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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
1章 毒女襲来!

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買物上手?アンドロイド登場!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「なんかA社から営業メールが来てました」


>いきなり始めるな

>配信ありがとう

>まず視聴者に挨拶くらいしろ

>今日も楽しみ

>A社ってあの?

>かなり珍しいね

>アンドロイドをつくってる会社か

>アンドロイド怖いアンドロイド怖いアンドロイド怖い


「私の所で暮らしているある一人のアンドロイドが君の生活に興味を持っている。だからアンドロイド買いませんか?って内容のメールだな」


>アンドロイドって相当高いんじゃなかったっけ

>そもそも買えるものなの?

>噂ではまず庶民では決して買えない値段らしい

>たとえお金があっても、アンドロイド自身が望まないとそもそも買えない

>これ噂だけど、アンドロイド自体がアンドロイドをつくってるらしいぜ

>アンドロイド様いつもありがとう


「最近ちょっと一人で寂しくなってきたから、即決で買うことにしました!そのおかげで全財産がなくなりました!」


>草

>さみしくなるの早くて草

>もっと計画的にお金使え

>計画性のない男

>もっと考えてお金使って

>さみしいなら私が夜の相手してあげますよ


「なんか、清楚でお淑やかなメイドが来るんだって。女性型だけど胸が平坦だから女性っぽくなく、ヒノキ様でも安心って書いてあったわ。確かに胸がないなら余裕だな!」


>あなた胸があろうがなかろうが関係ないじゃん

>†宇宙一チョロい男†

>清楚でおしとやか…ねぇ。アンドロイドとはいえ、そんな女がこの宇宙に存在するとは思えん

>A社は都合の良い特徴しか伝えないことで有名

>A社のアンドロイドは… 

>あそこのアンドロイドは皆一癖あるっていう噂はよく聞くな

>果たして女性型アンドロイドなら手玉に取られ無いのだろうか…

>騙されて…いやなんでもないよ


「え?俺騙されてる感じ?」


>まあ嘘はついていないと思う。嘘はね

>おしとやか(当社比)

>清楚(当社比)

>アンドロイド怖いアンドロイド怖いアンドロイド怖い

>さっきからアンドロイド怖がってるやつ、絶対過去に悪い事したんだろうな

>アンドロイドは悪いやつを“ないない”してくれるので大好きです

 

 この宇宙でのアンドロイドというのは、ほぼ全ての面において人間よりも優れている人工生命体だ。人間よりも身体能力と武力が圧倒的に優れている。


 ま、といってもそれは性能の話というだけだ。


 外見や性格、ふるまい、感情表現、肌のぬくもりまで、すべてが人間そっくりに作られている。


 そのため、この宇宙でアンドロイドたちは事実上、人間と同じように扱われる事が多い。


 そんなアンドロイドは、主に悪い人を懲らしめる警察のような仕事と、惑星の運営や政治などをしている存在として有名だ。


 人間より優れているので、今どきどこの惑星でもトップはアンドロイドなのだ。


 人間じゃなくてアンドロイドがトップなんて問題ないの?と疑問に思う人もいるかもしれないが、全く問題はない。なんなら人間がトップの時の方が明らかに問題が多かった。


 アンドロイドはどんなときも平等で、最善と思われる政治を行ってくれる。そして悪い人もその武力をもって捕まえて、治安維持をしてくれている。人間にとってとてもありがたい存在なのだ。


 そんな完璧な存在のようなアンドロイドでも、苦手なことが一つある。


 それは、娯楽を生み出すこと。


 だから、人間が娯楽を生み出し、アンドロイドが惑星の運営と治安維持をする。そうやってうまく共生して暮らしているのだ。


「メールによると、もうすぐアンドロイドが来るはずなんだよな~。いやぁ…こんな辺境の惑星にまで荷物を届けてくれるの、すごいありがたいわ」


>流石あの運送会社はどこでも届けてくれるな

>ワープ技術がないともう生きていける気がしない

>いつか人間もワープできるようになればいいのに

>人間を百%安全にワープするのは不可能だと結論が出ただろ

>法律でワープ禁止されてなければその惑星に行くのに…


 以前SCエネルギーがあればほとんど何だってできるといったが、できないことも少しだけある。


 それは、生きている生物を安全にワープさせることだ。


 SCエネルギーの力を持ってしても、0.1%未満の確率で生きている生物をワープさせると事故が起こることが分かっている。だから、人をワープさせたり、自分の意志でワープしたりするのは禁止とされているのだ。


