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27お腹ポッコリサキュバス

初めは、アンドナの背中にシャワーを掛けぶっかけ。

一瞬ビクッと小さく跳ねる彼女だったが、特に何も言わない辺り今の温度で大丈夫そう。

シャワーヘッドを頭の方に移動させて、

シャー


「暑くないですかー」

「ないれーふ(ブクブク)」


しっかり濡れたのを確認し、シャワーを止める。

因みに今のアンドナは、腕を組むように両手をクロスさせて乳を隠している体勢。

それで、隠したつもりらしい。

甘いな、その恥じらう様や手から溢れたハミ乳がより一層エロスを引き立ててるというのに。


「食後の少しポッコリしたお腹も可愛いねー」

「ええい見るな見るなっ」


弄ってて飽きない子だなぁ。

ーーしかしまぁ、約束した以上エッチな悪戯は厳禁。

シャンプーを手に取り、真面目に洗髪。

シャコシャコシャコ……

彼女の髪は泡立ちよく、触り心地も素晴らしい。

指の間をヌルリと抜ける感触ですら、卑猥さを感じさせた。

流石は性を司る淫魔、全身がPTA苦情不可避な不健全大量破壊兵器である。


「ゔぁー、手慣れた手付きだねー。自分も髪長いから慣れてるとかー?」

「いやぁ? でも女の子の髪は洗い慣れてるよ、妹で」

「セレスちゃーん? それ、昔の話ー?」

「(遠い目)アレはいつだったかな。最後に一緒のお風呂入ったのは……先週かな」

「最近だね!? お互いもう高校生でしょっ」

「実家に帰った時なんてそれに加えて母親も乱入してるんだよー、恥ずかしいったらありゃしない」

「君の恥じらいの基準が解らないよ……」


人並みだと思うけどなぁ。


「でもお風呂で裸の付き合いってのも良いもんだよー。隠すもんが無いから曝け出すしかないもんねー。僕ら箱庭一家はそんな感じで、いつの間にかお風呂が家族会議会場だよー」

「……そんな素直な家族なんて、一握りだよ。普通は裸になった程度で、『身内にだって』胸の内まで見せられないよ」

「みんな面倒くさいねー、もっと真っ裸になれば良いのにー。あ、そうだ。なら今度、箱庭家家族会議に君も参加しなよー」

「なんで!?」

「自分の身内相手より他人の家族のが話しやすい事とかあるかもぢゃん? 逆にね」

「……いや、そもそも私に、『人に相談出来るような悩み』なんてないからね?」

「それはダブルミーニングに聞こえるな……どちらにしろ、今日会っていきなり不機嫌で、その理由も話さない女だ、今後も続くようじゃ困るぜ?」

「ぬぅ……ど、どちらにしろ、私の悩みの九割五分ほどの原因は君なんだからね? 君が、『私だけ』を見てくれてれば不満なんて何も……」

「それは良かった。僕は君を順調に『振り回せてる』ようだね」

「何が良かった、だよっ。好きな子にチョッカイ掛けるいじめっ子かっ」


「だって、振り回せるのはその人の『中心人物』だろ?」


「……う、上手い事言ったつもり? ハンマー投げじゃないんだよ?」

「因みに、僕だってに振り回されてるぜ?」

「と、当然だよっ。君の思い通りに私が動くと思わないでね?」


言ったな?


「なら、どっちがいっぱい振り回せるか勝負だよっ(グリッグリッ)」

「んほぉっ!? ……と、頭皮、指先で掻き回さないでぇ……な、なに、このゾクゾクしゅる感じぃ……(ガクガク)」

「ククッ、馬鹿な女め。性感帯ってのは至る所にあるんだぜ? 中でも、脳に近く快楽のツボも多い頭皮を僕に曝け出すとはな。好きな人に頭を撫でられる等の触れ合いで分泌される幸せホルモン『オキシトシン』……それを今からドバドバ出させてあげるよっ……!」

「らめえええええ!!!」


アンドナの悲鳴が浴室に響き渡った。


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