観光地化!チートデイの日!
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「ういーす。氷上豪雪ムキムキイケメンのヒノキです。今日はチートデイの日です!皆!力を貸してくれよな!」
「わん!」
>告知くらいしろ
>今日も楽しみ
>クスネきゅん可愛い!
>探検家の格好だ!いいね!
>力を貸すぞ貸すぞ貸すぞ!
「さて、今俺がいるのはカマクラホテルだ!まずはここを完成させて、後は大きな酒場と、キャンプファイヤーと、温泉を作る予定だ!カマクラホテルはもう大まかには出来てるから、細かい手直しをしていくぞ!」
>この日のためにいろんな面白アイデアを持ってきたぜ!
>まーた視聴者同士熱くなりそうですな…
>意見を通そうとすると、どうしたって熱くなってしまう
>ワイは生粋のアイデアマンやで!お前らごときがワイに勝てるわけ無いんだよなあ!
>こちらやる気十分。視聴者共かかってこいよ?私のアイデアでぶっ潰してやるよ
お前らさあ…もっと仲良くやれよな。一応このホテルを作る協力者なんだからさあ。
まあ、大量の意見の中から意見を採用されるのって、凄く難しいからな。気持ちは分からなくもないが…
まあでも、今日は多少ヒートアップしても大丈夫か。
むしろ、もっと熱くなってもらったほうが、良い意見が出てくるかもしれないしな。
よし!試しに軽く煽っておこう!
「お前らその調子だ!こっちはとりあえず大量の意見を求めている。ちょっとした意見でもいいから、バンバンコメントしろよな!気に入ったコメントは、じゃんじゃん採用するぞ!普段コメントしないやつも、ビビらずに参加してくれ!」
大量の意見が集まれば集まるほど、このカマクラホテルにもオリジナリティーが出てくるだろう。
とにかく質より量!どんなしょうもない意見だろうが、ないよりマシだ!
俺がそう言うやいなや、大量のコメントが流れてくる。
やっぱり、いち視聴者が配信に参加できるっていうのは、普段の配信より楽しいのだろうな。
それに、いざこのカマクラホテルに来たときに、一緒に旅行に来た連れに「この〇〇、私のコメントが参考にされて作られたんだよ?」みたいに、ドヤ顔で自慢することもできるからな。
自慢、マウントなど、一般的にはマイナスイメージのある行動だが、これらって、実は楽しいものだからね。
もちろん楽しいのは自分だけで、聞いている方は楽しくないから、やり過ぎは良くない。
でも、多少の自慢やマウントをしたくなることは、健全なことだと俺は思っている。
だって、こんなまともで健全で、天才でイケメンで、唯一無二の俺だって、たまに自慢やマウントをしたくなるしな!根拠はそれだけで十分だ!
ま、こんなこと、頭の中で考えるだけで、口に出すつもりはないがな。
だって、この意見が”尖った意見”だというは、自分でも自覚しているからな。そういうことを考えなしに、そして、声高らかに言っちゃう人が、よく炎上しているイメージがある。
うん。俺は自制の出来る男。偉すぎる。
そんなことを考えながら、大波のように流れてくる大量のコメントの意見を、チップで脳内の機能を強化して全て読んでいく。
「お!装飾でクスネや閣下などの動物を入れるか…良い案だ!採用!後は…もっと植木鉢などで植物を増やすね、うん、ご尤もだな。この案も採用。色んなところにヨヒラに頼んで生け花を置いてもらうかね。あとは…」
こんな感じで、俺は視聴者から沢山の意見を聞き、面白そうな案はどんどん採用していった。
今まで使わずに貯めていたSCエネルギーを使い、気に入った意見は直ぐに行動に移し、カマクラホテルをどんどんアップデートしていく。
──数時間後。
「はいはい!一旦中断!沢山の意見をありがとう!キリがないので、今回はこれくらいで終了!ここは完成とします!ということで、次は温泉づくりに取り掛かるぞ!だから、一旦案を出すのはやめろ!分かったな!」
>こちとらまだまだ案を出し切っていないんだよ!もっと案出させろ!
>雪で男根のシンボルを無数に作って!何度も言ってるだろ!採用しろ!ぶっ◯すぞ!
>なあ?ワイはここに男を連れてきて、なんとかセクロスしたいんや!だから、各種媚薬を……
>はぁ…お前らってほんと口だけだよな?ああ、僕?僕の案は見事採用されたけど、あれ?なんで君たちは採用されてないのwwwその程度のヨワヨワの脳みそしか無いか……
こいつら、一向に止まらねぇ!一度熱くなるとくっそめんどくさい!
