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96 会長(?)とこちょこちょ

恋愛神社の裏にて、用意したカキ氷をいただく僕達。


パク パク ……頭がキーンとしないのは良いカキ氷機を使ってる証拠だ。


「ふわふわ氷だと頭が痛くなりづらいらしいですねー」

「痛くなるメカニズムが『喉の神経が異物と判断して脳に危険を知らせるから』だっけ」

「ですねー。だから、ゆっくり食べたりスッと溶けるふわ氷だとそうならないのだとー」

「夏にしか役に立たない豆知識だね。まぁ、異物判定というなら他の食材でも起こり得そうなのに、何故基本カキ氷に起こりやすいのか? ってのは気になるとこだけど(パクッ)」

「好きなもの食べてる時に痛くなったらイヤですよねー。カヌレ、あーん」

「え? あ、あーん(パクッ)……んっ」

「じゃ、舌ベーってして下さーい」

「や、やだよ。変な色になってるだろうし……」

「青と緑でなんか黒っぽい緑になってる筈ですよー」

「そ、そんな都合良く色は変わらないだろうけど尚更見せたくないっ(口を隠しながら)」

「じゃあ私にあーんして下さーい」

「えっ、あ、ああ、それなら……あー」

「(パクッ)んっ…………じゃあ舌の色、確認してくだはーい(ベッ)」

「どんだけ気になるの……もっと開けないと見えないよ?」

「(チョイチョイ)」

「近付けって? そんなに近付かなくても君が開ければ済」

「ペロン」

「冷た!? ちょ! な、なんで(ホッペ)舐めたのっ」

「んー。舐めたら舌の色がホッペに付着すると思ったんですけどー」

「そんなので付く着色料とか色々やばいだろうっ」

「何度も舐めれば付きますかねー? (舌舐めずり)」

「な、何度やっても同じだってっ」

「やはり舌を激しく絡め合うくらいでないと色が混ざりませんかねー」

「なんでそこまで色を混ぜる事に拘るの……」

「先程のクラクラは汗をかいた事での塩分不足かもしれません……ホッペが少し塩っぱかったので補給させて貰えませんかー?」

「塩でも舐めてなさいっ。そ、そもそも気軽にホッペに接触するとか……き、キスと同じだよっ」

「初心な乙女みたいな事を……でもその清い心はいつまでも持っていて下さいねー」

「初心な乙女だからっ」


今更だけれど、僕達の会話はボソボソボイスで行われてるから周りの喧騒に溶け込み表には聞こえてない(はず)。

祠の裏側に回って確認するのは両サイドが竹林で塞がれてるんで物理的に無理だし。

だからもし表側にボソボソ聞こえてても『恋愛神社の神』としか思われないだろう。

神の声(神託)が聞こえたと更に話題になるな?


……カキ氷を片した後、


「ふぃー(ゴロン)」

「ちょ……気軽に人の膝に寝転んで……」

「しかしこれって正確には太もも枕ですよねー、何故膝枕と呼ばれてるのか」

「……君の想像する関節部の膝は、正確には膝頭って名称なんだよ。足の付け根から膝頭までを膝って呼ぶんだ」

「へぇーへぇー(15へぇ)。でも固定観念のせいで、やはり膝は硬いというイメージが抜けませんねー。それに比べて太ももピローの柔らかイメージと来たら」

「太ももっていうほど柔らかくないけどね……」

「そーなんですー? ならば今から貴方の一番柔らかい場所を探りましょう。ホッペ、胸、お腹、尻……候補は沢山ですー」

「ホッペはただの嫌がらせだろ……いや、他なら良いってわけじゃないけど」

「ワガママですねぇ。兎に角、貴方の持ちうる全てのスキルでわたくしをもてなして下さーい」

「いつの間にそんな主旨に……なんだろう? 耳掻き……は、手元に無いし」

「竹ならそこら中にあるじゃろー?」

「今から手作りは流石に……」

「耳掻きに拘らず、もてなしを難しく考えなくて良いですよー。適当にわたくしを揉み揉みムニムニくちゃくちゃマッサージするのも立派なおもてなしですー」

「そ、そうなの? それでいいなら……(顔ムニムニ)」

「ふやぁー、むにゅー、こがおまっはーひへふはー? (小顔マッサージですかー?)」

「そんなつもりはないけど……あ、これ、反撃してるみたいで楽しいかも……ふふ」


ほくそ笑む彼女。

僕だけでなく、彼女自身も癒されてるようだ。

難関だと思われた、彼女を自然と笑わせるミッションは図らずも成功。

しかし、人の顔を弄って楽しむとは……Sの気配を感じるな?


「むにゅー、これから先は有料ですー。因みに触った時点で会員登録は完了しましたので解約する場合は十万円振り込んで下さーい」

「昔の怪しいサイトみたいなクリック詐欺して……このっ、さっきのコチョコチョやり返しっ」

「にやぁ! ら、らめぇっ!」


「お母さんも混ぜてよ(笑)」


「「ッッ!!」」


唐突なノイズにビックリする僕達。

音も無く、気配も無く、匂いも無く、僕らに気付かれずに近づける存在なんて限られてる。

その最上級が目の前でニコニコしてる【コレ】だ。


「出たな『いちゃつくカップルに混ざるババア』!」

「ホホホ、人を妖怪みたいに言わないで? 寧ろ空気を壊さぬよう貴方達がここに来てから暫く様子を眺めてたんだけど、気付かなかった?」

「み、見られてたんですね……(赤面)」

「だったら最後まで眺めてなっ」

「もーじゅうぶんイチャついたでしょやー。少しだけママンに時間頂戴よっ」

「全く、登場せず大人しいと思ってたら……変な事言い出すなよ? 学園祭を無茶苦茶にするようなさっ」

「どの口がそれを言ってるんです……」

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