 もしその法律を破ると、かなりの重罪となる。アンドロイドが地の果てまで追ってきて、必ず捕まえにくるだろう。


 ただ、例外として、その法律はアンドロイドには適用されない。


 アンドロイドはスリープモードになることができる。そしてその状態だと、百%安全にワープすることができるからだ。


 だから、ここへ来るアンドロイドもワープで来るはずだ。


 いやぁ…どんな子が来るのかなあ…楽しみだなあ。


「清楚でお淑やかな女性って、俺の理想なんだよね!一緒の惑星にたった二人だけで暮らすって、もはや結婚生活と言っても過言じゃないよな?」


>過言です

>アンドロイドは原則として、人間との恋愛はしないように設計されているんだぞ

>こっちは全然アンドロイド相手でもいいのに!決して認めてくれないんだよね

>アンドロイドに片思いするとすごーく辛いよ。一生片思い確定だから…

>それでも!彼はいつか私のことが好きになってくれると信じてる!


 そんなふうにアンドロイドについてのことを視聴者と雑談しながら待っていると、あっという間に到着時間になった。


 チャララララン♪ 荷物が届きます♪


 到着前の電子音が鳴り響く。


 きたきた!待ちわびたぞ!


 ブオン。


 ワープ特有の音と共に煙が立ち込め、煙が晴れたところに現れたのは──美しい一体の女性型アンドロイド。


 俺がその姿に見惚れていると、彼女は静かに口を開いた。


「お買い上げありがとうございます。あなたが購入者様ですね」

 

 そう言って、彼女は丁寧にお辞儀をした。


 見た目だけでなく、声から所作まで、すべてが美しい。彼女が魅力的すぎて、さっきからドキドキしっぱなしで、心臓の音が鳴り止まない。


 止まれ!俺の心臓!

 

「は、はい!よろしくお願いします」


 なんとか一言返す俺。


>緊張してて草

>おおー私アンドロイド初めて見たわ

>メイド…一応メイド服かこれ?

>なんかすごいもの持ってるんだけどwww


 俺は改めて彼女をじっくり見てみた。


 着ているのは、上下が分かれたタイプのメイド服。上も下もやたら丈が短くて、露出はかなり多めだ。お腹と太ももが大胆に出ていて、清楚というより、ちょっと派手な印象を受ける。


 見た目は黒髪ロング。うん、黒髪は前世で馴染んだ髪だ。しっとりと光を浴びたような艶が、どこか色気を感じさせる。


 背丈は160センチくらい。胸は言われていた通り平坦。


 これも俺にとってはありがたいことなのだ。なぜなら、おっぱいは俺の天敵だからな。


 あれには逆らえる気がしない。


 所々派手な部分があれど、楚々(そそ)とした立ち姿や、女性らしい控えめな表情などから、全体的な印象では、A社の言う通り「清楚」で「お淑やか」と言っても差し支えないのではないだろうか?


 ただ、あれさえ見ないことにすれば、だが…


 彼女、なぜか背中にバカでかい武器を背負っているんだよね…


 というか、そもそもあれはなんだろうか?斧みたいな形状だが……ふむ、解析すると、あれは戦斧(いくさおの)という種類の武器らしい。


 なんで、今どきそんな古代の武器を持っているんだよ…


 というか、武器が気になりすぎて、物騒な女性というイメージしか持てなくなってしまったんだが!?


 そんな困惑の中、彼女が淡々と名乗り始めた。


「私はヨヒラと申します」


「お、俺はヒノキ。よろしくな」


「買われたアンドロイドには、購入者様をサポートする義務があります。その一環として、購入者様のお願いをひとつ叶えることも可能です。常識の範囲内であれば、基本的にどんな命令でも問題ありません」


>へぇ…そんな義務があるんだ

>アンドロイドを買う人なんてそうそういないから知らなかった

>男性アンドロイドにエッチな命令をしても良いんですか!?