やっぱり、軽くでも煽ったのが良くなかったかなあ。
まあ、助かった意見などもたくさんあったから、結果オーライとしておこう。
さて、そろそろこいつらをクールダウンさせないとな。
でも、俺が何を言ってももう聞き入れそうにない。
…よし!こういう時は、
「クスネ!おすわり!お手!おかわり!クルッと回って…からのジャンプ!よしよし。えらい!ジャーキーをあげよう!クスネはほんと偉いなぁ!ほれ?もっと撫でてあげよう。ここがええんか?よーしよしよし!」
「はっ!はっ!はっ!」
クスネによる可愛さの暴力を見せつけ、正気に戻す作戦だ!どうだ?
>可愛い!
>クスネきゅん!クスネきゅん!クスネきゅん!
>尻尾ブンブンでかわいいいいいいい!!!
>きゃーくすね君~。こっちを見て~!
>このちみっこいオス犬、くっそかわいいんだけど!
よし!作戦成功!ありがとうクスネ!さすがは俺の相棒だ!
「よしよし。お前らも正気に戻ったようだな。じゃあもう一度。一旦このカマクラホテルは完成とします!今後もアップデートは続けていくつもりだから、お前らの採用されなかった案もしっかり脳内にメモってるぞ!だから、あんまり採用されたとかされなかったとかで一喜一憂するなよ!分かったな?」
>わたしは しょうきに もどった!
>大丈夫だ…おれは しょうきに もどった!
>はっ…わたしは しょうきに もどった!
うん。実は正気に戻っていないときの、定番のネットミームのようなものを言えるのなら、もう大丈夫かな。
さてと、まだ作りたいものはある。具体的には、酒場、温泉、キャンプファイアーだ。
それらが出来てようやく、この施設は一つの形に仕上がる。
俺が今から作ろうとしている酒場など三種類は、チップに相談しながら、事前に一から設計図を書いてきた。
視聴者と一緒に作るのもいいが、俺だけの意見が通る場所も作りたかったからな。
「ここからは、俺が作ったものを黙ってみる時間だ!お前らは茶々でも入れながら楽しんでいてくれ!ということで、まずは酒場を作るぞ!」
俺が考えてきたのは、大人数で騒げるタイプの、異世界風の酒場。
こだわりポイントとしては、全体的に木の温かみがある空間にすること。無駄に盾や剣が装飾としてあったり、樽のようなデザインの机や椅子やコップが置いてある場所にすることだ。
どう?よくない?
そして俺は、SCエネルギーを使い、設計図通りにぱぱっと作り上げた。
俺の作った酒場に対して一番多かった意見が、「コミュ症には厳しい酒場」というものだ。
まあでも、そんなことは知らん!そんなことまで考慮してられないからな!
そもそもここは、【とにかく賑やかに騒げる】ということをテーマにしてデザインしたのだ!
だから、自分がコミュ症だと思うのなら、そういう人こそたまにははっちゃけれるように頑張れ!酒の力を借りれば、なんとか頑張れば出来ないことはないはずだ!
もしそれでも無理だと言うなら、騒いでる人を見るなりなんなりして、自分なりに楽しんでくれ!
「ん?なんか、今トリカから三つのお知らせが届いたぞ。読み上げていくな」
一つ目。この惑星の食物だけで作ったフルール酒っていうのができたらしい。ウツギ監修とのことだ。
ついに完成したのか!俺も飲みたい!
二つ目。”辺境の全力〇〇”というのをブランド化したとのこと。
つまり、ウツギが作ったフルール酒を、「辺境の全力フルール酒」と名付け、少量を全宇宙に売り出すことが決定したということだ。
そして、これからこの惑星でなにか新しく作った場合も、辺境の全力〇〇という名前で売り出されることが決まったらしい。
少量とはいえ、ついに俺達の惑星で作ったものが宇宙に羽ばたくのか…感慨深いな。
三つ目。ここで、俺の”足踏みワイン”も飲めるようにするらしい。
生足で踏んでいる映像も流すとのこと。なんかほんのり恥ずかしいが、まあそれくらいなら別にいいか。
そんなお知らせを視聴者と一緒に喜びつつ──次の作業へ。
次回予告:俺にその話をするな!




