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貞操逆転スペースファンタジースローライフ!?~男女比が1:10の宇宙で男に生まれた俺が、辺境の無人惑星でスローライフする姿を配信する  作者: ながつき おつ
1章 毒女襲来!

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巨乳交渉!まあ勝てるわけ無いよね!  

読んでいて少しでも感情が動いたら、評価・リアクション・ブックマークをお願いします。



「あ、そうだ、ヒノキにちょっとだけお願いがあるんだけど…」


 セリが甘えるような声で近寄ってくる。そしてその大きな胸を俺に押し付けて来た。


 おほー!きたきたきたきたあああ!!!


>とたんに鼻の下が伸びてて草

>黒目がキョロキョロ胸の方に動き回ってておもろいwww

>あっ、これから何されるか察したわ…


 女性らしい胸の柔らかさを感じた途端、熱い血液が全身に駆け巡った。


 脳内が熱い!頭から湯気が出ている気がする!


 追い打ちをかけるように、セリからは煮詰めた甘い蜜のような香りが漂ってきた。あいつ、昔からなぜかこういう体臭なんだよね。


 この香りを嗅いでいると、いつも頭がふわふわとして、酩酊状態みたいになってしまう。


 だんだんと、意識がぼんやりしてきた。そして、特大の高揚感が押し寄せ、俺の脳を支配していく――


 ふはははは!なんだこれ!今の俺、何でもできる気がするぞ!


「僕、今所持金がゼロで、すっからかんなんだ。困っちゃったなあ。どこかにちょっとだけお金を恵んでくれる優しい男の人、いないかなあ?」


 なに!この素敵なおっぱいの持ち主が困っているだと!げへへ…それは大変だ!早急に助けなくては!このおっぱいを助けられる優しい男なんて………俺しかいないよなあ!!


「ここにいるぞ!ほんといつも仕方ないなぁセリは…ちょっとだけだよ?」


 脳内のチップに働きかけて、お金を渡す。ほんと俺って頼れる男だなあ!自分で言うのも何だが俺ってカッコよすぎるかもしれない。ああ、世の中の女子共、カッコよすぎてゴメンな?


「ありがとう!でも、これじゃあ生活するのに、まだ足りないかなあ…もうちょっとだけくれない?いいの!うわあ!太っ腹!…え?もっとくれるの?すごいすごい!かっこいい!じゃあ…ついでにもう一声!」


 ぐへへ…お金を渡すだけでこんなに嬉しがってくれるなら、おじさんもっともっと貢いじゃうぞ~


 ……って、あれ?


 いつの間にか、俺の所持金がすっからかんになってるぞ。


 ちょっとのつもりだったのに…なんで?


>ダメだこいつ 

>まーたカモにされてるよ

>胸に弱すぎるwww


 貢ぐ金がなくなったことで、俺はゆっくりと現実を把握していく。シュルシュルと、俺の膨張した気持ちがしぼんでいくようだ。


 はぁ…またやっちゃった。


 こういうことがしょっちゅうあったから逃げてきたのに…


 おっぱいさえなければ…あのおっぱいが俺を狂わせるのだ!


 でも、胸がなくてもセリは可愛いんだよなあ…


 でもやっぱり!おっぱいさえなければ!!!


 くそう!あんな性格だって俺は分かってるのに!なぜ俺は逆らえないのか!なぜセリに必要以上にかっこいいところをみせようと思ってしまうのか!


 俺は地面に“の”の字を書きながら、丸くなって小さくなる。はあーあ、やってらんねぇよ…


「お金こんなにありがとう!じゃあね!この惑星でもイチャイチャしようね!」


 そう言ってセリは宇宙船に乗り、東の方に飛んでいってしまった。


>うーん。自由な女だ

>私も男にあんなふうにされたらどんどん貢いじゃうけど…あなた男だよね?


 あ、そういえば配信してるんだったな…


「…えーちょっと現実逃避をしたいので、早いですが今日は配信を終わりたいと思います」


>うん、どんまい

>おつ

>おつかれー

>幼馴染からは逃げられない

>今日もある意味楽しかった


 そうして俺は配信を終える。


 あーあ、結局いつもみたいに貢いでしまったなあ…



 でも、面倒くさがりなセリが、こんなところまで追ってくるとは思わなかった。


 宇宙船でここへ来るのは、ぶっちゃけかなり面倒だ。一ヶ月もかかるからね。


 特に、現代ではお手軽な娯楽がたくさんあるので、往復だけで二ヶ月かかるような、面倒で退屈な旅を進んでする人なんて、そうそういない。


 視聴者もコメントでは「どうせ誰か女がこの惑星にやってくる」とは言っていたものの、自分自身が行こうとは決して思ってなかったはずだ。


 …うん。ここまでして逃げられないなら、いくら逃げても無駄な気がしてきた。俺は一生セリからは逃げられないのかもしれない。


 まあ、こんなところまでわざわざ俺に会いに来てくれたってことは、それだけ俺への気持ちが強いということでもある。そこだけは素直に取ると、ちょっとだけ嬉しい。


 …あくまで、ほんのちょっとだけだよ?


 まあ、なんだ。


 セリは怠け者で、俺の金を平然とむしり取ってくる金食い虫なゲーマーだけど、それ以外は基本的には無害で、一緒にいて楽しいタイプではある。


 だから、俺さえしっかり線引きをすれば、お互いにとって良好な関係になれるはずなのだ。


 だから、とにかく誘惑に流されないように、俺の本能さん、なんとか頑張ってくれ!頼んだぞ!



