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本日二話目です。あと書き溜めがゼロです!
作者、がんばえー!
家で簡単に食事等を済ませて、準備ができ次第、ログインする。
まずは今回の『作戦行動』に参加できるか確認。
良かった。無事に参加できそうだ。
『プライベート空間』に移動。
テイム野菜たちと遊ぶばよえ〜んや魚釣りを楽しむムックなんかに挨拶をして、俺はレベルアップ作業に取り掛かる。
名前:グレン〈Lv91→103〉
〇力:16
〇器用:25
〇素早さ:18
〇知力:40→52
〇精神:20
〇特殊:99→111
〇生命:15
〇運:8
〇魂:『フェンリル』『グレイプニル』『ダークピクシー』
〇スキル〈残り0/0/1/3〉:【回避】30【夜の帳】30【全状態異常耐性】30【回し蹴り】20→30【農民】21→30【サーベルバンパー】1→13【封印する縛鎖】30【血涙弾】30【言語〈古代〉】30【擬態】29→30【蠍農民】30
〇派生アーツ
【緊急回避】【野生の勘】【孤高の群れ】【闇芸】【闇妖精の踊り】【闇精霊】【賢明さ故の勝利】【希望】【神喰らい】【正拳頭突き】【餅つき】【満月蹴り】【誘う首紐】【叫びの岩】【打ちつける物】【栄養満点】【豊作】【マナ操作】【ベアクロー】【逃げ足】【地面擬態】【毒強化】【古代の読み書き】【古代思想】【言霊】【トラップ看破】【トラップ解除】【トラップ設置】【自在尻尾】【一刺し】【一揆呵成】
△副能力値
△装備重量:32
△ダメージ:+31
△武器命中:+40
△回避:+43
△装備設計:+48→60
△状態異常:+139→163
△異常耐性:+119→131
△体力:33
△疲労:28
△HP:59
△MP:159→181
ついにポイントが余り始めた。
スキル欄の残り〈0/0/1/3〉は最初がスキル欄の残りを表している。
次の0/1/3が余りのスキルポイントだな。
やはり、こうなったら汎用性のあるスキルを入手するのが急務な気がする。
能力値はひたすら長所を伸ばすことにした。
ここまで来たら、短所を補う意味があまりないと気付いてしまったのだ。
今更、力を上げても、悲しいかなダメージディーラーにはなれない。
それならば味方に『祝い』をつけたり、動きを止めたりする方が貢献できる。
動きを見切られつつある今、新しい風を取り入れるのは重要課題だが、いかんせん無料コンパク石はない。
今回のレベルアップで得た派生アーツに多少なりとも使えるものがあるといいが。
とりあえず、確認をしておこう。
【満月蹴り】
攻撃︰+現在MPの半分 範囲︰単体 距離︰遠距離 代価︰現在MPの半分
対象にキックによる満月弾を放つ。
満月弾は対象にダメージと共に『もっちり』『魔力酔い』を与える。
・ここがおつきさま。ふ〜! メスがいっぱい。ふ〜! てんごくだ〜! ふ〜! ねぇ、そこのかのじょ〜、ぼくと、ふ〜っ! しよう!
