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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
3章 他惑星とのつながり!

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閑話休題!アンドロイドの胸の内

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



 梅雨が明け、夏の匂いをまとった風が吹く今日このごろ。


  こちらではもう夏真っ盛りです。


  皆様、御機嫌よう。アンドロイドのヨヒラです。


 最近のささやかな楽しみは、昼に空を見上げ、入道雲を眺めることと、夜に昼間よりも涼しくなった、爽やかな風を感じることです。


 そんな私は、いつもどおりのスローライフとはいかず、仕事に明け暮れています。


(本当は、もっと自然と戯れたり、人間観察や閣下の観察をしたい!)


 心からそう思っているのですが、今はそうする余裕がありません。


 それも全て、エイリアン(ゴミカス)のせいです。

 

 エイリアン(クソ野郎)がこの星をターゲットにしたことで、私は働かざるを得なくなりました。


 最近の私は、人知れずエイリアンの卵(害悪)を屠ることで忙しかったのです。


 あの連中、どれだけ暇なのか…何十、何百という卵をこの惑星へ向けて送り込んできます。


 まるで降るように、無慈悲に、しつこく。


 隕石のような速度と質量で降下するそれらは、着地と同時に割れ、中から新たな個体が誕生します。


 そのたびに、そのエイリアンの卵(呪物)から孵った個体を、粒子の一粒すら残さずこの世から抹消させるのが私の仕事です。


 なるべくならやりたくない、面倒な作業です。


 まあ、この惑星に私しかアンドロイドがいないので、やらざるを得ないんですけどね。


 少なくないお給料がもらえることだけが、救いですね。


 皆様が普通に生きていて、エイリアン(害悪)という存在を聞いたことはあっても、目にすることはないでしょう。


 それは、皆様が平和に暮らしている裏で、アンドロイドが人知れず働いているからなのですよ?


 だから、個人的にはもっと人々に感謝してほしいのですが…


 私たちアンドロイドの流儀が、「人知れず淡々と働く」ことなので、私だけ自分の仕事を誇示するわけにはいきませんからね。


 私もその慣習に習って、心を殺し、黙って卵を屠ることにしています。


 それに、私は「人々」に褒められたいのであって、「御主人様たち」に褒められたいわけではないですしね。


 御主人様たちには、何も考えず、ただただ平和に過ごしてほしいのです。


 それにですねえ…


「あまり慣習から外れすぎた生き方をすると、私の母のように…」


 はあ…


 おっと、思わずため息をこぼしてしまいました。


 身内の恥をあまりさらけ出すものではありませんし、この話はここまでにしましょうか。


 さて、気を取り直して、エイリアン(極悪犯罪者)という存在について、人間の皆様は詳しく知らないでしょう。


 だから、アンドロイドである私が軽く説明してみましょう。


 エイリアンとは、高度な【擬態能力を持った害のある生物】で【惑星を食い物にしてしまう生物】です。


 行動パターンは単純明快。ですが、厄介でないというわけでは全くありません。


 まず、エイリアンの親(諸悪の根源)が、標的にする惑星を見つけます。


 その後、ターゲットにした惑星へ向かって、卑怯にも、遥か遠くの宇宙から卵を投下します。


 卵は惑星へ到着した衝撃によって割れ、中から幼体(カス)が羽化。生まれた瞬間から力のかぎり暴れまわり、あっという間に惑星をボロボロにしてしまいます。

 

 羽化したエイリアン(宇宙のゴミ)は、放って置くとどんどん成長し、強くなります。ですが、羽化したてなら、大体リミッター解除を使った御主人様くらいの強さしかありません。


 推奨される対処法は、細胞の一つ残らず消滅させること。


 なぜなら、エイリアン(クズ)の細胞が少しでも残っていると、どんどん惑星を汚染してしまうからです。


 ナノマシンによって卵の飛来を確認したら、即接近し、この世から抹消させる。


 最近は、その繰り返しの日々です。


 ほんとアイツラは、ゴキブリのように湧いて出ますね…


 おっと、ゴキブリに失礼でしたね。私はゴキブリも愛していますから。


 何故かあの黒光りする姿を嫌がる人間は多いですが、私からするとよくわからない感情です。ゴキブリ、チャーミングで可愛いではありませんか?


