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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
4章 夏休み!

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入念探索!思い込みの力?

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。


「どうもーから紅の執行人ムキムキイケメンのヒノキです。今日は探索デーだ!拠点から北に向かってしっかりめに探索するぞ!」


「わん!」


>配信始めるなら告知くらいしろ

>今日も楽しみ

>クスネくん可愛い定期

>今日のダサTの文字は“めいたんてい”なのね

>探索回地味に好き!

>夏休みとか言ってたのに、やることはあんまり普段とは変わらないのな


 確かにいつものスローライフ配信と変わりない気がするな。


 まあでも、探索って俺の趣味みたいなものだし。


 森の中の湿った土の匂いや、木漏れ日の揺れ。草木の揺れる音、生き生きとした動物の声など、そういうのを感じるのが楽しいのだ。


 配信している事によって、視聴者に感動をすぐ共有できるというのも良い。


 それに、空気が綺麗な自然の中で軽い運動をするのって、すごくリラックスできるしな。


「今日はいつもどおりの日常回だが、明日は特別編!みんなで海に遊びに行く“水着回”だ!明日を楽しみにしていてくれよな!」


>水着回!?

>とうとうヒノキが全裸に!?

>きちゃああああああ!!!

>明日のために精力と体力をフルマックスにしておきます!


 あっ…


 前世と同じ感覚で水着回と言ってしまった。


 俺の中での水着回というのは、女性が海で水着になりキャッキャウフフする回のことなのだが…


 男女比が1:10のこの宇宙では、女性の水着に価値なんてほぼない。だから視聴者は、俺が水着になると勘違いしてはしゃいでいるのだろう。


 しまったなあ…言葉のチョイスを間違えた……


 

 …いや?待てよ?


 よく考えればこの状況、ちょっとおかしいぞ?


「おいお前ら!チップのおかげで俺の言葉の意図はしっかり伝わっているはずだろ!だから、そもそもそんな勘違いをするわけないんだよ!俺を脱がすためにそういう流れを作り出しても無駄だからな!」


>ちっ、気づいたか…

>こいつならちょろいから騙せると思ったのに…

(から)め手は駄目か…なら、この方法しかないな。……お願いお願いお願い!!!お願い!!!

>生身の男の裸は女性にとって万能薬なんだ!頼むよ!お前の裸で私は持病の痔を治したいんだ!

>わたしはっ……男の裸がっ……みたいんだっ…!!!!た゛の゛む゛!!!!


 ホントコイツら…油断も隙もあったもんじゃないな。


 あと、痔の人はさっさと病院へ行ってくれ。たしか痔なら病院へ行けば無料で、かつ一瞬で治してくれるはずだぞ?それでも痔ってことは、どうせ面倒がって行っていないだけだろうに…


 というかさあ。コイツら、なんの打ち合わせもなしに、これだけの団結力を出したんだよな…シンプルに感心しちゃったわ。それだけ男に飢えたメスの欲望は強く、みんな同じ気持ちということだろう。


「別にこの服は高性能だから水着になる必要なんてないんだけど、お前らがそれだけ熱望しているなら水着になってやってもいい……いや、やっぱやーめた!誰が水着になんてなるか!ばーかばーか!」


 空気感に流されそうになったが、よく考えれば水着になるのなんて、俺に一切メリットがない。


>ねえ?一瞬希望をもたらすの、やめろよ。やめろよ…

>これが──絶望……

>最後まで、希望を捨ててはいけない!私はワンチャンにかけて、今から明日までぶっ通しで、“祈り”を開始します!協力者募集!みんなで祈って、ワンチャンを掴もう!

>協力するぞ!

>私も!


 なんか、視聴者がオカルトに頼り始めたんだが…こっわ。


 まあ、人の夢を笑うのってよくないから、一応応援はしてやろう。


 ほら?応援してるぞ?祈りがこの辺境の惑星まで届くといいですね(半笑い)



 内心で「無駄な努力乙」と思いながらも、そろそろ探索に出かけることにする。


「じゃ、そろそろ行くか。クスネ!カモン!」


「わん!」


 本格的に探索するなら、クスネの存在は必須だ。


 クスネは探索の申し子。好奇心によって、俺では見つけられなかったものを、平気で見つけ出す能力がある。


 だから、俺はクスネの行きたそうにしている方向に向かって、ただ走るだけでいいのだ。


 でも、この拠点周りは何度も探索済みなので、最初はある程度遠出させてもらう。遠出してからがクスネの出番だ。


 俺はリュックを背負い、クスネを肩に乗せ、視聴者と雑談しながら北の森深くに向かって走り出す。


「今日はがっつり深く探索するから、リミッター解除するか。…あ、そうだ。お前ら知ってるか?最近気がついたんだが、リミッター解除にはこういうことも出来るんだぞ。『リミッター限定解除!目の機能を強化!』」


 こうやって特定の部位を指定すると、その部位だけ能力を強化できる。このことは、最近発見した。


 理論としては、このリミッター解除は特定の部位しか強化していないので、普段より深くリミッターを解除することができるという訳だ!