【マナ操作】
代価︰疲労3
大地のマナを操作して、植物にMP回復+30を与える。これを食せば、体力だけでなくMPも回復できるようになる。
・これがわしらの気力のひみつだ! 丹精込めりゃ、応えてくれる。上手なつきあい方を学ぶこった。
【ベアクロー】
代価︰MP-5
あなたの両手足にベアクローが備わる。パンチ、キック攻撃に+30と『流血』を与える。
・女王陛下より与えられたこの手足の爪は剣より鋭く敵を切り裂く。侵略者を断罪せよ! それもまた使命なのだから。
【トラップ設置】
距離︰中距離 代価︰MP-10
あなたの周囲5m範囲に罠を仕掛ける。
罠は1m×1mのものでそれぞれに効果が異なる。
落とし穴︰移動阻害、固定ダメージ「10」点
吊り天井︰移動阻害、疲労+5。吊り天井のHPは5とする。
バネ床︰踏んだ相手を任意の方向に3mジャンプ移動させる。
移動床︰踏んだ相手を任意の方向に5m、瞬時に移動させる。
毒針︰踏んだ相手に『振動毒』〈器用-50、固定ダメージ「1」点〉
・最高の財物たるもの、最高の玉座に腰掛けているものだ。この身を飾る労力を惜しんではいけない。
……これは、なんというか。神の配剤とでも言うべきか。
逆物欲センサーが働いたのか。
ダメージディーラーを諦めた瞬間に【満月蹴り】【ベアクロー】というダメージ系スキルが入り、それを継続させるような【マナ操作】が来た。
【トラップ設置】は設置にどれくらい掛かるかによるが、移動系スキルとして使えそうな……。
まずは検証しよう。
「ゐーっ!〈【トラップ設置】〉」
選んだのはバネ床だ。
設置を選ぶと、カチャカチャシャキーン! と音がする。時間にして、一秒と少しくらいか。
瞬間的に使うには少し難しそうだが、戦闘時に使えなくもない微妙なタイミングだな。
おお、【トラップ看破】が働いているのか、罠の位置は見える。
踏んでみる。
ビョンッ! ぬおっ! 斜め四十五度に身体が移動する。
俺は体勢を崩して、その場に落ちた。
着地は自分で決めないとダメだな。それもそうか、罠として使うものだからな。
もう一度だ。ビョンッ! うおっ! べしゃ。
惜しい。どうしたものか……。
習うより慣れろということか。トラップは一度設置すると一分くらいは再利用可能だ。
バネ床が戻るのに三秒くらい間がある。
俺は何度も跳んでは、べしゃりと地面とキスをした。
ふと、視線を感じて顔を上げると、ばよえ〜んとムック、煮込みにサクヤまでが来ていて、俺を面白いものを見る目で囲んでいる。
「グレンさん、それなんですか?」
ばよえ〜んの質問に俺は新しい派生アーツを試していると答える。
「楽しそうミザ」「また変なスキルじゃないんですかねー?」「今度はどんなのピロ?」
興味津々に近づいて来るので、俺はステータスを見せてやることにする。
「なんかまた酷いスキルが出てるミザ」
「兎は性欲強いって言いますからね〜」
「サクヤ、ばよえ〜んさんの前ピロ……」
「ううん、平気だよ。そんなの気にしてたらMMOできないし」
「相性は良さそうだけど、他との兼ね合いが難しそうミザ」
「ん〜たしかに、ちょっと器用貧乏になりそうですけど、この満月蹴りの『もっちり』と『魔力酔い』は嵌りそうですし、ダメージスキルというより、状態異常スキルとして使う分には良いかもしれませんねー」
「ベアクロー見てみたいです」
ばよえ〜んに言われるまま、【ベアクロー】を使う。
熊の手だ。しかも、白クマっぽい凶悪な爪がついている。足もな。
ふさふさの長い白毛付きで、前腕部と膝下が覆われている。
「ふさふさです!」
ばよえ〜んが腕にまとわりつく。
いや、注目すべきは爪じゃなかろうか?
「白い毛長のコートでも着て、顔も熊にしたら、サーベルホワイトベアになれるピロ!」
それは、俺、狩られる側じゃねえか?
それから、【トラップ設置】はやはり検証が必要だと言うことになって、あれこれとやってみた。
サクヤがシーフ系のトラップ解除を使うと、数回に一回くらいで解除され、発動しない時があると分かった。その時は罠自体が無くなる。
ムックやばよえ〜んはバネ床をキレイに使う。
跳んだ瞬間、身体を丸めて前方宙返りの要領でやると、楽に着地できてしまうらしい。
距離感覚を覚えて、着地位置に落とし穴でも設置すれば凶悪な罠になりそうだ。
移動床も自分の移動距離増加や相手の思惑を外すのに使えば、かなり便利な気がする。
ただ慣れてくると、音で設置がバレる。
警戒されると敵を嵌めるのは難しいかもな。
「これ、グレンみたいにいっぱいMPがあるならいいけど、普通の人なら大抵死にスキルミザ」
「まあ、そうですねー」
「落とし穴ひとつあっても、意味ないってことですか?」
「1m範囲だと踏ませるのは難しいピロ。移動床やバネ床で誘導させる前提のアーツだと思うピロ」
なるほど、確かにな。
時間いっぱいまでスキルの習熟に使って、俺たちは『大部屋』へと移動した。
さあ、これから『作戦行動』だ。
『もっちり』あなたの身体はとってももっちりになる。動く度ににちゃあ、となってスピード減。あと人によってはとても不快な気持ちになる。
『鈍重』のいとこのような状態異常。『鈍重』ほどのスピード減ではない。




