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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
4章 夏休み!

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最終配信!夏の味覚を楽しもう!

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「昨日の夜寝ながら色々考えたんだが、俺の理想の生活には、ヨヒラの存在が必須だわ」


>配信の初手から突然すぎる

>挨拶くらいしろ

>唐突すぎて草

>自己紹介しろ?お前誰だよ


「…ういーす。全国津々浦々ムキムキイケメンのヒノキでーす。今日は雑談回プラス、料理回にする予定だ」


>何事もなかったかのように配信が始まった件

>告知してから配信しろ

>今日も楽しみ

>今日のダサTの文字は“さいきょー”か

>さいきょーといいつつ、昨日レースで負けてたけどなwww

>どうも、全国津々浦々ムキムキイケメンのヒノキさん!私は視聴者です!


「で、だよ!昨日ヨヒラに幸せな夢を見せられたことがきっかけで、俺の思い描く理想の未来を考えてみたんだよ!」


>配信の初手から言うくらいだから、どうしても発表したかったんだなw

>昨日のあなたはずっと、すやぁ…だったもんなあ

>寝ながらずっとニマニマしてたよwww

>ヨダレ垂らしながら、幸せそうに寝てましたね


 そう。昨日は最後のエリアで、ヨヒラによって幸せな夢を見せられた。内容は、ヨヒラが俺の嫁となり、幸せに暮らすというもの。


 あの夢は、本当に幸せだった。


 ヨヒラによって作られた美味しくて温かいご飯、柔らかな笑顔、素敵なエプロン姿、穏やかな時間。ヨヒラの月影(つきかげ)のような温かい愛情表現などなど…


 今思い返してもついニヤけてしまうほど、あまりに俺の理想の結婚生活に近かったのだ。


 それに気づいてしまえば、もう「俺の理想の生活」について、考えずにはいられない。昨日の夜、ずっと考えてたもん。


 で、最初の発言の「ヨヒラの存在が必須」という結論に至ったという訳だ。


「俺の理想は、セリとトリカとヨヒラと未来永劫この惑星で一緒に、穏やかに、仲良く暮らすこと。そして、最高の友達としてウツギがいる。それが俺の一番最高の理想の未来だ!だから、これからはそうなるように動いていくぞ!」


>仲間はずれのウツギさんwww

>もうウツギもハーレムに入れてやれよ

>ヨヒラ様とも一緒に暮らしたいのね

>最高の友達って……男女の間に友情は成立しないと何度も…


「ま、あくまでこれは理想だ。現状だとセリとトリカは別に仲が悪いわけではないけど、良くはないし、ヨヒラも一緒に住んでくれる気なんてさらさらないだろうし、ウツギなんて浮気相手に立候補しているくらいだしな。乗り越えなきゃいけない壁が多すぎる」


>セリさんもトリカ様も、ヒノキのこと独占するつもり満々だからなあ…

>みんなで仲良くは、流石に不可能じゃね?

>みんな我が強いからね

>というか、ウツギの誘惑にお前は耐えきれるのか?


 まあ、みんなの言いたいことも分かる。


 正直、セリやトリカが俺を独占したいという気持ちに、薄っすら気づき始めている。他にも、ヨヒラもヨヒラでとてもマイペースだし、ウツギの誘惑にはかなり堪えているし…


 でも、さっき言ったように、あくまで理想を語っただけにすぎない。口には出していないが、現実的な目標もある。


【全員が幸せになる妥協案を見つける】


 これが俺の現実的な目標だ。


 この惑星では、誰もがそれぞれ違う理想に向かって進んでいる。理想がそれぞれ違うせいか、今更みんな一つになることはない。


 それでも、俺はみんなで仲良く暮らしたいのだ。だから、俺はもっと自分勝手に、自分の理想を叶えるように動こうと思うのだ。


 強引にそんなことをすれば、衝突、すれ違い、関係性の悪化など、色々な問題が起こるだろう。


 でも、それでいいのだ。何度もぶつかっていくうちに、落とし所が見つかるだろう。


 そうやって俺は、全員を幸せにする妥協案を見つけていくつもりだ!


「ま、ということで、俺の理想の発表のコーナーは終了だ。じゃあ次は料理していくぞ!今日は夏らしく、うな重とかき氷をつくって食べるつもりだ!」


>うな重!おいしいよね!

>醤油とか、氷とかどうするんだろう

>うなぎは近くにいるんだっけ?


「うなぎ自体はまだ見たことがないが、味が似ている魚は結構いるんだよ。で、今日使う魚はもう捕ってきている。これだ!」


 俺はリュックから出した魚の尻尾をむんずと掴み、ドヤ顔で視聴者に見せつけた。


>でっかwww

>一メートルは超えてそう

>なにその怪魚?

>ナマズの一種か?


