第33話 アルフレッド・バーグ・レイユエール
真っすぐに伸びる道の先。光の下に出ると、周囲は学生と外来客の歓声に包まれていた。
この歓声は当然のことながら俺に向けられたものではない。人々の期待と熱気を一身に受けて立つのは当然――――レイユエール王国第一王子、レオル・バーグ・レイユエール。
「レオ兄……」
一点の曇りなどないと言わんばかりに威風堂々と佇み、挑戦者たる俺の前に立ちはだかっている。
「レオル様ぁー! がんばってくださーい!」
「そんなやつぶっ飛ばしちゃえー!」
「期待してるぞー! 未来の王様!」
その姿は自信と威厳に満ち溢れており、観客たちも胸を熱くさせている。闘技場を包み込んでいるこの歓声と熱気が何よりの証拠だ。
対して俺はというと、応援はおろか最初から何も期待されていないようだ。むしろレオ兄がどうやって俺を叩きのめすかについて期待している人が大半だ。
「尻尾を巻いて逃げ出すかと思ったぞ」
「……そうしたかったんだけどな」
左指に装備した魔指輪の存在を意識しながら拳を握る。
嫌な気持ちは変わっていない。戦いたくない気持ちも変わっていない。
……それでも。
「逃げるのはもうやめたんだ。自分からも……レオ兄からも」
「ほぅ。どうやら覚悟は出来ているらしいな」
「ああ。俺なりの覚悟はしてきたつもりだ」
「何を勘違いしている」
放たれるは威圧感。
殺気が獣のたてがみのように迸り、俺の全身に突き刺さる。
「貴様がすべきは――――全ての罪を認め、受け入れる覚悟だ」
やっぱり、話し合うのは無理か……それにこのプレッシャー。正面から受けるのは初めてだけど、レオ兄の魔力は半端ないな。怒気が滲み出ているせいもあるだろうが。
「静粛に」
今回の御前試合を取り仕切る学園長の呼びかけに、会場の歓声が次第に収まっていく。
「これより、王立ロミネス魔法学園前期御前試合を始める。代表者レオル・バーグ・レイユエール、アルフレッド・バーグ・レイユエール。両者、前へ」
促されるままに俺たちは所定の位置に着く。
「降参、あるいは片方が戦闘不能・戦闘の続行が不可能と判断された時点で試合は終了とする」
静寂に包まれた会場には目に見えない熱気のようなものが充満しており、今にも破裂してしまいそうだ。言葉に言い表せないほどの重圧と緊張感が、時間を追うごとに肥大化していくのが肌で分かる。
「では――――試合開始!」
幕が、上がった。
「……小細工は要らん」
瞬間。レオ兄から膨大な魔力が溢れ出した。咆え猛る魔力が空気を振動させ、会場全体が圧倒されていた。
「叩き潰すまでだ」
宣言通り。様子見の魔指輪戦など不要とばかりに、レオ兄は『王衣指輪』を発動させた。
「――――咆えろ! 『レグルス』!」
レオ兄の『王衣指輪』から顕現したのは、たてがみをなびかせた獅子の精霊。それは咆哮と共に爪牙を容赦なく振るい、襲い掛かってくる。
(出し惜しみはなしか! だったら……!)
王族が持つ『第五属性』の輝きを纏った精霊に対抗すべく、俺は右手の『王衣指輪』に魔力を注ぎ込んだ。
「来い! 『アルビダ』!」
間一髪。迎撃に顕現させた『アルビダ』が舶刀を振るいながら突撃し、二体の精霊が激突する。魔力の激突による激しいスパークが弾け、精霊たちは踊るように爪牙と刃をぶつけ合い――――やがてそれぞれの契約者のもとへと弾き飛ばされると、身体を包み込み『霊装衣』を構築した。
海賊と王族を彷彿とさせる装束に加え、右手には舶刀。左手には拳銃。精霊『アルビダ』の力を概念として構築した装備。
対するレオ兄はまさに獅子と王を彷彿とさせた装束を身に纏い、手には荘厳な装飾の施された剣を手にしていた。
「……本気なんだな、レオ兄」
「当然だ。ルシルを傷つけた代償は……必ず支払わせる!」
レオ兄は大地を蹴り、凄まじい速度で接近してきた。
けん制として左手の拳銃から魔力弾を撃つが、ものともしない。それどころか弾を叩き切ってお構いなしに距離を詰めてくる。
「…………っ!」
近接戦闘に切り替え、右手の舶刀で一撃を受ける。問題なのは属性の相性――――俺の『第六属性』は、レオ兄の『第五属性』に対して不利だ。
「俺の太陽を穢す者は、誰であろうと許さん!」
「太陽ね……レオ兄には悪いが、あんな胡散臭い女、好きにはなれねぇな!」
距離をとりつつ拳銃で足元に弾をバラまく。
ダメージが通りにくくとも、足元から姿勢を崩すことぐらいは出来るはずだ。
「ルシルを疑い、侮辱までするか! この愚弟が!」
一瞬、姿勢を乱した隙を狙って、舶刀の刃を叩きつけた。レオ兄は流石の反応を見せ、剣でそれを受け止める。
二つの刃が交じり合い、拮抗し、俺たちは互いの視線をも交錯させた。
「だったら自分の婚約者も信じてほしかったもんだな! レオ兄!」
「黙れッ! 何が兄だ! 虫唾が走る!」
くそっ! 姿勢の不利などお構いなしとばかりに弾き返された……!
