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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
6章 前世

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第二名所!グルメカントリー完成!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「ういーす。永遠の偶像ムキムキイケメンのヒノキでーす。今日は完成したグルメカントリーから配信してるぞ」


>告知してから配信しろ

>今日も楽しみ

>しれっと完成していた件

>トリカ様が頑張ったんだろうなあ…


「そうなんだよ。トリカやヨヒラの働きにより、しれっと完成してました!約一週間後にはもうここに遊びに来れるようになってるってさ。だから、今日はここを紹介していく配信にするつもりだ!」


>おおー!

>地味に楽しみだったんだ!

>これでカマクラホテルに行く人が減って、予約が取れるようになると良いんだが…

>そっちへの旅行の需要が高まりすぎてるのに、供給が全然足りてないから、二つ目の観光地ができたのがすっごく嬉しい!

>今回は点灯式はないんだ


「うん。もうカマクラホテルのときのように、大々的に点灯式をするつもりはないな。あくまでトリカの野望はこの惑星の全てを観光地にして、バーチャル旅行に来られるようにすることだし、ここが終わったらまた次の観光地をさっさと作る予定だってさ」


>トリカ様の野望がでかすぎる

>でも、トリカ様ならなんとかしてくれる

>いつだってトリカ様は野望を叶えてきたからね


「トリカの野望が叶うのは良いんだが……ここが完成した後、トリカは『そろそろここにも歓楽街を作ってもいいと思うのよ!』って張り切ってるんだよ。誰か止めてくれない?多分俺、そこで働かされそうだし…」


>ヒノキのストリップショー期待!

>ほう……歓楽街ですか…

>いいぞトリカ様!流石非モテ界に希望をもたらすものだ!

>大人のメスとしての嗜みなんだ。歓楽街なんてあればあるほどいい


 歓楽街の建設に反対します!安心して暮らせる街を!男の人権を大切にしろ!さあ、みんなで抗議の声を上げろ!


 …と、脳内で声を荒らげてみても、反対してるのは俺だけ。これじゃあデモは起こせない。


 まあ歓楽街といっても、夜に活発に楽しめる場所って意味合いの方が強いだろうから、性的な場所ってわけじゃないんだけどな。


 それでもトリカなら俺に何かアダルトなことをさせそうではあるから、俺は断固反対と今のうちから言っておく。



「まあこの話はいいや。じゃ、早速ここを紹介していくぞ!まず最初にこの施設の中心の大規模農地だ!ここがランドマークだから、どこにいても目に入るよな」


 一言で言うと、圧巻。大きな円の農地が縦に段々に積み上がっているのは、かなり見応えがある。こんな景色、前世じゃあ決して見られなかっただろう。技術の発展ってすごいわ。



「さて、次は施設の紹介をしていこうか。本当はざっと満遍なく施設を紹介するのがいいんだけど、あまりに膨大な数の施設があるから、紹介しきれない。だから、まずは俺の超個人的おすすめスポットを紹介するぞ!」


>ヒノキのおすすめかあ…

>トリカ様とかヨヒラ様のおすすめなら信用できるんだが…

>ほんとに大丈夫か?


 視聴者は一体何を心配しているのやら……俺に全て任せておけ!


「まず紹介するのは、ここだ!」


 俺は今や観光地ではすっかりお馴染みとなった「多目的シューズ」に履き替え、空を移動する。いつも思うが、この靴は本当に便利だ。


「ここは放牧スペースの奥の奥、ある生物の採卵場だ。色々回ったが、俺はここがめちゃくちゃ気に入っている。なぜなら……ほら?見てくれ!」


 目的地へたどり着いた俺は、コソコソ話をするように視聴者に語りかける。


>なんだ?

>そんな奥の方の施設を真っ先に紹介しなくても

>なぜ王道から紹介しないのか…


 まあまあ、とりあえず黙って見てろって。


「ここはアヒル舎になってるんだ。ここのアヒルたちは人懐っこい生物だから、餌や水をあげるとめっちゃ喜んでくれるんだよ!見て!可愛くない!?」


>…間抜け面のアヒルだな

>かわ……いい?