「そう!コイツはナマズの一種で、“ドロうなぎ”って言うらしい。俺が川で粘土を採取している時に見つけたんだよね。チップによると、『大雑把かつ大味ではあるが、大昔、うなぎの代用品として使われたこともあった』とのことだ」


>へえ…

>こんなデカいの捌けるの?

>というか、醤油とかはどうするんだ?


「ふっふっふ。俺が醤油なんて作れるわけないだろ?だから、ウツギに物々交換して手に入れたぞ!交換レートは、森で採取できる数種類の果物の詰め合わせで、コップ一杯くらいだな」


 俺は手に入れた醤油が入った瓶を、堂々と見せつけた。


>できないことを恥じろ。威張るな

>そうか。ウツギって発酵食品作るの得意だもんな

>ある意味これもクエストみたいなもんか


「これで醤油はオッケー。砂糖の代わりに閣下からもらったはちみつがあるから、これで擬似的かつ簡易的なうなぎの蒲焼はできると思う!で、かき氷についても、カマクラホテル付近でとってきた綺麗な氷を削り、フルーツとはちみつを合わせたものをシロップ代わりにかければ、問題ないだろう」


 準備は万端。ということで、早速調理に入る。


 まずは、浸水済みの玄米を羽釜に入れて、かまどに火をつける。玄米なのは、手作業で精米するのが面倒だったから。羽釜は、つい最近自作したやつだ。


 沸騰したら火加減を小さく調節しなければいけないので、ちょくちょく見に来よう。


 そして、外へ行き、井戸のそばで俺は解体作業に入る。


「じゃ、次にこのドロうなぎを解体していくぞ!あ、もう簡単な処理、いわゆる血抜きはしてあるからな。こんなデカい魚は一度も解体したことはないが、もっとデカいバカ恐竜とか、緑鳥(りょくちょう)とかを解体したことあるから、チップさんに頼ればなんとかなるだろう」


>ほんとにぃ?

>魚と動物って身体の作りが違うんだぞ?分かってる?

>死んだ魚の目をこっちに向けるな。なんかゾッとするだろ

>魚なんて切り身でしか見たことないわ


 視聴者の心配をよそに、俺はスルスルとドロうなぎを解体していった。


 的確なチップの指示と、俺の解体スキル、並びにこのデカいドロうなぎが解体しやすい魚ということで、ぱぱっとこの作業を終えることができたのだ。


 俺もなんだかんだこのスローライフ生活を送って長いからな。大体四ヶ月くらいか?


 それだけあれば、この程度の解体なんて造作もないってもんよ。


 あの頃から考えれば、俺ってかなり成長しているなあ…さすが俺だ。


 

 …まあでも、この料理中全てが完璧というわけではなかったんだけどな。


 途中、米の火加減の確認を忘れてしまったのだ。その時は、視聴者に気づかせてもらった。


 ま、これくらいの小さなミスなんて、お茶目の範囲内ということで…


 さて、ここまで終われば、後は簡単だ。


 魚の切り身を串に刺し、蒲焼のタレ(水とはちみつと醤油を煮詰めたもの)を塗りながら焚き火で焼き、焼けたら木のお弁当箱に詰め、追加でタレをかける。


 かき氷も同様に、木製の器に氷を削り、以前探索に行った時に一番たくさん採れたブルーベリーを使ったシロップをかければできるだろう。


 デザートとして食べるので、これはまだ削らないで用意だけにしておく。


 よし、これで今日の食事の完成!


「どう?意外と俺もやるもんだろ?じゃ、早速食べるか!いただきまーす!」


>うまそう

>ごくりんこ…

>確かに、意外とテキパキこなしてたなあ…


 俺は玄米と蒲焼を一緒に口の中に入れる。


 もぐもぐ。

 

「うん。普通にうまい!これ、余裕でうな重だ!あれだな。雑なうな重って感じ!そりゃ、もっと味のレベルを上げようと思えば上げられるだろうけど、正直これで俺は大満足だわ!うな重最高!」


 そして、俺はこの後かき氷も存分に楽しみ、大満足で食事を終えたのだった。


「じゃ、今日の配信は終了するか!あ、そうだ。言うの忘れてたけど、明日はみんなの家族が来る日だから、配信なしな。だから、夏休み中の配信はこれで最後だ」


>明日からは配信なしの日が続くのか…

>家族が来るのは二日間だけらしいよ

>それまでヒノキの配信がなくても生きられるかなあ…

>明日から二日間は確か、カマクラホテルには行けなくなるんだよね

>なんだかんだヒノキの夏休みも楽しそうだったね


「少し名残惜しいが……夏休み配信終了!また三日後に会おうぜ!おつ!」


次回予告:ヒノキの母、襲来

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― 新着の感想 ―
蒲焼きのタレを作るなら、うなぎの骨とかも一緒に煮込むと良いですよー。実際は焼くときにうなぎをタレに潜らせるんですけど、味に深みが生まれるそうです。 使って減った分、何度もうなぎを浸けては継ぎ足して、そ…
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