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【書籍化】異世界に聖女として召喚されましたが、私はただのアラサー女です   作者: ユタニ


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51/91

51.アンズの告白

50話のすぐ後、捕まったアンズさんです。

短めで、ずっとアンズさんのセリフのみです。


ただひたすら、団長が楽しんでるだけの話で、生産性も進展も何も無いです。すみません。


だから、お顔と声は最初からとても好みだったんです。私は優男系よりも、ワイルド系が好きなので。


え?

まあ、、、、はい。


カッコいいなー、って思ったんですよ。アンダーソン家に来られた時に。


違います、一目惚れじゃないです。

その時は、見た目がタイプだな、声もいいな、くらいです。


それでですね、その後、司書のお仕事を紹介していただいて。その時に、私が好きそうな仕事をわざわざ探してくれたんだなあ、と思って、いい人なんだな、と、まあ、好感ですね。好感を持ったんです。


それで、その後は時々、図書室に様子を見に来てくれてたから、よく顔を見てたじゃないですか。

よく顔を見てたら、慣れて親近感が湧くでしょう。笑ってくれたりとか、したし、、、、。


あれ?侍女長さんの所からの帰りの“爬虫類の食べ方について”の本の事でしゃべってた時にです。

ふふふ、何、照れてるんですか。


まあ、そんな感じで、自然にです。




、、、、、、う。


ですから、、、



自然に、すきになったんですぅ。



さあ、これで、私の話もしましたよ!

おしまいです。


えっ、自然にの部分ですか!?

自然は自然ですよ。


よく分からないもの、それが、自然、です。



あの、グレイ?

そろそろ、この体勢を解きませんか?


この体勢ですよ!

椅子に座って、後ろから抱き締められている、この体勢です。

ええ、そうですよ、確かに私は、対面で好きになった過程を話すのは恥ずかしいと言いましたよ。言いましたけどね、だからってこれは違うと、、、


いえ、嫌とかじゃなくてですね。

ここ、朝食時のダイニングなんですよ?

執事も侍女の皆さんも、さっきから遠慮して入って来れないじゃないですか。

このままじゃ、食後のコーヒーも出てきませんよ?


わあっ、ダメです、呼ばないで!

呼んじゃダメ!

いいです!食後のコーヒーは、もう、いいですから。


ひゃあっ

、、そんなとこにキスしないで。


ち、違います、首が弱いとかじゃないです。

くすぐったいんです、ひゃっ。


ちょっと、首もとで笑わないで、こしょばい!こしょばいから!






ぐう、、、、、、。


分かりました、自然に、の部分ですね。


えーと、しばらく後に、ナリード伯爵の屋敷で、久しぶりに会って、あんなに優しく頬に触れられて、ドキドキしたんです。


ドキドキ?しましたよ。

するでしょうよ、あんな風に頬を撫でられたら、誰だってですねえ!


ひゃっ、ちょっと!


、、、グレイに触れられたのは、あれが最初ですよね。あんな風に触るのは反則だったんじゃないんですかね。私、人妻でしたよね。


あ、、、、へえ、そうですか。

気持ちが溢れた、、、、へえぇ、そうですか。ふーん。


何?

別に、、、嬉しいとかじゃないですよ。ちょっと恥ずかしくなっただけです。


え?その後?

その後は、、、、うーん、お昼休みに、時々おしゃべりして。たまに、キュンキュンするなあってなって、、、、


それで、ローズにも、いろいろ指摘されてですね。自覚したというか、何というか、、、、


そういえば、どうしてローズを、騎士団付きにしたんですか。


うん?将を射んとする者はまず馬?

あ、なるほど。


その後?

その後は、、、、、えーと、ほら、ねえ?

あれですよ、あのう


建国祭のさ、、、、




んぅ、、、、、



、、、、、、、。



、、、、、、、。




ふっ、はあっ、


ふふ、えへへ。


さて、

納得しました?


何か、私の馴れ初めの話の方が、大分長い上に細かくなかったですか?


、、、、あ、はい、わたしもですよ。


わたしも、

あいしてます。



あっ、ちょっと、執事さんを呼ぶなら離して!

嫌とかじゃなくて、こういうのは2人きりの時だけがいいです!


いやらしい、とかじゃなくてですね!

見せるもんじゃないでしょ!


こら!はなせ!


ひゃあっ、また!

怒りますよ!












***


ありがとう、セバスチャン(執事の名前)。

美味しいコーヒーだわ。


うん?こら、私、まだ奥様じゃないわよ。

誤差の範囲?

いやいや、誤差とかないでしょ。


もちろん、結婚するつもりだけど。

へ?

さっき?

いちゃついてません。



はっ!

えっ、聞いてたの!?


えっ、嘘?

嘘な訳ないでしょ、聞いてたの?


オーマイガッッ、

何て事だ。


あー、ははは、そうですか、聞いてたのはセバスチャンだけですか。

ふふふ、ええ、少し元気付けられたわ。

ありがとう、セバスチャン。


ええ、本当に、このコーヒー、美味しいわ。



お読みいただきありがとうございます。我慢出来ずに書いてしまった。

お楽しみいただけてたら、嬉しいのですが。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 完結おめでとうございます 第1部完の所で読み止めてましたが気づいたらブクマの話数が完結時より増えてたので読み直しました (完結済みの種類ででブクマしてて気づくのに遅れた人) 公爵との結婚…
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