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特撮VRMMOで戦闘員として暴れてみた  作者: 月乃 そうま


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本日、三話目になります!

まだの方は前前話から、お願いします!


 エレベーター前での攻防。

 『りばりば』戦闘員の『ショックバトン』をキレイにいなして、『マギスター』戦闘員の膝がめり込む。

 そこから流れるように肘を落として、倒れた『りばりば』戦闘員の首を踏み折る。


 がっつりスキルを使った攻防というより、リアルスキルが高い感じだ。

 しかも、要所、要所ではちゃんとスキルでのダメージアップも忘れていない。


「イーッ! 【居合い】」


 『りばりば』戦闘員のスキル攻撃。


「スキル攻撃は単調すぎて読めるんだよ!」


 裏拳で『りばりば』戦闘員の小手を叩いて軌道をズラし、普通の足払いで転がすと、ハンドガンを抜いて三発。

 『りばりば』戦闘員は粒子化していく。


 ばよえ〜んが『ショックアロー』を放つ。


「おっと。子供か……まあ、ゲームだしな……」


 『ショックアロー』を避けた『マギスター』戦闘員が一気に距離を詰めてくるので、こちらも構えると、相手もしっかり構えてすり足で寄ってくる。


「ほら、掛かって来いよ」


 昔、空手部のやつとケンカした時は体幹の違いでボコボコにされた。

 身体に芯が通っていると、二、三発いいのが入っても揺らがないから厄介だった記憶がある。

 俺は『ショックバトン』を仕舞った。


「ほう……少しはやれるのか……」


 リアルスキル持ちは『ショックバトン』のような得物を見ずに、こちらの筋肉の動きを見てくるからな。

 下手に『ショックバトン』を一発当てられれば勝てると思って頼ると酷い目にあう。


「ゐーっ!〈【ベアクロー】【餅つき(ラビストンプ)】〉」


 バフを掛けていく。


「なんだ、スキル頼りか……」


 踏み込んでの鋭い蹴りを足を上げて防ぐ。


「それだけでもない、かっ!」


 こいつ空手だな。正拳突きが来る。

 腕で払うように受ける。少しのダメージ。

 怯んだら負けだ。

 ベアクローでさらに払う。かすった。


「ちっ! 爪の分、見誤ったか……」


 空手ヤローに少しのダメージ。

 緊迫した空気が流れる。

 このまま戦ったら、俺は負ける。ケンカは散々やったが、格闘技経験者には地力で負ける。

 空手ヤローのジャブを腕でガード。

 少し離れて、リアル回し蹴り。

 【野生の勘(ウルフセンス)】の赤いラインが見えていても、鋭い蹴りで避ける間がない。

 こうなったら近づいて打撃位置をズラす。

 重い蹴りに身体がズレる。


 怖がるな。


 自分に言い聞かせて、【一刺し】を放つ。


「ぬっ……」


 ジャブからの無理やりなストレートで距離を取られる。

 予想の内だ。これでボコられたのは二度や三度じゃない。

 空手ヤローの足に刺した蠍尻尾を抜いて、その足を払う。


「くそ……」


 『熱毒』で足に力が入らなくなっている空手ヤローが転んだ。


「イーッ!【火球(ファイアボール)】」


「肩パッドぉぉぉ……」


 他の『りばりば』戦闘員がとっさに放った火球で空手ヤローは燃え死んだ。


 俺はその戦闘員にサムズアップ。健闘を称えた。


 手練はあと二人。

 ナイフ使いとボクシングスタイルか。


「よう、有名人! 次は俺とやってくれよ」


 ナイフ使いが順手に握ったナイフを揺らしながら寄ってくる。


「ゐーっ!〈いやだね、【満月蹴り(マナシュート)】!〉」


 遠間から横前蹴り。放つ足の先から丸い白い気弾のようなものを放つ。


「ちっ! 【移動式バリア(ピンポイントガード)】」


 透明な丸盾状のバリアが出てダメージの半分くらいを防がれた。


「なんだこれは……」


 ナイフ使いが顔を真っ赤にして、自分の手のニチャニチャ具合に顔を顰める。


 ばよえ〜んの『ショックアロー』。


「くっ……【移動式バリア(ピンポイントガード)】……で、出ない!? がはっ!」


 『魔力酔い』は酩酊状態でスキル使用不可だからな。

 ナイフ使いが散った。


「前園、後藤さん! ヤロー……。

 おい、肩パッド! 俺は元チャンピオンの中本だ。

 変な技使ってねえで、ちゃんと勝負しろ!」


 ボクサー中本。ウェルター級の元チャンピオン。

 最近はゲーム動画界に殴り込みみたいなニュースを見た記憶があるな。


 足を使ったアウトボクサーだったはず。

 そうか、『リアじゅー』やってたのか。

 まあ、このゲームはそういうゲームじゃない。

 俺は構えはしたが、ボクシングをやる気はない。


 目の前に【トラップ設置】で落とし穴。

 【自在尻尾】でアウトレンジのさらにアウトレンジからなら相手してやるよ。

 蠍尻尾は俺の三本目の腕。ジャブで距離を測る。


「はっ! そう来るか!」


 中本は笑って、俺の尻尾を掻い潜る。

 たしかに本物っぽい。スウェーして、ダッキング、蠍尻尾のフックも躱された。

 中本の一瞬の踏み込み。

 そして、落ちた。


「なぁっ!」


 1mの深さだと下の階まで貫通するらしい。


「くそ! てめぇ!」


 いや、元プロ相手にボクシングとか無理だから。

 お前の土俵でなんかやる訳ない。


 内階段を大急ぎで駆け上がって来たところで、みんなからの遠距離スキルを食らって元チャンピオンは粒子化した。


「覚えて、ろ……」


 俺たちはお互いにハイタッチ。

 もうひとつの内階段も無事に制圧できたようだ。


───レイド戦を開始します───


───新たにNPCの隔離を開始します───


 別のヒーローが来たのか!

 俺たちはお互いに顔を見合わせた。


前園は警察官で空手家、中本は元プロボクサー、後藤は元軍人という、マギスターリアルスキル三銃士はちょっと危険人物。人体破壊に興味津々。でも、リアルでやらずにゲーム内で満喫するくらいの分別はあります。


ピンポイントバリア。マウス的なモノでマクロス表面を移動するバリア。アレ、好き!

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― 新着の感想 ―
[一言] 初代マクロスのピンポイントバリアを初めて見た時はかなりの衝撃でしたね。手動かよww(しかもトラックボール)って笑った記憶があります。
[一言] 個人的にはピンポイントバリアパンチ(初代マクロスではダイダロスアタック)が好き。特にYF-19と21が… 防御を攻撃に転用する発想、いいよね。 ボクサー中本がこのスキルを持ってたら非常に手…
[一言] 新人のもっちりが働いたのに出番がしばらく無さそうな古代語さん… 書きため無いのに3話更新とか頑張った!感動した!
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