表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
6章 前世

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

220/256

料理配信!衝動のままに、やりたいように!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。


「馬鹿みたいにでかい料理を作りたーい!」


>は?

>いきなり何だよ

>配信の初っ端くらい挨拶しろ


「はいはい。ういーす。冬虫夏草ムキムキイケメンのヒノキでーす」


>今日も楽しみ

>告知くらいしてから配信始めろ

>なあ?挨拶がおざなりじゃないか?

>ちっすちっす~


「馬鹿みたいにでかい料理を作ってみたいんだよ!分かるだろ?」


 特大料理配信は、暇になるであろう冬にやりたいなと薄っすら思っていた。


 …ただ、なんか昨日になって「やりたい!」と強く思ってしまったので、今日やることにしたのだ。


>分からんこともないくらいの認識

>美味しければなんでもいい

>料理にはそれぞれどの大きさが適切かって、大体決まってないか?

>飯は激辛であればあるほどうめえ!

>料理なんて普通でいいじゃん


「まあ、普通がいいっていうのも分かるよ。どっちかっていうと俺もそっち側だ。でも!!!たまにはロマンを追い求めたくなるのが男ってものなんだよ!!!」


>声がでけえよwww

>うるせえ!

>ヒノキが男を語るな。ロマンを語るな

>いい加減そこらの男と違いすぎることくらい気づきましょうね~


 そこらの男って言われても、ここにいれば男となんて関わることないからなあ……もうこの宇宙にどんな糞男がいるかって記憶も薄れてきている。えっと、たしか男につば吐きかけられたり、いわれのない文句を言われたり……うん、これ以上思い出すのはやめておこう。



「ということで、こんなものを用意しておきました。じゃーん」


 俺はこの家を出て、囲炉裏の隣に新しく作った「調理設備」を見せた。


>鉄板?

>でっけえなあ…

>石の上にでけえ鉄板を置いただけじゃん

>もしかして、あれで料理するの?


「おう!御名答!すでに焚き火で鉄板は熱々にしてあるから、これでなんか作ってみたいんだよ!」


>いつの間にそんなの作ったんだ?

>すっげえシンプルな作りだなwww

>鉄板さえあれば三十分もかからずにあの設備を作れそう

>鉄板料理ってたまーに食べたくなるよね

>鉄板料理はジャンキーなのが多いイメージ


 …さて、ここまで用意したのは良いが、具体的に何を作ろうか。


「鉄板と聞いてぱっと思いつくのは、ハンバーグ、お好み焼き、焼きそばあたりなんだけど……さて、どれにしようかな」


>じゃ、なんとなくハンバーグ!

>ヒノキもアンドロイド流修行のおかげで、かなり料理うまいもんなあ…

>陰陽師の格好が鉄板料理がどれも似合わないwww

>お好み焼きって……すき焼きの丁寧語?

>全部作っちゃおうぜ!


「よし、一番コメントが早かったって理由だけで、ハンバーグにしよう。ということで、巨大ハンバーグの種を作っていくぞ!」


 必要なのは、大量の肉、適当なつなぎ、玉ねぎくらいか?確かどれもストックがあるはずだ。あと、ラードもまぜようかな?肉肉しくなって個人的にそっちのほうが好みだし。


 つっても、どちらかと言えばそっちの方が好みってだけで、どんなハンバーグも等しく愛してるけどな。


「あれだわ。ミンチにする作業、バカ恐竜のナイフじゃちょっと大変だわ。今度こういうときのために、鍛冶ででかい包丁を作ろうかな?俺もいっぱい食べるようになったし、そういうのがあれば便利だろう」


>そんないっぱいミンチにするからだwww

>常識外の量の肉を使うからなあ

>本当にそれだけの量食えるのか……食えるんだろうなあ…


「…そういや、鍛冶場を掘ったのはいいけど、設備とかはまだ一切作ってなかったな。木工部屋も同じようなもんだし、今度作るか」


 料理の準備をしながら、視聴者に語りかける。


>ああ、あの掘っただけの空間ね…

>あの時は夢中で掘ってたね

>いざ作るとなると苦労するだろうな


 微妙に視聴者のコメントの歯切れが悪いが、あまり気にせず作業を続ける。


「さて、これも体を動かす修行と思って、爆速で切っていくか」


 バカ恐竜のナイフは切れ味だけはいい。これだけの量の肉をミンチにする作業も、想定よりは時間はかからなかった。よしよし。



「ふぅ。これで肉は終了。次は玉ねぎだ。これも大量にみじん切りにしていくぞ」


>相変わらず包丁使いがうまい

>まな板から跳ね返る音が好き

>エプロン男子が見たいので、エプロンを作ってください!


 いや、エプロンってさあ……着る意味あるの?あれは俺の中ではファッションアイテム枠だ。必要性を感じない。今着ているこの服にだって、汚れ防止機能がある。それに、そもそも料理でそこまで汚れないと俺は思っている。


 …まあ、俺が大雑把なだけな気もするから、こんなこと口には出さないけどね。



 そんな事を考えながら作業を進めていった結果、下ごしらえも無事終了。


「さて、ハンバーグを練りながら、雑談タイムといきますか!」


 うーん……何を話そうかな。


 …あ、そうだ。ハンバーグに関連して、このことを聞いてみたかったんだ。


「みんなは、豆腐ハンバーグはハンバーグと認めてる?それとも豆腐料理って認識?」


>ハンバーグと言われて豆腐ハンバーグが出てきたら、机をひっくり返してキレるくらいには過激派です

>豆腐ハンバーグも好きだけど、もはや別の料理の認識だなあ…

>豆腐はおかずにならない

>ハンバーグにあんまり何かを混ぜるなよ!ワイは純粋な肉が食いたいんだよ!!!

