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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
6章 前世

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休息配信!だらだら話すだけ!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「ういーす。グレートゴンザレスムキムキイケメンのヒノキでーす」


>告知してから配信しろ

>今日も楽しみ

>ういーす

>今日は何するの?


「今日はなあ。とにかくゆっくりするぞー。どうも俺にはこういう休息が必要みたいなんだよな。というより、たまに休んだほうが体の調子がいい」


 休んだ後、以前より強くなっていることを実感することが多い。適切な休息は、俺にとって益となるみたいだ。毎日働き詰めじゃなく、こういう日は俺にとって大事なのだ。セリとの暮らしのおかげでそれが分かったのはよかったな。


>そりゃそうじゃ

>ああ、いるよね「私の仕事って趣味みたいなものだから…」とかいって休もうとしないやつ。そういう人に限って突然仕事やめたりするんだよね

>金が絡むことは全て仕事なんだよ!

>ヒノキも配信なんてしてないでしっかり休め。でも毎秒配信しろ


「俺は大丈夫。だってそれこそ俺も仕事なんて趣味みたいなものだしな。配信しながら今日はがっつり休むぞ!」


 これは本心だ。強がりでもなんでもなく、配信しながらだろうが休むことはできる。


>まあ、それならいいんだけどな

>それはお前がズボラなだけなんだよなあ…

>普通、人に見られる生活って、多少なりともストレスがあるはずなんだけどな

>おまえ、ほんとに男?男の繊細さが欠片もないの?


 …まあ、生の人の視線なら俺も流石に疲れるけど、言うて配信を通してるし。


「あ、そういや――コホン。パパな、これからは花農家で食っていこうと思うんだ…」


 俺はちょっとした小芝居を入れながらそう言った。


>「娘よ。ママもね……これからVチューバーで食っていこうと思うの…」

>もしや……ついに誰かを孕ませたのか!?

>誰よその女!ヒノキは私の夫よ!

>私たちはヒノキの娘だった……!?

>パパー!雄っぱい揉ませて!


 …うん。ちょっと視聴者のノリがよすぎるな。だれか一人くらい「なんでいきなり自認がパパになったんだ?」みたいな疑問のコメントがあってもいいのに、そんな人は誰もいない。適応能力が高すぎる。


 ってことで、俺の方が冷めちゃったので小芝居はおしまい。


「ほら?以前言ったろ?『花を育ててクエストで交換したい』って。それ関連の話だ。俺がお前らの貧相でしょうもない人生に花を添えてあげようと思った気持ちは本当じゃん?」


>知らねえよどっか行けよ

>うるせえなどっか行けよ

>とにかくどっか行けよ


 そのどっか行けよってやつやめて。地味に傷つくから。


「でさあ、俺の育てた花と、食べ物と交換してほしいんだよね。俺って最近よく食べるからさ。それに、まだ食欲は増し続けているし…」


>食いすぎですwww

>わざわざ花を育てなくても、食料を育てればよくね?

>なんで一度花を経由するんだ?税金対策?


 その理由は簡単だ。一つは視聴者に花を配るため。一つはあまり同じ食料を食べるのも飽きるため。


 そして、これが最大の理由、それは…


「そんなの、俺が花を大量に育ててみたいからに決まってるだろ!」


>まあ、そうだよなwww

>だと思ったよ…

>まだ疑似花農家になることを諦めてなかったのか

>これぞヒノキスタイル


 ってことで、これからは主に俺が育てた花と、色んな食材を交換してもらうことになるからな!よろしく!



「さて、今日は何をしようかな……クスネに遊んで貰おうと思ってたんだが、今日は出かけてるみたいだし、特にやりたいことはないな。なら、適当に思いついたのから順番にやっていこうかな」


>ペットに遊んでもらうダメ飼い主の姿がこちらです

>クスネきゅんも大変だなあ


「あ、そうだ。まずはこれをお前らに見てもらおうか」


 俺は部屋から外に出る。


 そして、ドンと強く足で地面を踏みしめ、歌舞伎の大見得のポーズを披露した。


 どう?ちょっと様になってない?


「これ、最近練習してたんだ。ホントはトリカのMVの中に“大見得で海を割る”っていうのを入れたかったんだが、あの時は流石にそこまではできなかったからな。つっても、海を割るなんて流石に今もできないんだけどね」


 実際にできたとしても、あのMVに採用されるかどうかは話は別だ。あれだけおしゃれな音楽に「いよぉーーっ!ドドン!」みたいなのって合わなさそうだし。


>できるわけないんだよなあ…

>なぜそれを見せたかったのか

>ちょっとそれっぽくて草

 

 ちなみに、歌舞伎みたいなのは現代でも娯楽として存在している。あれって昔の歌と舞いと演技を組み合わせたエンターテインメントだからな。娯楽に溢れたこの宇宙では、割とメジャーなものだったりする。


「見栄えが良いから、ひそかに練習してたんだよ。なんかかっこいいだろ?もっかい見て!」


 俺は視聴者に「もういい」って言われるくらい、何度も見せた。俺も練習したものをお披露目できて満足いったので、ここらで終わりにしよう。



「外に出たついでに、今日の雲を見て、なにかに例えようのコーナー!」


>ええ……

>雲を見る……流石にスローライフがすぎないか?

