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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
6章 前世

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作業部屋!ついに完成!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「ういーす。破天荒職人ムキムキイケメンのヒノキでーす。今日は木工部屋と鍛冶場を完成させるぞー」


>今日も楽しみ

>告知してから配信しろ

>ういーす

>今日は暮らしアップデート回か


「じゃ、早速木工部屋を作っていくぞ」


 ヨヒラ曰く、木工部屋は、ある程度高い天井と、大きい机さえあれば大抵のことはできるらしい。それを念頭に置いて、チップのシミュレーションも使いながら木工部屋のイメージを固めた。


 その後は視聴者と雑談しながら、どんどん作業を進めていく。


 まずは、ヨヒラからもらった初心者用木工セットや、外で雑に加工した板材や木材を壁に置く。


 次に大きい机と椅子を置く。椅子は以前に作った予備があったが、大きい机はないので、これは今作った。


 これだけで木工部屋は大まかに完成だ。あとはよりそれっぽくしていくために、壁に棚をつけてみたり、各種工具を置いたり、掃除道具を置いたり、仕上げ用ひまわり油を置いたりして…



「うん。結構いいんじゃないか?とりあえずこれで完成!」


>ぱちぱちぱち

>おおー、ついに完成!

>ヒノキ、めっちゃ満足げだなwww


 思ったほど時間もかからずこの木工部屋を完成させることができた。もちろん今のままでは多少殺風景だが、そんなのはここを使っていくうちになんとでもなるだろう。これから時間をかけてもっと良いものにしていけばいい。


「工房って感じで気分がいいな!ここならいつもよりすごいものが作れる気がする!」


>根っからの形から入るタイプwww

>部屋ができたくらいで技術は上がらないぞ

>でも、確かにこういう作業部屋ってなんかいいね


 やはり、雰囲気は大事だ。モチベが上がる。


「これで、俺もヨヒラのような木工作品を作る達人に一歩近づいたな」


>まあ一万歩中の一歩だがなwww

>ヨヒラ様、アンドロイドなのにすごい味のある作品をつくるよなあ…

>まだ部屋を作っただけなんだよなあ…


「まあ、いきなりヨヒラみたいにすごい作品を作ったりはできない事くらいは理解してるよ。だって、ヨヒラはチェーンソーで木彫りの作品とか作ってるんだもん。流石にあれは真似できないって」


 あの時の作業を見せてもらった事があるが、すごい迫力だった。


 しかも、削った木くずはカブトムシの餌にしてちゃんと活用していた。無駄がなさすぎる。これが前世で流行ったSDGsってやつか?あんまりSDGsが何かは知らないけど、絶対そうだ。


「初心者の俺は、ちまちまカラーボックスとかを作っていこうかな。あと、ちょっとした木工フィギュアとかも作ろう。なんならカラーボックスの中に作ったフィギュアとかを置けば映えそうだな」


>それがいいね

>何事も最初は基本が大事

>まあ、カラーボックスが簡単に作れるのかなんて、私たちは知らないんだけどねwww


「ああ……今日から俺はここでいろいろなものを作るんだろうなあ…」


 俺は作ったばかりの机を撫でながら、しみじみと呟いた。机のザラザラとした感触が、妙に気持ちいい。


「さっと暮らしに必要なものを作ってみたり、木工ミニフィギュアを作ってそれをお裾分けしたり……夢が広がるなあ…」


>妄想するのは自由

>そんな上手くいくかね

>何度も言うが、まだ部屋を作っただけである



「さて、次は鍛冶場だ!ウツギに教えてもらった俺でも作れる簡易的な炉の作り方を参考に、地下室に作っていくぞ!」


>木工部屋よりこっちのほうが難易度が高そう

>でも、SCエネルギーもなしによくやるよ

>ついにヒノキも鍛冶に手を出す日がくるのか

>あっ、そういや地下室って…


 ウツギの家のように、地下室に鍛冶場を作りたい。なんとなく鍛冶場って暗いイメージがあるので、地下はぴったりの場所な気がするしね。

 

 ただ…


「問題発生!」


 チップでどんな鍛冶場にしようかシミュレーションしていたところ、こんな事実を突きつけられてしまった。


「鍛冶場には換気する場所とか、熱と湿気の逃げ道とかを作らないといけないらしい!」


>そう、それを前にも言ったんだよ!