間髪入れずにレオ兄は剣を振るう。型に沿った流麗な太刀筋。鋭く、素早く、一撃喰らっただけでも致命的だ。
「こいつで……」
距離が開いた直後、左手に更なる武装を形成。精霊が持つ概念を形にする。
顕現したのはフック。先端が彎曲した針を射出し、フックと繋がったワイヤーの動きを、魔力を通して操作する。
「……どうだっ!」
射出したワイヤーフックは狙い通りレオ兄の腕に巻き付いた。
腕さえ封じてしまえば自由に剣を振り回すことも難しくなる。猛獣も爪牙を封じてしまえば、脅威的ではなくなる。
「この程度でオレを封じたつもりか」
刹那。レオ兄の身体が、光を帯びた。
全身を覆う波打つ輝きは、まるでたてがみのようであり――――刻むリズムは、心臓のようでもあった。
「あまりオレを舐めるなよ……アルフレッド!!」
魔力が迸り、荒れくるう暴威と化す。
「『獅子の心臓』!」
レオ兄の身体から膨大な魔力が放出され、出力が一気に跳ね上がった。
これは……一時的に全能力を強化する、時限式の強化魔法か!
「おぉおおおおおおおおおおおッ!!」
レオ兄はワイヤーの巻き付いた腕を力任せに振り上げる。何とか踏ん張ろうとするが、身体は勢いに圧されそのまま引きずられていく……いや、それどころか……身体が浮かび上がって……!?
「なっ……!?」
強化された膂力をフルに活用し、強引に腕を振り上げきってみせたレオ兄。
そのまま俺の身体はワイヤーに引っ張られるようにして宙に高く浮かび上がり、完全に無防備な状態となってしまった。おまけにワイヤーがたわみ、剣を振るうには支障がなくなっている……! くそっ、なんて出力だ……!
「消えろ。恥晒しが」
十分な姿勢を確保したレオ兄は、強化された魔力を刃に注ぎ込んだ。
充填された魔力は瞬く間に研ぎ澄まされ、狂暴なまでの一撃へと昇華する。
「しまっ――――!?」
あれはレオ兄の……!
「『獅子の咆哮』!」
振るわれた一閃。暴威が如き斬撃。空気を削りながら迫る音はさながら獅子の咆哮。
咄嗟に『大地魔法壁』を発動させるが、空中で展開された土の防御壁は斬撃によって二秒ともたず粉砕されてしまう。
「ぐっ……がぁぁぁあああああああああっ!?」
魔力の斬撃は嵐のように渦巻き、荒れ、容赦なく全身を切り刻む。
精霊の力によって顕現した『霊装衣』は鋼鉄の鎧をも凌ぐ強度を誇るが、それをも噛み砕かんとするかのような強烈な斬撃は防御をも上回った。
鋼鉄をも引き裂く一撃によってワイヤーは千切れ、身体が地面に叩きつけられる。
意識は明滅し、深淵の暗闇へと今にも塗り潰されそうだ。
それでも……ここで落ちるわけにはいかない。その一心で意識を繋ぎとめる。
「げほっ……がはっ……! くっ……!」
傷ついた身体に鞭打ち、うつ伏せになった身体を起き上がらせ、片膝をつきながらも戦う意志を示す。されど、そんな俺の意志でさえ、レオ兄の全身を覆うたてがみが如き黄金のオーラの前では路傍の石と変わらない。
「今のを喰らって、まだ立ち上がるか」
「当たり前……だろ」
俺だけならまだいい。でもこの戦いは俺だけじゃない。シャルやみんなの未来までもがかかっている。
……いや、それだけじゃない。
「ここで……倒れたら……レオ兄に、一生追いつけないしな」
「…………オレに追いつく、だと?」
俺の言葉に、レオ兄の眉が微かに動く。
「ああ、そうだよ。だってレオ兄は…………」
拳を握る。立ち上がる。この言葉だけは、自分の足で立って、レオ兄の目を見て言いたかったから。
「…………俺の、憧れだから」
☆
今でも覚えてる。
「見ろ。あれが例の『忌み子』だ」
頭の中にこびり付いている。
「陛下もさぞ落胆されていることだろう……王家から、あのような『呪い子』が生まれてしまったのだからな」
忘れるはずなんかない。
「なんと不吉な。我らまで呪われてしまってはたまらん。いっそ生まれてこなければな……」
物心ついた時から、侮蔑と嫌悪は常に向けられていた。
たとえば、『忌み子』。たとえば、『呪い子』。不吉を象徴する俺の魔力はいつだって周りの人間からすれば邪魔なことこの上ないものだったらしい。
何か事故が起これば真っ先に俺が疑われたし、証拠がなかったとしても「あんな不吉なものがいるからこんな事故が起こるんだ」と陰で言われるのも日常茶飯事だ。