>一人遊びが行くとこまで行っちゃった……


 いやいや……たまにはそういうのもいいじゃん。な?


「あのぬぺーとした雲は……“ぬちゃブビャー丼”のロゴに似てる!」


 我ながら渾身の例えだ!それにしか見えないもん!


>…なにそれ?

>マイナーなチェーン店出さないで

>そんな店誰も知らねえよwww

>ヒノキの母星のローカルチェーン店の名前だな

>あのいかにも健康に悪そうで、実際はそこまで悪くない丼を出す店のことか


 …そっか、あれってそこまで有名じゃないのか。見た目はちょっとあれだが、かなりおいしいんだがなあ…


「ほら?なんでもいいから、お前らも俺みたいに渾身の例えを披露してみろよ?」


>地元の神話に出てくるペドリンヌの盾に似てる!

>コヌートス・けけけ・ミサンガトラップ・マージライオンの尻尾!

>“勇者ガールの悲劇”ってマイナーゲームのAプラス↑コマンドを同時押ししたときの“全てを終わらせる勇者ビーム”の構えの時のポーズ!


 うん……見事に全部知らない。


「はぁ……こういうときにマイナーな名前を出すの、どうかと思うぞ?そういうやつは空気読んでどっか行けよ」


>おい……おい!

>こいつ、さっきのことを根に持ってやがるwww

>みみっちい男だwww

>お前がそういう空気にしたんだよなあ…



 さて、視聴者へ簡単な復讐もできたところで、次の話題へ行こうか。


「じゃ、次は……そうだ!そういや母から差し入れをもらってたんだ。じゃーん」


 俺は視聴者に中に粉の入った一つの小瓶を見せつける。


「これ、母が息抜きに作ったらしいぞ?これを体にふりかけ、体を光らせると……ほら?こんな感じにめちゃくちゃ輝きます」


 母によると、この粉は生命力に反応して七色に光る性質があるらしい。


>めっちゃ七色に光ってて草

>光量がすごいwww

>きっもwww

>ミラーボールかよwww


 ミラーボール……なるほど。


「どうも、ミラーボールマンです」


>踊るなwww

>ブレイクダンスをするなwww

>お腹痛いんだけどwww

>無駄に機敏に回転するのやめて、面白いから


「はい。ミラーボールになろうのコーナーは終了」


>なんだよそのコーナーは

>初めて聞いた言葉の組み合わせ

>ミラーボールになろうのコーナーを楽しめるのはこの配信だけ!

>男が七色に光りながら、ヘッドスピンするのはこの配信だけ!



「じゃ、次は……あ、そうだ。お前らにこの話したっけ?ヨヒラが俺の理想みたいな強さを得たって話」


>なんかヨヒラ様がヒノキの上位互換になったみたいな話?

>ヨヒラ様に「ざぁこざぁこ」された話は聞いたな

>ふわっと上位互換になったって話はしてたよ

>なんかえちえちモードには続きがあるみたいなことは喋ってた


「そっか、断片的に話してたか。でも、もう一回聞いてくれ!ヨヒラがさあ!アンドロイド流武術で俺より先に才能が花開いてから、俺のイメージする理想の魔王みたいな戦い方するようになったんだよ!俺の理想盗られたんだけど!」


 これは実際に見せてもらった。俺が全力でぶん殴ろうと、トリカから借りた銃器で蜂の巣にしようと、ウツギの黒炎で焼こうと、傷一つなく笑顔でピンピンしていた。それも、なんの対処もせず、微笑みながら突っ立っていただけで。


 人間より耐久力の高いアンドロイドであろうと、あれだけの威力ならなにか対処しなければいけないはずなのだが……ちょっとヨヒラさんはどうなってるんですかね。流石に魔王すぎない?


>二番煎じの魔王さんちっすちっすwww

>人類はヨヒラ様には勝てない

>流石ヨヒラ様

>まあ、魔王と言っても千差万別だから…

>何度でも言うが、理想が魔王なのはおかしいぞ


「さて、これで俺の愚痴を聞いてもらおうのコーナーは終了だ。次いくぞ」


次回予告:指摘されて初めて気づく、自身を見る目の曇り

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