>知ってる。けど、なんかそれ…

>なんか、私たちの習ったリミッター解除と違くね?

>リミッター解除って、特定の部位だけを強化しようが、「強化率」は変わらないはずなんだが…

>なんでそのやり方で練度が上がってるの?意味わからん

>部位指定するやり方、普通は身体の負担を減らすための手段だぞ?…ほんと、お前は常識がないな


 あれ?なんだか、思っていた反応と違う。


 どうやら一般的には、特定の部位だけを強化するこの方法を行おうが、普通のやり方と強化率は変わらないらしい。


 でも、実際俺の今のリミッター解除、普段より深く解除出来ているのだが?



 …あ、まさか。

 

「なあ?もしかしてだけど、俺が『裏技を発見した!』という思い込みで、ただ深く強化できている説、あると思う?」


 

──この方法を思いついたのは、筋トレ中のことだった。


 特に特別なことがあったというわけでもない。本当に唐突にこの考えが頭によぎったのだ。


「全身じゃなくて部位指定すれば、深くリミッター解除できるはず!だって、理論上はそうだもん!」


「何が理論上だよ」と、今なら思うかもしれないが、あのときの自分はそうは思わなかった。


 ただただ、見事な発見をしたという嬉しさ、高揚感でいっぱいだったのだ。


 だから、俺がこの理論を一切信じて疑わなかったことは、仕方のないことだと思う。


>まさかの、思い込み!?無知ゆえの強化方法!?

>くっそ単純な身体で草

>その程度のことを、「自分だけが発見した」と思い込んでいるヒノキ可愛いwww

>そうとしか考えられないから、そうなんじゃね?正直信じられんが…

>まーた常識ハズレのことしてるよこいつ…

>もう一度言うけど、お前なんなの?


「まあ、リミッター解除については“棚ぼた”だと思うことにして、この話は終わりにしよう。ということで、この以前より深く強化された目で、どんどん解析していくぞ!」


 

──移動中、とにかく俺は解析しまくった。


 まだ普段よく食べ物を採取している拠点付近なのにも関わらず、以前より目が強化されたことによって、小さい花、薬草、など、今まで見落としていたものまで解析することができた。


 それに、木々のほんの僅かな揺れから、生き物の気配を察知することまでできるようになった。


 これなら、これからいろんな「新発見」を見つけられそうだ!楽しいなあ!


「なんか目を強化しているからか、いつもと森の見え方が違う!花とかもより鮮明に見える気がするし、青々とした緑も、よりはっきり見えるように感じる!」


 メガネを掛けて世界を見ているときのような?普段とは違う色の鮮やかさがある気がするのだ。


>完全に気のせいですよ

>目のリミッター解除をしても、見え方が変わるわけではありません。よく見えるだけです

>※あくまで見え方には個人差があります。リミッター解除の効果を保証するものではありません

>【注意】個人の感想です

>なんか胡散臭い通販映像みたいなコメント多いなwww


 コイツらほんとに…


 たとえ言っていることが事実でも、それで人をねじ伏せるのはどうかと思うぞ?


 高級レストランでワインを飲んでる客に向かって、「これ、実は原価は数百円らしいよ」ってわざわざ伝えないだろ?お前らがやっていることはこういうことだ。


 それに、思い込みの力が強いことは、さっき俺が証明したじゃん?だから、そんな野暮なことを言うな!

 


 ま、気を取り直して、視聴者に今日の目的地でも話すか。


「少し地理的な話をするが、拠点からただただまっすぐ北に数時間走れば、ヨヒラの拠点がある湖があるんだ。だから、今回俺が目指しているのは、俺の拠点とヨヒラの拠点の中間の辺りだな」


 そこら辺はまだまだ探索不足。大体中間辺りに付いたら、クスネに頼って探索するつもりだ。


>何が出るかな?何が出るかな?

>道中だけでも景色がいいから、もう面白い

>いつも思うが、この森は生き物がいっぱいいるなあ

>空気が美味しいみたいな発言をワイもしてみたいから、その森の空気を採取してくれ。クエストに出すから


 あ、俺は空気を売るような商売は絶対にしないぞ。


 そういうのは現地で楽しんでほしいし、なにより、“〇〇の空気が入った缶詰”とか、ああいう商品が個人的に信用できないのだ。気に食わないと言い換えても過言じゃない。


 っと、そんなことを考えている間にも、もうそろそろ目的地だ。


「よーし!一旦中間に到着!今日はここら周辺をガッツリ探索していくぞ!」


次回予告:日本人の魂発見!

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米か! 原生種の米が見つかって落ち込む奴か!
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