表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定!】薬師ヒナタは癒したい~ブラック医術ギルドを追放されたポーション師は商業ギルドで才能を開花させる~  作者: みんと
第二章 総合ギルド 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/130

第77話 ヒナギクとの日常


ヒナギクの病気が治り、僕たちは幸せな日常を取り戻した。


もう心配事はほとんどない。これからはいいことばかりだ。


まあ、これまでいろいろあったけどね……。


あれから一夜が明け――。


今日は特別に休みをもらった。これもライラさんからのお祝いなのだそうだ。


正直、昨日は心身ともに疲れたから、ありがたい。


「うん……むにゃむにゃ……」


明け方、僕がまだ浅い眠りに浸っている頃だ。


「兄さんー! おはようなのー!」


――ぼふ!


僕の身体の上に、ヒナギクが飛び乗ってきた。


「ちょ、朝から元気だなぁ……!」


僕はいきなりの目覚ましに面食らいながらも、喜びを隠せない。


だって、こんなに元気なヒナギクは久しぶりだから……! 今一度、幸せをかみしめる。


「こらヒナギク! お兄様は昨日の救出騒動で、まだ疲れているのよ?」


台所から、調理器具を持ったままのヒナドリちゃんが、ひょこっと顔を出す。


そういえば、さっきからいい匂いがしている。


こんな朝早くに起きて、僕たちのために朝ごはんを作ってくれていたんだね……。


「大丈夫だよヒナドリちゃん! 僕はもう元気いっぱいだよ! ヒナドリちゃんのおかげでね! 僕もヒナギクの元気に負けてられないからさ!」


僕は眠気を吹き飛ばすように、大きく伸びをした。せっかくヒナドリちゃんが早起きしてご飯を作ってくれているんだ。冷めないうちに起きないとね!


それに、僕はヒナギクとやってみたいことがたくさんある。きっとヒナギクも、遊びたくてうずうずしていたのだろう。それでこんなに早く起こしにきたんだね。


「さぁ、さっそくご飯をいただこうか」


「ごはんを食べたらあそぶなのー!」


「そうだね! 今日はヒナギクの好きなことをして過ごそうか!」


「わぁーい! やったーなのー!」


よしよし、ヒナギクは可愛いなぁ……。病気の時の、弱ったヒナギクももちろん可愛い。なんというか、まもってあげたくなる感じだ。


でも、やっぱり元気なヒナギクが一番だな。コロコロ変わる表情が、本当にイキイキしていて、見ていてこっちまで幸せになるよ。


「まったく、お兄様はヒナギクにあまあまですの……。まあ仕方ないですわよね。ようやくヒナギクが元気を取り戻したんですもの」


「そうだよ! 今日はヒナドリちゃんも家事のことを忘れて、思いっきり遊ぼう!」


「わ、私もですの? しょうがないですわねぇ……」


ヒナドリちゃんも嬉しそうだ。ヒナドリちゃんにはこれまで沢山お世話になったしね。


ヒナドリちゃんにも楽しい思いをしてもらいたい。


「今日はなんでも好きなものを買っちゃおう!」


「ほ、ほんとですの!? さっすがお兄様ですわ! 太っ腹!」


「わぁーい! お買い物なのー!」


やっぱり二人ともお買い物が好きなんだね。女の子はお買い物好きだよね。


「ご飯を食べたら、さっそく出かけようか」


「でかけるなのー!」


僕たちはわくわく感に胸を膨らませながら、同時にお腹も膨らませる。


ヒナドリちゃんのスープは栄養満点で、いつ食べてもおいしいなぁ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