>…すごい勢いでコメント流れたけど、別にどっちでもよくね?

>どっちでもいいかな

>考えたこともなかったwww


 …うん、やっぱりこの宇宙でも一定層豆腐ハンバーグの人権、いや「ハンバーグ権」を認めない過激派っているんだな。


 ちなみに、前世の俺の父もそうだった。最低限の食材だけで、つなぎにパン粉を入れるのですら不快感を示していたんだよ。なんか、せっかくの肉肉しさが薄くなって嫌なんだってさ。


 過激派が現れるほど、ハンバーグという料理に魅力があるということなのだろうけど…


 あんまり過激過ぎると引いちゃうから、俺の居ないところでやってほしいというのが本音だ。



「さて、アンケートはある程度取れたから、その話題はもういいや。じゃ、次は俺の前世の食関連について思いつくままに話していこうかな」


>前世でも食いしん坊だったのかな?

>ヒョロガリって聞いたから、あんまり食べないタイプだったのか

>今これだけ食べるのが好きだから、流石に前世から食べるの好きだったんじゃないかな


「いや、前世ではあまり食に執着はなかった。食も細かったしな。お腹が空いている時に作ったカップラーメンを残したことがあるってぐらい少食だったぞ」


 ほんと、今じゃあそんなこと信じられない。


 ちなみに、前世の俺が好きな食べ物は「煎り豆」と「すりごま」と「コーヒー」だった。なんかこう……渋いよね。


「一日一食か二食で、コンビニで昆布おにぎり一つと、ちっちゃいデザートを一つ買って食べる。みたいな生活が多かったな。仕事が不規則でしっかりとした食事時間が取れないことも多かったしね」


 あの当時は、そんな食生活でも不思議と満足していた。なんなら、コンビニの小さなデザートを口にしながら、「こういうのが小さな幸せってやつなんだろうな…」と、贅沢を感じていたくらいだ。


「前世の俺ってさあ、グミを毎日一つずつ食べてたりしてたんだ。他にも、ゲームに熱中しすぎて三日ほどなんにも食べなかったこともあるし……こういうエピソード、ある意味天才っぽくない?」


>たしかにグミを一日で一つに抑えられるって、ある意味すごいwww

>でも、天才ではないだろwww

>私はグミを食べる時、自分が自分でなくなっちゃうくらい止まらないんだけどwww

>でも、食に興味ないとは意外だった

>なんでそんなに食いしん坊に育ったんですかね…


「まあ、あの当時は余裕がなかったからね。人ってきっと余裕がないと食を十分に楽しめないんだよ、知らんけど」


>いい感じでまとめたと思ったら、最後の一言で台無しになったwww

>せやな、知らんけど

>前世と今世の中間くらいの食欲にはなれなかったのか…



「さて、このあたりで前世の話は終了!肉を揉み終わったし、焼いていくぞ!」


 俺は外に出て、アチアチの鉄板を少し調節し、弱火になるようにする。


 そこに、どーんと作ったハンバーグの種を投げる!じゅわーっと肉が焼ける音が響く。


 さて、後は焼き上がるのを待つだけだ。


 …そういや、ケチャップとかも今度つくらなきゃな。なんなら大根おろしとかも欲しいし……あ、そうだ、今日はいらないけど、今後ステーキとか食べる時にわさびが欲しいって思ってたんだ。あ、あと、鉄板で蒸し焼きする時用に蓋になるものもほしいな。


 と、ぼんやり考えながら焼けるのを待っていると、不意にある問題に気づいてしまった。


「なあ、ひっくり返すフライ返しみたいなの、ないんだけど。どうしよう…」


>…おい

>なんで事前に用意してなかったんだよ

>あれだけ自信満々に鉄板に投げつけてたのにwww


 …ほんとにどうしよう。箸でひっくり返すのは流石に無理だよなあ…


「仕方ない。この手は使いたくなかったが」


 俺は丹田に力を入れ、体を光らせる。


>なんで急にえちえちモード?

>まさか


 そう、察しのいい視聴者はもう分かったようだな。


 俺のこのモードの耐久力を活かして、素手でひっくり返すつもりだ。


 フライ返しがないのだから、そうするしかないよな。これは仕方ない、仕方ないんだ。


 よし……やるぞ!



 ……うん。

 

「やっぱやーめた。流石に行儀が悪いわ」


>そこまで原始人ではなくてホッとした

>流石にね

>適当な木とかでひっくり返せばいいよ


「あ、なるほど。そうしよう。ナイスコメント」


 と、こんな一幕もありつつ――


「よし!『ヒノキのお手製愛情たっぷり巨大ハンバーグ』の完成だ!やっぱりでかーい!もはや作っただけで満足感あるわ!」


 こういう特別なものには名前をつけるに限るね。ほら、ただコンソメスープって言うより、「具だくさんの熱々コンソメスープ」と名付けたほうが、同じものでも美味しそうに感じるだろ?


「いざ、いただきまーす!」


 この後はハンバーグを食べただけなので省略。


 味は普通に美味しかったが、中心には火が通ってなかったり、大味だったりで、やっぱ普通のサイズのほうがいいと思った一日となった。


「当たり前すぎる結論に今更気づいたところで、今日の配信は終わり!明日は本格的に木工部屋と鍛冶場を作っていくぞ!」


次回予告:結局一から作ることになる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
巨大な料理は見た目のインパクトはあるけど、味まで大雑把になりますからねー。 鉄腕なロマン枠なので、それはそれで良いものですけど。 肉料理は正義。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