もちろん、俺には『王族』という肩書きがあったので、表立っては言われなかったけれど。
王宮の噂はどうしてか――――嫌でも耳に入ってくる。
みんなの囁き。噂話。陰口。どれもこれも、聞こえてくる。
自分が『要らない人間』『生まれたことが罪であること』ということを自覚するのは、そう時間はかからなかった。
「……………………ねぇ、レオル兄さま」
その質問をしたのは、六歳の誕生日だったと思う。
大げさなパーティーは断った。されても辛いだけだったから。親父たちは俺の気持ちを汲み取って、ささやかながら身内だけのパーティーを開いてくれた。
でも俺はすぐに席を外して、一人になって。でもレオ兄だけは傍に居てくれて。
張り詰めていた心が、つい緩んでしまって……耐え切れなくなってしまって。レオ兄に、相談したことがあったんだ。
「僕は…………生まれてこなかった方が、よかったのかなぁ?」
涙が勝手に溢れて、ボロボロと零れてきた。
嗚咽と共に絞り出したその質問に、言葉は返ってこなかった。
――――代わりに返ってきたのは、レオ兄の拳だった。
「…………っ……!? レオ、ル……兄さま……?」
「そんなことは、嘘でも二度と口にするな!!」
本気で怒ったレオ兄を見たのも、殴られたのも、その時がはじめてだった。
「…………なんで? みんな、そう言うよ……?」
「くだらない連中の言うことを真に受けるんじゃない! お前は王族の一員だろう! ……そもそも誰だ、そんなバカげたことをほざいたクズ共は! このオレが一人残らずぶん殴ってやる!」
いつも優しかったレオ兄はこんなにも怒ったところを見て驚いたけれど、それ以上に――――嬉しかった。俺みたいな出来の悪い弟のために、本気で怒ってくれたことが……嬉しかったんだ。
「オレはお前が生まれてきてよかったと思ってる。……オレだけじゃない。父上も、母上も、ルーチェ姉さまも、ロベルトも……家族の皆がそう思っている」
「僕は『忌み子』で、『呪い子』なんでしょう……? みんなにめいわくを、かけてるんでしょう……?」
「かけているわけがないだろう。そんなこと、一度たりとも思ったことはない。……それにな、お前のように心優しい弟を持つことが出来たことは、オレの誇りでもあるんだ」
「優しい……? 僕が……?」
「その涙は、オレたち家族のことを想ってのことだ。自分が傷つきながらも誰かの為に涙を流せるお前は、とても優しい子だ」
レオ兄は俺を抱きしめてくれた。涙で服が濡れてしまうこともおかまいなしに。
「…………誰かの為に涙を流せる優しい弟を、オレたち家族は誇りに思っている」
「…………う、あぁっ……」
止まらなかった。涙がどうしようもなく溢れて、零れて、止まらなかった。
嬉しかったんだ。愛してくれて。自分の存在を受け入れてくれて。
「――――っっっ……! うわあぁぁぁああああああああああ!!」
俺は泣いた。たくさん泣いた。
みっともなく声を上げて泣き続けた。その間ずっとレオ兄は俺を抱きしめて、服が涙で濡れながらくしゃくしゃになっても、文句一つ言わなかった。
「うぅっ……ぐすっ……レオル、兄さん……」
「存分に泣け。今日はお前の誕生日だ。盛大なパーティーはしてやれなかったが、ハンカチに代わりぐらいにはなってやる」
「ぐすっ…………うん……」
「そういえば、まだプレゼントを渡してなかったな」
レオ兄が贈ってくれたのは一冊の絵本だった。
「人気のある絵本だそうでな。こっそり街まで買いに行ったんだ。誰かに行かせても良かったんだが……お前へのプレゼントは、自分の手で買いたくてな」
「ありがとう……でも、街に? 父上がよく許してくれたね?」
「…………いや、実はな。父上には黙って買いに行ったんだ」
「えっ……? それって……大丈夫だったの?」
「ぜんぜん大丈夫じゃなかった。すぐにバレてな、説教と拳骨を喰らったぞ。見ろ、いまだに頭のてっぺんにコブがあるんだ。父上は本当に容赦がない」
「ふふっ……なにそれ。あははははっ」
「はははははははっ!」
小さな村の少年が旅に出て、やがて魔王を倒して英雄となる。
そんなありふれたお話が描かれた絵本は、今でも俺の宝物。
仲間の大切さ。人を信じる強さ。絆の力。
