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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
2章 再スタート!

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第三階層!共闘の始まり!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



 俺はへとへとになった体を回復するために地面に寝転がる。


 寝転がりながら軽く周りを見渡してみると、俺が足場にしていた木などは、実際にはSCエネルギーで低コストで作れる万能素材を木の形にしているだけで、映像によって木に模していただけだったようだ。


 完全に木だと思っていたわ。触ったり乗ったりしても、意外と気がつかないもんなんだなぁ…


 はぁ…それにしても、長い戦いだった…


 でも、なんとかクリアできたぞ!


 少し休憩した今になってようやく、腹の底から嬉しさが込み上げてきた。

 

 俺はなんだかんだ最後の一つとなってしまった中ポーションを飲み、コメントを表示させ、視聴者に語りかける。


「さて、もうちょっと一休みしてから、宝箱チェックといきますかね」


>お疲れ~

>へっとへとだな

>手に汗握る戦いでしたね

>やっぱ追い詰められてるヒノキってエロいわ

>くそ、もうちょっと敵が頑張れば丸裸だったのに…


 相変わらず視聴者はいつも通りっと。お前らが頼れるならもっと簡単に攻略できた気もするが、まあ望み薄だよな。


 さて、そろそろ立ち上がりますか!


 気を取り直して、宝箱部屋の中へ入る。


「宝箱は…罠はないな。よし!中身は…再挑戦カードと、赤いポーション十個とお手紙だな」


 再挑戦カードを鑑定。


【これを使えば何度でも第二階層を再挑戦することが出来る。報酬はポーション三個のみ。最初から一万体の敵が出現するハードモードにもチャレンジできる】


 …えっーと。うん。これはあれだな。


「今回は絶対再挑戦カードは使いません!だって、この階層しんどすぎるし!」


>ほら?ハードモードをクリアすれば、もっと成長できるよ?

>ハードモードを簡単にクリアするかっこいい姿見てみたいな♡

>ハードモードでダメージくらい過ぎて、全裸になる姿がみたいなんて一切思ってないからね!ホントだよ?

>ほら?ポーションの予備がなくて心配だろ?な?


 やだやだ!もうこの階層ヤダ!


 対処法が分かってからは多少楽しかったが、楽しいのは最初だけで、後半はびっくりするくらいしんどかったもん!


 視聴者のコメントはいつものように聞き捨てることにして、次はポーションを鑑定。


【大ポーション。体力を50回復する】


 なかなか回復量だ。


 小中ときて、今度は大。


 順番的に、これが一番性能の良いポーションな気がする。


 ダンジョンなら、このくらいの回復量の回復アイテムは中盤から終盤に出てくる。


 きっと、終わりは近いだろう。


 まあ、この後特大ポーションとか出てくるかもしれないので、絶対ではないのだが…


「さてさて、そんなことよりお手紙だよ!今度は…おっ!トリカからだ!嬉しいなあ!」


>うっきうきで草

>そんなに嬉しいもんなのかねぇ

>私でも男の生声ボイスメッセージとかあったら買い占めるだろうなあ

>今のあなたに鏡を見せてやりたい。すごいニタニタしててキモいから

>さっきまでヘロヘロだったのに、ころっと元気になってるwww


 視聴者にきもがられようが、嬉しいものは嬉しいのだ!早速再生だ!


【一度しか言わないから、心して聞きなさい!………ヒノキ、愛しているわよ♡】


 あ、あ、あ…


 おほー!


 みなぎってきた!!!


 少し照れながら甘い声で言ってくれてるのもいい!とてもいい!


「もう一回再生っと」


>一度しか言わないって言ってるのにwww

>あなたの口角上がりっぱなしで草なんだがwww

>トリカ様!私にも愛してるって言ってくれ!

>グギギ…トリカ様に特別愛されててムカつく!

>でも!トリカ様はライブ中、ファンたちに愛してるって言ってくれるし!