 俺もそんな義務があるとは知らなかったな。


 でも、お願いねぇ…いきなり言われてもなぁ…


 そうだな、じゃあ、俺のスローライフのサポートでもしてもらおうかな。


「ですか、その前に…」


 俺がそんなことを考えているうちに、いつの間にかヨヒラが俺の方に近づいてきていた。


 そして、俺の体をペタペタと触ってくる。


 えっ?なになに!?今、何が起こってるの!?


>男に許可なく触れるなんてすごい度胸だ

>私も触りたい!

>普通一般の男に勝手に触るなんてことしたら、激怒されるんだよなあ…

>触られてパニックになってて草なんだ


 そりゃ、女に弱い俺がこんな美人なアンドロイドに触れられて、冷静でいられる訳ないだろ!いい加減にしろ!



 アンドロイドであるヨヒラの手は、とても女性的で柔らかった。


 しかも、ヨヒラからいい香りがふわっと漂ってくる。ジャスミンの花のような、華やかで甘い香りだ。アンドロイドにも体臭ってあるんだなあ…不思議なもんだ。


 俺にはもう、一ミリたりともヨヒラを作り物だとは思えないだろう。


 ドキドキで頭が沸騰しそうだ。心臓が今にも破裂しそう。おそらく顔も真っ赤だろう。


「ふむ、心拍数が上昇していますね。頬も赤い。目もほのかに潤んでいますね…もしや御主人様、私に惚れましたか?」


 ドキューン!


──カーン!カーン!カーン!


 その言葉に、俺は心臓を弓で撃ち抜かれたような錯覚を覚えた。さらに、頭の中で祝福の鐘が鳴りやまない。


 蠱惑的(こわくてき)に笑いながら私に惚れましたか?なんて言われると、そんな気がなかったとしても惚れてしまうだろ!いい加減にしろ!


 はい。今、ヨヒラは俺の運命の人に決定しました。あの斧を除けば、何から何まで理想の女性だしな。


 と、いうことで…


「俺と結婚してください!」

「もちろんお断りします」


>秒で惚れて、秒でフラれてて草

>相変わらずチョロすぎるw

>結婚を申し込むスピードが早すぎるwww

>お前は女か

>フラれてやんのwww


「私は少し認識を改めてもらおうと思っただけなのですが…どうやらご主人には、これでも刺激が強すぎたようですね」


「ん?認識を改めるとは?」


「ここに来る前、私は配信を拝見しておりました。その時、胸がない女性なら余裕といったことを自慢げに話していたようですが…」


 俺を攻めるように言うヨヒラ。どうやらヨヒラは少し怒っているらしい。


「すみませんでした。大変失礼な発言でした。以後気をつけます」


「よろしい。女性の魅力というのは胸の大きさで決まるわけではありません。分かりましたね」


「ハイ」


>真っ先に説教されてて草

>フラれた上に説教までされてるwww

>相変わらず女に弱すぎる

>普通の男ならもっと強気にいくのに…

>いつまでも私たちのカモでいて♡


「ちなみに、私たちアンドロイドは人間との恋愛を望んでいません。それは、アンドロイドに愛する機能が備わっていないからです。なので、もし本当に私に惚れたのなら、一生惨めに片思いでもしておいてください」


>このアンドロイド。言葉が強いwww

>生殺しで草

>勝てない

>男と女が逆転してないか?

>格付け完了

>人間がアンドロイドに勝てるわけ無いだろ!


 なあ、このアンドロイドに、清楚でお淑やかな要素あるの?話が違うんだけど!


 うん、今日改めて認識したわ。この世界で清楚でお淑やかなんて言うやつのことを簡単に信用してはいけない。


 心に刻んでおこう。


「なにか文句でもありますか?」

「いえ!何もありません!」


次回予告:アンドロイドみたいな善良な存在にカモにされる男なんているわけないよなあ!?

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