>可愛いっちゃあ可愛いけど、うーん…

>言っちゃあ悪いけど、ちょっとぶちゃいく


 いやいや、確かに整った顔立ちとは言えないが、めちゃ可愛いじゃん!ほんと、見る目ないなー、コイツら。


 …仕方がない。ここは俺が一肌脱いで、コイツらの分かりやすい可愛さを見せつけてやろう。


 このアヒルたちはりんごを好む。カットしたりんごをくちばしに持っていくと、もしゃもしゃと食べてくれる。まあ、これだけでもかなり可愛いよな。


 でも、可愛いはまだまだ止まらない。このアヒルがりんごを食べる直前で腕を引っ込めると……パクっと空振り。


 抗議の目で俺を見るアヒル。


「ごめんごめん」


 またりんごを口元に持っていき――さらにまた同じ事をする。


 アヒルがどんどんと地団駄を踏んだ。


「ごめんって、俺が悪かった。可愛いからいたずらしたくなるんだよ。ほら?お食べ」


>意地悪するなwww

>抗議の仕方が可愛いwww

>食べられずに目が曇ったかと思えば、りんごを食べてぱあっと表情が明るくなるの、正直可愛いです

>なにこの生き物……可愛いんだけど


 ほらな。魅力さえ伝わればこっちのものだ。


「このアヒルが可愛いと思ったお前ら!それなら是非卵を産む時を見てほしい!たまたま俺は見られたんだけど、すっごく面白い虚無顔をするんだ!そのときの表情がツボすぎてたまらん!」


>なにそれ見たいwww

>一日に一回しか産まないから、見れるとは限らんっぽいぞ

>ここに一日中張り付いてその姿を見たくなるだろ!やめろよそんな紹介するのは!


「あと、取りたての卵で食べる卵かけご飯は絶品だから、それもおすすめだな。じゃ、こんなところで、ここの紹介は終了だ!」


 俺はアヒルたちに手を振って、この施設から出た。十分ここの魅力は伝わっただろう。



「さて、次はおすすめイベントを一つ紹介しようか、何にしようか……豚さんに乗ってトリュフ探しも面白かったし、イルカたちと共に海に潜って牡蠣を取るのも面白かったが……そうだな。一番俺がおすすめなのは、こっちだ!」


 ここは季節感を大事にしているので、季節ごとにいろいろなイベントをする予定がある。今回紹介するのもこの時期のみのイベントだ。


「ここはまあ、普通のとうもろこし農場だ。普通に収穫体験ができる。でも、その普通がなかなか刺激的で面白いんだよ」


>何言ってんだ?

>焦らさないではよ詳しく教えろ下さい


 分かりやすいように、俺は実際に見せながら紹介することにした。


「この惑星のとうもろこしは、かなり活きが良い!普通に採取すると……」


 ドカーン!


「いてててて……このように、爆発します。どうも衝撃や音に反応して爆発するらしいよ」


>ええ……

>なにその怖いとうもろこし。結構な威力あるっぽいぞ

>活きが良いってなんだよ


「ここを俺はとうも()()()農場と名付けました。怪我しないように気をつけろよ!」


>なんでここがおすすめなんだよwww

>おまえくらいタフじゃないと採取できないじゃん


「もちろん安全に配慮して装備は用意してるが、おすすめは生身で採ることだな。音を立てず、さっと取ってぱぱっとかじる。これはかなりスリリングだ!それに、新鮮なとうもろこしは爆発的な美味しさだしな!」


>私たちに度胸だめしをしろと?

>馬鹿な学生とかに人気そうwww

>ここはやめとこうかな…


 あれえ?おかしいな?ここも大盛り上がりの人気スポットになると思ったのだが……まあいい。次だ。


「次はもう紹介するまでもないかもだが、俺たちで作った宿泊施設を紹介していくぞ!以前よりブラッシュアップされてるからな!っていうのも――」


  

 こんな感じで配信を続けていったのだった。

 

 日もくれてきた頃、俺は最後にこう言った。

 

「とにかくここには食の全てが詰まってるから、膨大な量の施設があるぞ!お前らもここに来たら、一番好みの場所を探し当ててみてくれ!食の冒険はなかなか楽しいぞ!」


 こうして今日の配信は幕を閉じた。



――その日から、グルメカントリーのオープンまでの一週間は、本当に怒涛だった。


 紹介配信をしたり、告知に走り回ったりと慌ただしく過ぎていき、気づけばもう一週間。もちろんこの間、いつもの雑談配信も欠かさなかった。前世の好きなキャラの話や国の話、修行の進み具合など、色んなことを語った。


 特に、開花目前なのにあと一歩が遠い――そんなもどかしい話をする日も多かった。


 そして一週間後、ついにグルメカントリーがオープンした。初日から大盛況だったのは、言うまでもない。



 しかし、さらにその一週間後のことだ。


 グルメカントリーから観光客の姿がぱったり消えた。


 トリカが観光客の受け入れを全面的に中止したのだ。


 理由は、ひとつ。



――地球へ行く準備が、ついに整ったからだ。


次回予告:バージョンアップ

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