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68 サキュバス と〇〇〇〇テーブル

ゲームばかりで夕飯を手伝わなかった僕に小言を漏らし始めたアンドナ。


「全く、今までは何も言わずご飯の準備だって手伝ってくれてたのに……既に『家事を手伝わぬ冷めた旦那』気取りかい?」

「だからこそ今日は作るの捗って早く終わったんじゃない? いっつも脱線してチュッチュしちゃうぢゃん」

「……そんな事は無いよ」

「ま、それよりこのつけ麺のスープ、北海道のスープカレーみたいだね。揚げたポテトとカボチャ、唐揚げ(ザンギ)とかが入ってて手ェ込んでるよ(ズルズル)和え物もサッパリプチプチとしていいね(ジュルルッ)」

「もう、あからさまに持ち上げて……」

「麺お代わりっ」

「はいはい」


それから……カレー麺という事を忘れてズビズバと勢い良く啜った結果白い服やらランチョンマットやらカーペットやらを汚しアンドナに怒られたりしつつ……


夕食の食器を洗った後。


「じゃあ、君もゲームしない?」

「じゃあ?」

「君も一緒にするンなら、ゲームしながら君の相手も出来る。一石二鳥だべ」

「ゲームねぇ……まぁ、そこまで上手くなくてもいいんなら……」

「決まりっ。じゃ、早速『ここ』っ」

「……自分の両脚の間に親指を向けてどしたの?」

「ゴートゥーヘル!」

「そこ地獄なの!?」

「ゴートゥーイート?」

「……それは『変な意味』に聞こえちゃうよ」

「兎に角来るっ」

「ま、まぁそれくらい、今の私ならっ……」


変に気合いを入れたあと ジリジリ アンドナは座りながら移動して……スポンと(体育座りしてる)僕の中におさまり、背中を預けて来た。

僕の喉辺りをさわさわ擽る彼女の後頭部。


「アゴ、アゴ」

「ぐぐぅ……人の頭にアゴ乗せて押し潰そうとしないでぇ……ツノで刺すよっ」

「君をコンパクトにしたかったんだ」

「なんだか怖く聞こえるよっ」

「クンカクンカ……知っての通り僕は直に頭皮の匂いを嗅ぐのが好きなんだ」

「知らないけど!?」

「考えたら頭皮剥き出しって実質全裸じゃん……露出狂サキュバスめ」

「謎理論やめて! な、なんか恥ずかしいから嗅ぐのもジックリ見るのも禁止っ」

「(イジイジ)」

「……ゲームすんじゃないの? なんでツインーテールの片方のゴム外したの?」

「知っての通り今の僕は肩垂れ? 肩掛け? サイドテールがブームなんだよ」

「それも初耳だよ……」

「ほら(キュッ)僕がやってみせるから見て感じて。なんか『お姉さん』っぽくて良くない?」

「……確かに。君は口を開かなきゃホント清楚な見た目してるよ」

「うりうり」

「フゴフゴ! ちょ! 自分のサイドテールで私の鼻擽らないで! 清楚なお姉さんはそんな事しない!」

「いたずら好きなお姉さんかもしれない。じゃ、僕が満足したとこで、早速ゲームしよっか。と、その前に(カタカタ)」

「はぁ、やっとか。……パソコン弄って何してるの?」

「気にしないでー」


Wiiの電源を入れ、ゲームを起動。


「それで、なんのゲームするの?」

「色々まとめて買ったけど、まずはマリカ◯かな。さっきまで僕がしてた◯マブラはまだ全キャラ出してないからねー。マリ◯ーにも隠したキャラは多いけど、それは今はいいや。別に、ホラーサウンドノベル忌◯起草一人プレイでもいいんだけどさ」

「私的には眺めてるだけでもいいんだけど……」

「ダメダメ。はい、コントローラー持って。僕も……よいしょ(ポプン)」

「……えっ? ちょっ、手ェどこに載せてるのっ」

「おっぱいにだが?」

「質問じゃなくて理由を聞いてるんですけどっ」

「こんなタピオカチャレンジ(古い)出来そうな程の出っ張り利用しない手は無いでしょ。ゲームしてる時の手の負担も軽くなるし」

「人の体の一部をテーブル代わりにして……」

「テーブルならコップも置けるかな? (ポン)置けた」

「テーブルにすなっ(ガブッ)」

「考えたら君は僕という座椅子を使ってるからある意味同条件イーブンだよね」

「フゴフゴっ(君が座らせたんでしょっ)」


噛み付いて離さないのでコップは外すも、手置きおっぱいテーブルに関してはそれ以上何も言わなかった。

コレこそが僕の巧みな話術捌きである。


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