 あぁ〜、視聴者の(ねた)(そね)みが気持ちいいわ。優越感で鼻の穴がぱんぱんだ。


「よし!この宝物のおかげで心の疲れが完全に吹き飛んだ!でも、体の疲れを取るために仮眠はするけどな!仮眠の後は、次の階層へレッツゴー!…っと、その前にもう一回再生しよ」


 視聴者に呆れられながら、仮眠室へ行き、トリカの応援メッセージを何度も再生しながら目をつぶって寝転がっていると、あっという間に寝落ちしたのだった。



 数時間ほど寝て疲労を取った後、今までと同じ流れで次の階層の扉の前にいき、表示を読む。


【第三階層:クリア条件。敵を30分以内に十体倒せ。30分が過ぎた場合、最初からやり直し】


 今回は十体でいいのね。ただし、時間制限付きと。


 十体という数から、今度の敵はおそらく一体一体が強いタイプなのだと予想できる。


 気合は十分。さて、いきますか!


 不意打ちに気をつけながら、俺は扉を開ける。


 開けた途端、熱風が俺を襲ってきた。


「あっつ…くはない。服のおかげだな。えーっと、どうやらここはマグマステージみたいだな。マグマ地帯はゲームで言うとラスボス前っていうのが定番だけど…お?なんだ?なんかじわじわ服が透明になっていくぞ?」


 鑑定でログをチェックすると、熱風によるスリップダメージを受けているということが確認できた。


 スリップダメージか…面倒だな。


「で、だよ…」


 マグマステージだとか、スリップダメージだとかよりも、もっと目につく存在がある。


 ほら?この階層の中央あたりを見てくれ。


「なんか先客が居るんだけど…なんで?」


 …マジでなんで?


>ああ、あいつね

>あなたの表情、なかなかいいぽかーん顔だったよwww

>視聴者はなんとなく察してはいた

>ウツギの配信内でトリカ様に、ヒノキにはこのことを黙っておけって言われてたけど、こういうことだったのね

>共闘ってことか?


「もう!来るのならもっと早く来なさいよ!ほら?さっさと手伝いなさい!ウチ一人じゃなかなかクリアできないのよ!」


「…状況はまだ良くわかってないけど、とりあえず了解した?」


 その先客とは、ウツギだ。何故か怒られた。


 ウツギは俺の気配に気がつくと、戦闘から一時離脱し、声をかけてきたのだ。


 どうやら察するに、この第三階層は協力して敵を倒すステージらしい。


 ウツギはこのステージを今まで一人で戦っていたってことかな?


「もう制限時間がないから、今回は捨ての回よ!次の戦闘から本番ね!」


「…おう」


 ウツギの勢いに押され、俺は反射的に了承してしまう。まだ俺は現状を正しく理解していないのだが…


 ウツギはあっという間にそれだけ言うと、また戦闘に戻っていった。


 えーと、とりあえず今は状況の把握だけにしておけばいいのかな?


 俺は周りをしっかりと見渡す。


 天井には制限時間が表示されていた。残り一分。


 …一分!?制限時間は十分じゃないの?


 これはあれか?先に一人でウツギが九分間戦っていたってことか?


 うん、よく見れば敵も十体いないし、そうとしか考えられないな。


 残りの敵は七体。ウツギが一人で三体倒したのかな?


 さて、その残りの敵を鑑定するか。


【マグマオークソルジャー 剣が得意 遠距離攻撃と火に耐性がある】

【ビッグマグマオーク 耐久力が高い 遠距離攻撃と火に耐性がある】

【マグマオークファイター 肉弾戦が得意 遠距離攻撃と火に耐性がある】 


 今回の敵は三種類のオークね。ざっくりとした情報だが、無いよりはマシ程度だ。


 ただ、今回は鑑定の情報だけではなく、実際の戦闘の様子からも情報を得ることが出来る。


 今はウツギが目の前で敵の攻撃を回避しまくっている。制限時間が来るまで逃げ切るつもりかな?何にせよ助かるな。おかげでゆっくり観察に徹することが出来る。


 まず、どの敵もデカい。二階建ての家くらいのサイズだ。ビックマグマオークなんて四階建てくらいのサイズがある。


 次に、デカい割に速い。デカい敵はのろま、というような定石はないようだ。


 最後に、どの敵も防御力が高そう。ウツギが牽制として超威力テーザー銃を放ち、マグマオークソルジャーにヒットしたが、ダメージは微々たるものだ。


 うーん…相変わらずこのダンジョンの敵は厄介だな。それに、黒炎を操るウツギとも相性が悪そうだ。


 さて、そろそろ制限時間が終わる。


 5、4、3、2、1、0。


 カウントダウンが終わった瞬間、地面が急に消えた。


 …え?


次回予告:リアクション芸人

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