 …思考が横にそれてしまいました。失礼。


「ですが、そろそろデータは十分に集まりました。それでは、そろそろ親を討伐しにいきますか」


 エイリアンの親(醜悪な廃物)には高度な擬態能力があるため、場所を特定するのに大変な労力が必要です。


 ですが、アンドロイドからずっと逃げ切るのは不可能。


 最近、ようやく親の場所を特定することが出来ました。これで、やっと元から断つことが出来ます。


 ただ、エイリアンの親(無価値な存在)は相当な力を持っています。その力は、並のアンドロイド一体の力と同等にも及ぶと言われるほど。


 ですので、安全のため、アンドロイドが最低三体は揃わないと、遠くの宇宙にいる親を倒しにいくことが認められていません。


 私を含め後二体、都合をつけなければいけませんね。


 その時は長く激しい戦闘になるでしょうが…


 ふふふ。久々の本格的な戦闘。ほんの少しだけワクワクしています。


「今までやられっぱなしだったぶん、存分にやり返してあげましょう」


 ようやく、私たちの反撃のターンです。


 ただ、ですね。一つだけ頭の片隅で、引っかかっていることがあるのです。


「アイツラは本来、SCエネルギーを食べるために惑星に寄生するはず…なぜこんな未開拓な惑星を、ターゲットにしたのでしょうか?」


 この惑星は最近では開拓が進んでいるとはいえ、まだまだ開拓不足。


 本来エイリアン(ゴミクズ)が狙うのは、もっと十分にSCエネルギーに満ちた惑星なのです。

 

 それなのに、エイリアンの親(存在が罪)はこの惑星をターゲットにした。

 

──何か、別の理由が?


 ふと浮かんだそんな思考を、私は頭を振って振り払います。

 

 たとえどんな理由があろうとも、存在がムカつくので、関係なく潰しますしね。


 それに、アイツらに思考能力があるとは思えないので、理由などないでしょう


 さて、もうエイリアン(生理的に無理な生物)の話はいいでしょう。あんなのの話ばかりしていたので、少し滅入ってしまいました。


 ここからは、もっと楽しいことを話しましょう。


 話はガラッと変わりますが、最近はゆっくり時間を取って、この惑星の人たちの観察日記を書く時間がとれていません。


 それでも、これは数少ない私の趣味のひとつ。なので、アンドロイドのマルチタスク機能をフル活用し、毎日欠かさず記録を続けています。


 最近記録した中では、ウツギ様の「浮気相手になる」発言が、どうしたって印象的ですね。


 酔っ払っていても、その言葉からは揺るぎない想いがにじんでいました。


 ふふふ、これからが楽しみです。


 なんとなくですが、ウツギ様がどうしてそういう思考になったのか、その思考の道筋は予想できます。伊達に毎日観察日記を書いていないですからね。


 きっかけは、【自分探しの氷上】でしばらく過ごしてからでしょう。


 ウツギ様は大収穫祭の際、一人時間があまったため、そこで過ごしていましたからね。


 あの場所は、自分を見つめ直す場所として、とても適しています。そこで色々考えた結果、浮気相手になるという結論が出たのでしょう。


 これも、私の予想ですが、おそらくウツギ様は、


 好きだけど恋人になるほどではない→でも性行為はしたい→なら、浮気相手ならいけるのでは?それに、ヒノキも関係性を作るの好きっぽいし…→この考え、めちゃくちゃいいかもしれない!


 こんな思考の流れで結論を出したのだと思います。


 私がそう予想した大きな理由は、最近のウツギ様が御主人様をからかうのが、とても楽しそうに見えたからです。


 最近のウツギ様は、女性としての自信を取り戻し、服を着崩して露出を増やし、御主人様にセクシーさを見せつけていました。


 そんなウツギ様は、今まで一番生き生きとしていたように思います。


「これからはウツギ様の誘惑がもっと激しくなり、御主人様は大変な目にあうのでしょうね…ふふっ」

 

 正直に言いますと、ウツギ様が御主人様の恋人として立候補するには、現状では少し難易度が高そうと予想していました。


 ですが、浮気相手という関係なら、どうでしょうか?


 明らかに御主人様は、ウツギ様を性的に見ています。


 怖い恋人二人が近くでガッチリガードしているとはいえ、御主人様はウツギ様からの猛攻から、逃れられるのでしょうか?

 

 くふ、くふふふふ。


 おっと、失礼。思わず笑みが溢れてしまいました。


 ふふふ、これからの展開が楽しみでなりません。



 そして、そんなこの出来事の中心、当の御主人様について。


 ナノマシンを使い、現在の行動は全て観察しているのですが…


 ホントにあなたは、のんきに何をしているのですか?


 なぜ配信外で、大きくてムキムキのゴリラと、とても和やかな食事回をしているのでしょうか?


 本当に意味がわかりません。


 虹猿と仲良くなったり、ゴリラと食事をともにしたり…


 類人猿と相性がいいのでしょうか?


 行動が読めないところが、御主人様の面白いところとはいえ…流石に読めなさすぎますね。


「…おっと、また宇宙から卵が飛来してきたようですね、それでは、ゴミカスを処理してきます」


 おっと、脳内で思っていた蔑称(べっしょう)を、つい表で口に出してしまいました。失礼いたしました。


 では、皆様。御機嫌よう。


次回予告:セリにしかできないこと


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― 新着の感想 ―
ヒノキはエイリアンにもモテモテ…… いや、この惑星に何かあると考える方が自然なのだろうか?
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