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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
3章 他惑星とのつながり!

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説明集会!バーチャル旅行!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。


 俺達はトリカの後にぞろぞろと続いていき、VTルームと書かれた部屋へと入る。


 案内された部屋はとても機械的な部屋だった。


 一般人では高性能過ぎて使うことのない”マザーコンピューター”という、大きな球体の高スペックの機械を中心に、大小さまざまな機械がぎっしり置かれている。


 そのマザーコンピューターから伸びる複数のコードが生物の神経の様にうねり、人体収納用の透明なカプセルへと接続されている。


 別にこの部屋の光景は現代では特に珍しくもないありふれたものなのだが、前世のある俺はこの景色を「THE・未来」と感じるからか、見ていて凄くワクワクするんだよね。


 でもまあ、この機械群はあくまで補助装置に過ぎないんだけどな。


 メインはこっち。このデスクにある機械だ。


 その部屋の中心のデスクの上には、あまり見慣れないが、ある種見慣れてもいるオブジェのようなものが、静かに鎮座している。


 うん。いいね!この状態でも十分綺麗だ。


 今日はこのデスクの上のものを見るのを楽しみにしてたんだよな!なんせこれには赤ちゃんだった頃少し…


「さて、あなた達にも事前に言っておいたけど、ついにこの惑星にも、VTDが届いたわ!今日はそのお披露目会かつ、試運転よ!拍手!」


 おっと、俺が部屋を見渡しながら少し昔を思い出していたら、お披露目会が始まってしまった。


 慌てて俺は皆に合わせて拍手する。


 VTDとは略称で、正式名称をハイ・ディメンション・バーチャルスペーストリップデバイスといい、高次元バーチャルトリップデバイスと呼ばれたり、バーチャルトリップする機械と呼ばれたりと、人によって様々な呼ばれ方をしている。


 今日はこれを視聴者に発表するため、かつ試運転のために集められたのだ。


 発表会は言葉のとおりだが、試運転というのは、要するに俺達はこれからVTDを用いて、実際に旅行へ行くということだ!くっそ楽しみなんだが!


 ちなみに、二泊三日の旅行ということだけ決まっていて、行く場所はまだ知らされていない。一体トリカはどこへ俺達を連れて行く予定なんだろうか?


>ぱちぱちぱち

>おおー実際に見るとこんなんなのか

>これ、オーダーメイドだよね

>惑星フルールの小さいバージョンだ!めちゃ綺麗!

>こんな無人惑星にマザーコンピューターとかVTDを設置しちゃうトリカ様すげえよ!


 コメントである通り、このVTD、見た目が俺達が今住んでいる惑星であるフルールにそっくりとなっている。


 例えるのなら、大きな地球儀。フルール儀とでもいえばよいのだろうか?


 ただし、完全にフルールと同じというわけではない。一目でわかりやすい違いがある。


 そのフルール儀の周りには土星の環のような形で、いくつものリングのようなものが沢山浮遊しているのだ。本来この惑星にそのような環はない。


 リングはよく見ると、星星の集合体を模したもので構成されている。


 詳細な仕組みは知らないが、このリングによって、とても高度な計算が常時行われているらしい。


 今はまだこのリングは不活性状態。これが活性化すると、このリングがぐるぐると動きながら光りを放ち始める。


 まだ俺が赤ちゃんだった頃母の仕事の都合で他の惑星へ実際に訪れた時、たまたまそこで活性化イベントをやっていたので、遠目に一度だけ見たことがあるのだ。


 赤ちゃんだったのでハッキリと覚えていないが、なかなか綺麗な光景だったことをわずかに覚えている。


 例えるなら、天の川が動きながら、円を描いているような…当時は軽く見ただけなのでうまく説明できないが、大体そんな感じだ。


 大きくなった今ならもっと感動するだろう。ああ、あのうっすらと覚えている光景をもう一度みたいなぁ…

 

 まあ、実際にその光景が見られるのはもう少し先の話だ。


 なぜなら、このリングが活性化する時は、この惑星が観光地化したときだからだ。まだこの惑星は観光客の受け入れ体制が出来ていない。


 次のチートデイが終わる頃には、惑星裏のカマクラホテルを観光地化できるようになっているだろうから、それまで楽しみにしていよう。

 