>地下室を掘ったときは勢いに任せてやってたからね

>そっか、SCエネルギーなしだと、こういう問題が起こると対処しにくいのか

>やっぱ私たちはあのエネルギーなしには生きてはいけないんだよ…


「今の俺では相当頑張らないと地下室を鍛冶場にできなさそうだな。さて、どうするか…」


 そっかそっか。鍛冶場と地下って相性が悪いのか。


 これは事前の調査が足りなかった俺が悪いな。ウツギの家の鍛冶場が地下にあるから、俺も地下に作ればいいと思い込んでいた。


 ウツギに関しては俺より家の建て方の技術があるし、建物の素材にもこだわっている。そりゃ、真似をするだけじゃだめだわな。


「とりあえずここは氷室にするか?いや、もう宇宙船の食料保存庫を使うのは俺の中でアリだからなあ…」


>いっぱい食べるから仕方ないね

>そういえば食べ物って腐るんだったな

>氷室……原始的すぎてほへーって気持ちになる


「よし、とりあえずここの地下室は倉庫ってことにする!ということで、地下室は一旦放置!」


>ま、それがいいね

>妥協は大事

>じゃあ、鍛冶場はどうするの?


「そうだな、なんにせよ鍛冶場は欲しいし……よし!ちょっと大変だが、新しく独立した鍛冶場を建てるぞ!」


>それは……かなり大変そうだな

>果たして何日かかることやら

>スローなライフだなあ…

>もしや、寿命が長い我々には、こういうスローライフって案外楽しめるのか?


 お、良いこと言うね!


 どうせ寿命は長いんだ。好きなことにはいくらでも時間を使えばいいんだよ。


「じゃ、今回はチップさんの力もいっぱい借りて、鍛冶場を作っていくぞ!」


 今回は建てる場所もチップのおすすめに従う。いくつか候補があったが、今回は半地下にすることにした。それが決まって少しだけ作業したところで、今日の配信は終了。


 これからは何日もかけ、鍛冶場を作るだけの配信となることだろう。どうしたって建物を作るのは時間がかかるからな。


 

――俺は連日鍛冶場を作る配信を続けていった。


 やること自体は意外と単純だ。まず、基礎を作り、木のシンプルな建物を建て、そこに水と粘土と硬化岩石を混ぜたセメントのような物で壁と地面を覆い、耐火性に問題ないようにする。


 もちろん換気のことなども忘れてはいけない。ただ、今回はチップおすすめの設計方法なので、やらかす心配はない。窓の位置や大きさは、全てチップにしたがって作った。


「ある程度家の骨組みができてきたから、炉も並行して作っていくからな」


 以前ウツギに送ってもらった設計図を参考に、石と土とレンガを使い、頑丈に作る。


「よし。炉だけならすぐにできたな。流石はウツギ。俺のことが分かってるな」


 できた炉は作りが簡単なので、相当原始的だ。それでもしばらくはこれを使うだろう。


 ちなみに、燃料は木炭を使う予定だ。


「炉に関しては、これを基本に、ちょっとずつ進化させていく方向性でやっていこうか」


 この原始的な炉だと、火力の問題で鉄が溶け切らなかったりするので、一つ作るのにとにかく時間がかかる。


 ただ、SCエネルギーもなしに進化させるのはなかなか骨が折れるので、クエストに頼りつつ、ゆっくりやっていくつもりだ。今の現代には、スプレーするだけで素材を強化したりなど、そういう便利な物はいくらでもあるからな。多少高い交換にはなってしまうが、まあなんとかしよう。



 こんな感じで毎日少しずつ組み立てていくと…


「よし!ようやく完成だ!将来を見越してかなり大きい建物にしたから、結構な日数がたったなあ」


>長かったなあ…

>ぱちぱちぱち!

>ようやく完成か!

>毎日配信を見てたが、意外と飽きなかったな

 

 それならよかった。なるべく飽きさせないように、見せ方に最低限の工夫をした甲斐があった。ただまっすぐ鍛冶場を建てるだけでなく、息抜きで探索したり、クスネや閣下と遊ぶだけの配信もしてたんだよ。偉いな、俺。 


 他にも、細かい前世の事を話したり、修行が少し進んだり、進化したヨヒラに修行をつけてもらったり……視聴者には言っていないが、パソコンで新事実を解明したり、ヨヒラが月から新たな事実を見つけたりもあったな。


 ま、それらに関してはまたいずれ語ることになるかもな。とりあえず地球に関してのことは今は視聴者には秘密だ。

 

「じゃ、明日はできた鍛冶場と木工部屋を実際に使ってみるぞ!」


次回予告:お前も鬼にならないか?


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