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『悪役令嬢ですが、周囲が全員「狂人」しかいないので、婚約破棄イベントが世界崩壊の引き金になりました』

「毒見役が倒れたら即座に予備を投入して」――王立学園の優雅なサロンで、公爵令嬢エリザベートは震えながら指示を飛ばしていた。彼女は悪役令嬢としての覇気など微塵もなく、ただひたすらに「死」を恐れる生存者(サバイバー)だ。

それも無理はない。彼女の婚約者である第一王子アレクセイは、スコーンの膨らみが左右非対称というだけで空間ごと物質を削除する狂人。さらに、影から現れ空間を圧縮する魔術師、筋肉で物理法則をねじ伏せる騎士、転ぶだけで大地震を起こすヒロインなど、周囲は全員が歩く災害レベルの化け物ばかりだったのだ。

本来なら穏やかなはずのティータイムは、彼らの異能が乱れ飛ぶ破壊の宴と化す。エリザベートは自身の常時発動スキル『生存者バイアス』とテーブルの下への避難でなんとかその場を凌ぐが、真の恐怖は明日に迫っていた。

それは、彼ら全員が一堂に会する「卒業パーティー」。そこで予定される婚約破棄イベントは、もはや単なる破談ではなく、世界崩壊の引き金でしかない。学園という檻の中で暴れる怪物たちを前に、エリザベートは静かに、防弾チョッキの枚数を増やす決意を固めるのだった。
『婚約破棄(ハルマゲドン)編』
『勇者転入(ハードモード)編』
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