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69 サキュバス とリアルファイト

遂に始まるアンドナとのゲームバトル


「じゃ、やろっか。因みに◯リカーの経験は?」

「……ちょっとだけ?」

「ま、ノリでなんとなく楽しめるのがWiiゲームの醍醐味だからね。まずはキャラ選択だよ僕はキノ◯オっと。おー? 君はクッ◯を選ぶかー。骨太だねー」

「そう?」

「パワータイプはどうしてもねー。あまりゲーム自体しない女の子ならピー◯姫とか◯イジー一択ってイメージだから、君は意外と『ヤる側』って事かな?」

「べ、別に、◯ッパは敵として有名だし、強そうだから選んでもいいぢゃん」

「わかる。マリ◯RPGスーファミでもクッ◯は仲間になって強かったからねぇ。じゃ、CPUも含めた色んなステージで走るモード選んで……始まるよー」


ピッ ピッ ピッ ピーッ


「えいっ(ギュン!)」

「こ、コイツ! いきなりロケットスタートを!」

「えー? これ凄い技術なのー? (ニヤニヤ)」

「小癪な小娘めめ! 舐めプ絶対プレイしようと思ったがもう容赦しねぇ! (ぐぐっ)」

「わわっ、曲がる時に体傾けないでよっ、連動してるんだからっ」

「癖になってんだ、周りを見ずにゲーム中体動かすの」

「迷惑過ぎるよっ」

「くおーぶつかるー! ここでアクセル全開! サキュバスを右に!」

「クッ、スターでイヤらしくタックルを……!」


白熱するぶつかり合い。

最高レベルのCPUですらただの障害物。

抜き抜かれ騙し騙されな一騎討ちが繰り広げられる。


「はいサンダー、サヨナラー」

「はぁー!? 今乱数調整したっしょー!」

「違いますー、神様が僕の味方したんですー」

「ノーカン! ノーカン! (ドスドスッ)」

「グェッ! コラ! 脇腹エルボーすんなこのアマッ(ギリリッ)」

「ハグゥ! あ、脚で挟まないで! さ、さっき食べたの出るぅ!」


高度な肉弾戦や舌戦も飛び交いつつ……勝った負けの数は拮抗し……

しかし結局、ガチでヤりあったのは最初の数プレイだけ。


「おっと。君、体育座りしてると『パンツ見える』よ?」

「うへぇ? そこからは見えてないよね? テレビか何かに反射してるってこと?」

「みたいなもん」

「んー……まぁ、自分でもどうかと思うけど、今更君に見られても、ね。君だってそこまでドギマギしないでしょ? いや、最初からしてなかった気がするけど」

「ダメダメ、女の子なんだから気を付けなきゃ。足閉じるの面倒ンなら、僕がこうして足で(ゴソゴソ)」

「ッ! ちょ、足があ、当たってる! さ、流石にそれは恥ずかし……!」

「ええいジタバタするな! 『隠せなく』なる!」


なんて事もありつつ、次第にお互い、レースを進めつつ駄弁り出す。


「あー、レースゲーやってると免許欲しくなるねー」

「そうかな……君の運転する車はなんか怖いよ」

「こう、渋滞でイライラした時は『ええいままよっ』て感じに道路下までショートカットしたくなりそう。ほっ、と。こんな感じに、ね。後はアイテムゲットした時みたいに物投げて妨害したり」

「ゲームと現実は違うからね? 普通は相手にも壁にもガンガンぶつかったり攻撃しちゃダメなんだよ?」

「僕が免許取ったらドライブデート行こうよ。あ、君の方が一個上だから先に取れるのかな? じゃ、まずは君が運転してね」

「それが賢明かもね……運転の心配的な意味で」

「ドライブデートで行きたい場所いっぱいあるんだよなー。まずは『ラブホ』でしょー?」

「初手そこなの……? 爽やかな海辺とかロマンチックな夜景の綺麗な高台とかチョイスしてよ」

「なら綺麗な海と夜景が見られる高台のラブホだな」

「一部のホテルならそういう場所にもあるだろうけど……そこに拘る理由はなに……?」

「ラブホってのはテーマパークみたいで楽しいらしい。そこ自体をメインのデートにするカップルもいるんだと」

「……まぁ、おいおいね」

「別にエッチな事しないで良いから早く行きたいなー」

「それもどうなのって感じだけど……」

「カラオケやらゲームのレンタルもあるんだってさ。お酒飲んだりしながら楽しみたいねー」

「いよいよラブホテル関係ない感じに……まぁ場所を変えたら楽しさも変わるんだろうけど」

「あっ。考えたらさ、なんなら免許無くても行けんじゃね? ウチら見た目大人っぽいし。今から行こっか」

「アグレッシブ過ぎるよ……今度、今度ね?」

「いい夫婦の日(1122)にね」

「いま夏だから随分のんびりだね……」

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