己の意志を貫き通し、人々の心に希望を灯してゆく。
最後は敵であった魔王とすら絆を結んでみせた――――その姿が、レオ兄みたいでカッコよかった。
「レオル兄さまは、すごいなぁ……」
いつも堂々としていて、みんなに慕われて、常に努力を惜しまない。
まさに絵本に出てくる勇者みたいで。俺にとっての英雄で。
「僕も、レオル兄さまみたいになれたらなぁ……」
憧れた。
「紹介しよう、アルフレッド。オレの婚約者のシャルロットだ」
俺に持っていないものを全て持っているあの人に、憧れた。
「いいか、アルフレッド。その本に出てくる人々は、皆が自分に出来ることをしている。お前も同じだ。たとえ魔力が違っていても、お前にしか出来ないことがあるはずなんだ」
俺は勇者にはなれないけれど。
絆を結んだ魔王のように、勇者の力になれるような……そんな人間になりたいと思った。
「…………僕にしか、出来ないこと」
考えた時、真っ先に思いついたのは……絵本の中に出てくる魔王の姿だった。
勇者と絆を結んだ魔王。だけどその力は皆から恐れられていて、表舞台に上がることは出来なかった。だから闇に潜み、世界の平和を支える道を選んだ。
――――光り輝く道を往く、勇者の影として。
「…………決めたよ、レオル兄さま」
悪役しかない、と思った。いや……俺には元から、この選択肢しか残されていなかった。
「僕は…………影になるよ」
レオ兄が王族らしく在るならば、王族らしからぬ振る舞いをしよう。
言葉遣いも、態度も、何もかも。王族の鑑のようなレオ兄が引き立つように。
「――――俺がレオ兄の、影になる」
勇者になんかなれっこない。そんなものはもう、最初から諦めている。
影になること。それが俺にしか出来ないことなのだから。
☆
幼い頃、抱いた気持ち。思い。それが今になって、とめどなく溢れてくる。
「レオ兄は、俺にない物を全部持ってた。魔力も、人望も、婚約者だって……俺の欲しかったものを、全部持ってた。それが羨ましかった。でも、レオ兄なら仕方がないって納得してたよ。いや……むしろ当然だとも思ってた」
妬んだことはなかった。レオ兄は欠かさず努力していたし、その姿も見てきたから。
当然だ。あれだけ頑張っていた人間が、報われないことがあっていいものか。
「………………」
「俺は『忌み子』で、『呪い子』で。レオ兄とは何もかも違う。……だから諦めてた。俺なんかじゃ無理だって、俺は俺に出来ることをしてきた……それしか選択肢がないって、諦めてた」
それも、つい最近までのこと。
「……でも、シャルが婚約者になって……あいつの諦めない姿を見てたらさ……俺も、足掻きたくなったんだ」
たとえ不器用でも、要領が悪くても。
あいつは決して諦めなかった。
「俺も……レオ兄みたいになりたい。レオ兄の背中を追いかけたい。影とか、悪役とか、そんなんじゃなくて――――レオ兄みたいな勇者になりたい! 諦めた夢を、もう一度追いかけたいって! そう思ったんだ!」
心の中のタガが外れた。抑えていたものが、一気に溢れてきた。
「本当はこんな戦い、したくなかった! こんな形でレオ兄と戦いたくなんかなかった! 俺は、ちゃんとレオ兄に認めてほしかったよ!」
こんな強引で無茶苦茶な決闘なんて、したくなかった。
レオ兄に認めてもらって、その上で戦いたかった。
「………………オレが、憧れだと?」
ポツリ、と。
「このオレが――――勇者だと?」
レオ兄が、呆然としたように言葉を漏らす。
「ああ……そうだよ。レオ兄は昔から、ずっとずっと……俺の憧れで、勇者だった…………ううん。俺は今だって、そう思ってるよ」
「……………………」
一歩ずつ。レオ兄はゆっくりと、俺のもとへ歩み寄る。
「…………アルフレッド」
「レオ兄…………」
そして、レオ兄は刃を収め――――
「がっ…………!?」
――――拳を、俺の頬に叩き込んだ。
「……ふざけるなよ」
ぐらついたところを畳みかけるように、レオ兄は俺の鳩尾に鋭い蹴りを叩き込む。
身体がくの字に折れ曲がり、俺はたまらず地面に叩きつけられ、転がった。
「げほっ……レオ、にぃ…………?」
レオ兄の顔に浮かび上がっているのは――――怒り。
「ふざけるなよ、アルフレッド。貴様は結局…………オレのことなど、何も見ていない」




