用の穴があるようだ。

 HPが一瞬で「150」点ほど回復される。

 HPポーションかよ。

 空になったアンプルが自動で排出される。

 なんか、カッコイイじゃねえか。


「カエーン!」


「誘ったんだよ!」


 『マギアイアン』の裏拳が『火炎浄土』戦闘員を消し飛ばした。

 流れるようにアンプルセット、回復からの攻撃で次は『りばりば』戦闘員がやられた。

 慣れてるな。


 最初はカッコイイかと思ったが、だんだん薬物常習者(ジャンキー)に見えてくる。


 そうか、バルトのユニークでも『鷲パパ』には届かないんだよな。

 そうなると、やはり、【神喰らい(オオカミ)】で弱点狙いしかないな。


 俺は腹を括って、『鷲パパ』へと向かった。



ハッピーハロウィン!


家族でゲームってほぼしたことないんですが、どうなんでしょうね?

想像すると、人間性の理解が深い分、よりゲームに没頭しちゃうのかな〜とか思います。

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― 新着の感想 ―
[一言] 作中一番のイロモノか? と思いきや、ちゃんと戦力になってるでゴザル… けどお金目当てという、ちょっとサラリーマンの悲哀を彷彿とさせる父… そう言えば特撮モノでありながら、真っ当に戦隊を組ん…
[一言] ユキミジャガーじゃない辺りに女の子の意地を感じる…
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