「さて、各種説明の前に、命名式を始めましょう!これからわたくしの夢を託すことになるこの機械を、ただVTDと呼ぶのは味気ないもの!それに、VTDには何度もお世話になるでしょうしね。さて、じゃあヒノキ。代表して名前をつけなさい!」


「俺!?いきなりだな。うーん…うーん、どうしようかな」


「あ、コメントを見るのは禁止よ。あなたの思いついたオリジナルの名前しか認めないわ!ぱぱっと決めちゃいなさい!」


 カンニングは駄目と。なかなか俺に厳しいな。


 さてさて、どうしようかねぇ…


 うん。これしか思いつかん。


 まあ、こういうのは一瞬で思いついたのが意外と良かったりするから、とりあえず発表してしまおう。ダメならまた皆で考えれば良いのだ。


「じゃあ、惑星フルールの子どもみたいだから、”ジュニア”とか、どう?」


「はい、決定ね。これからはVTDのことをジュニアと呼ぶことにしましょう!」


 おお、即決か。いいのか?


 まあ、トリカが良いと判断したのならいいか。


 トリカはこういうときにうじうじと悩まない。その場のノリや空気感、ライブ感を大事にしているのだ。


「じゃあ、ジュニアの簡単な説明に入るわね」


 トリカが指をぱちんと鳴らすと、トリカの上空に大画面でモニターが表示された。


「このモニターを使いながら説明していくわね。まずは大まかにジュニアがどんな機械なのか説明するわ。なんとなく知っている人も多いでしょうけど、このジュニアさえあれば、バーチャル旅行に行くのも、来てもらうのも困らない。そういう凄い機械よ!」


 ドドン!パフパフ!などと、説明が入るたびに部屋に効果音が鳴り響く。こういう退屈になりがちな説明のときでも、トリカはエンタメを忘れない。


>すげー

>わかりやすい!

>トリカ様素敵!


 視聴者も適度に茶々を入れつつ、トリカの説明を楽しんでいる。


「ジュニアの機能は大きく分けて二つ。まず一つ目はいわゆる他の惑星の観光地にアバターを飛ばす機能ね。正確にはアバターを飛ばしているわけではないのだけど、そう説明するほうが分かりやすいのよ。高次元バーチャルの説明なんて詳しくしていたら日が暮れてしまうわ。だから、アバターを飛ばすって認識していなさい!良いわね?」


>ヒュー!難しい説明なんてどうでもいいぜ!

>流石トリカ様!わかりやすい説明だ!

>高次元バーチャルって難しいもんな

>初めてバーチャル旅行した時は感動したぜ!

>実際には寝てるだけなのに、色々なリアルすぎる体験をできるなんて意味わからないぜ!


 視聴者達がノリノリで茶々を入れつつ説明を聞いているのを横目に見て、つい視聴者の意見に深く頷いてしまった。


 俺もバーチャル旅行は何度かしたことがあるからな。気持ちが凄く分かるのだ。


 バーチャル旅行といっても、要はカプセルに入って、再現されたバーチャル空間で過ごすだけではある。カプセル内で擬似的に実際に物に触れたり、景色を見たり、食べ物の味を感じたりを楽しむことができるのだ。


 でも、そんなのはこの技術の序の口だ。バーチャル旅行の本当に凄いところは、そこではない。


 重要なのは、()()()バーチャル空間だというところだ。

 

 なんと、高次元バーチャルで食べた物はしっかり栄養になるし、そこで(おこな)った経験はしっかり体に身についているし、その惑星に実際に住んでいる地元住人とリアルタイムで交流することだって容易にできてしまうのだ!


 な?意味わからないだろ?


 こんなの、実際に足を運ぶ旅行と何も変わらない。


 そんなことを可能にしてしまうのが、高次元バーチャルという技術なのだ。


 俺が初めてバーチャル旅行を体験した時は、あまりにリアルすぎて、違法にワープ機能を使い、実際に現地へ行ったのではないかと疑ってしまったほどだ。


 帰ってきて本当にカプセル内で目覚めた時、衝撃を受けた覚えがある。


 そんなふうに少し昔を思い出した所で、もう少しだけトリカの説明は続く。

次回予告:<<<わたくしが死ぬことはありません>>>

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