「それにしても、あいつがそこまで執着心が強いとは思わなかったなあ…」


 思わず、俺は一人呟いた。


 静寂の中、風がざわめく。



──「ふふっ…絶対に逃さないよ…絶対にね」


「……え?」


 風に乗って、どこからともなく俺の耳元でそんな声が囁かれた気がした。


 いや、きっと気のせいだろう。気のせい、気のせい…


 俺の精神の安定のために、そういうことにしておくことにした。



 セリが来て二日ほどは、俺はお花を植えたりなど、自然と戯れて現実逃避をした。


 よし、これでリフレッシュ完了!今日から頑張ろう!


 そういえば、セリから「面白そうな土地を見つけたから、そこに住むことにする」というメールがあったな。そのメールには、しっかり位置情報も添付してある。


 えーと、場所は…ここからかなり東へ行ったところか…結構遠いな。


 そういえば、東の方はまだしっかり探索していないな。というか、周辺と北しかまだ探索していない。


 まだまだ探索が必要だなあ…


 ということで、そろそろ配信開始っと。


「今日は東の方に探索してみようと思います」


>いきなり始めるな

>挨拶くらいしろ

>今日も楽しみ

>ということは…吐息タイム来た!これがないと生きていけないんだよ!はよ!


 一部、俺が走るときの吐息が好きな変態がいるみたいだが、わざわざそんなことを気にしていたらこの男女比が1:10の宇宙では生きていけない。こういう時はスルー安定だ。


 俺はかなりのスピードで真っ直ぐ東の方に走り抜ける。


 コメントと雑談しながら一直線に一時間ほど走ると、森の様子が明確に変わりだした。


「なんか…ここらへんは湿度が高いわ。全体的に暗くてジメジメしてる。あと、地面が全体的にぬかるんでる。沼とかも多いね…微妙に歩きにくいなここ」


 どうやら、セリはこのあたりに暮らしているらしい。なんでこのあたりが気に入ったんだろうか?


>たしかに、まだ昼間なのにここは薄暗いね。

>日があんまり地面にまで届いてないからか

>木々の背がやたら高いせいだろうな

>木の家とか建てるとカビそう


「ここらへん、解析すると毒をもった生物ばっかだな…軽い毒なら脳内のチップがなんとかしてくれるだろうけど、万が一があるからなるべく気をつけよう」


 いつも思うが、脳内のチップは優秀だ。俺の健康管理までしてくれている。


>毒を持った虫結構いるね

>あんなに色とりどりでキレイな蝶々だけど、猛毒を持ってるんだぜ…

>植物すら毒草が多いね


「なんかここらへん、全体的に甘い匂いが漂ってくるんだけど、なんだろう?」


>多分、この背の高い木が樹液を持ってるんだと思う

>蜂の巣もあるね

>甘い樹液いいじゃん!


「樹液とか蜂蜜か!いいじゃん!って、樹液の解析の結果、美味しいけど猛毒があるらしい。蜂蜜も以下同文。浄化しないと食えないのか…残念だな」


 そういえばセリは甘いものが大好物だったな…というか、基本的に食事は甘いものしか食べていないと言っても過言ではない。もちろん俺の金でな。


 今の時代、食って完全に娯楽だから、高いんだよなぁ…それをセリのやつ、俺の金で馬鹿みたいに食べやがって…


 というか、それで思い出した。過去の俺に、ちょっと文句を言いたい!


 ほら、あの時のことだ。セリに「はい、これちょっとだけ分けてあげる!」って言われて、甘いおやつをちょっとだけ渡されて、俺はすごく喜んでたよな?


 よく考えたら、全て俺の金で買ったものなんだから、喜ぶのはおかしいぞ!あのときの俺、正気に戻れ!


>まあ毒って効果的に使えば薬にもなるし

>毒も使いようだよな

>浄化装置買おうぜ!毒なんて一発で解毒されるよ!


 おっと、そういえば今配信中だったな。過去の俺に文句なんて言っていないで、しっかり探索しないとな。



 たしかに視聴者の言う通り、毒は使いようなんだろう。けど、それは技術が発展しているところでの話だ。ここでは毒は、毒としてしか使えない。毒餌とかで狩りに使うくらいしか思いつかないな。


 浄化装置なぁ…それがあるだけでどんな毒でも解毒してくれるスグレモノなんだが、正直オーバーテクノロジーなんだよなあ…


 でも、甘いものは食べたいから、まずはなんとかこの惑星にあるものだけで解毒出来ないか試してみよう。それが行き詰まったら、買うことも検討しようか。


「お!ここにはコーヒーの実があるじゃん!スローライフにはコーヒーは絶対いるよな!採取しておこう!」


>それ、多分毒あるよ

>コーヒーの実からコーヒーを飲めるようにするの、人の手でやるとけっこう面倒

>その豆なら、毒抜いて、発酵させて、洗って、乾燥させて、脱穀して、焙煎して…かなり生活に余裕がないと、コーヒーは飲めなさそう


 へぇ…コーヒーを飲むのってそんなに大変なのか。ふうん…


「…うん、今は採取するのはやめておこう。でもいつか!俺は朝日を見ながらコーヒーを飲む生活するんだ!」


>懸命な判断

>いったいいつになったら余裕のある生活になるんだろうなぁ…

>まあ…頑張れ


 いつか!いつかできるようになる!今の俺には無理だが、未来の俺ならできるはずだ!未来の俺、他人事のようで悪いが、期待してるからな!


次回予告:恐怖の館へようこそ…

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