少年漫画みたいな展開、してもいいじゃん!
コンコン
「___________生徒会だ。」
星々生徒会長を筆頭に風紀委員室へと入っていく生徒会メンバー。
「星々さん、お昼休みぶりだねー。」
気軽に挨拶をする時崎に軽く手を振る星々。余談ではあるが、昼休みや休憩時間などは未だに面林を中心に集まっている為、顔は毎日合わせているのだ。勿論、その輪の中には銀城友人も存在している。本人曰く、環境の突然の変化は主人公様から報復を受ける可能性があると危惧してのことらしい。
「あぁ、お昼休みぶりだ。」
だが、星々と釘宮は目が合うと直ぐにふんっと互いにそっぽを向いてしまう。
「なんで生徒会、特にアンタがウチにくんのよ。生徒会長ってそんなに暇してる訳?友人を寄越しなさいよ。気が利かないわね。て言うか何で友人だけいないの?嫌がらせ?嫌がらせなんでしょ、この乳デカ女!」
「銀城副生徒会長は後から来るぞ。嫌がらせなど、生徒の模範である私がする訳ないだろう。冗談はその髪型だけにしてくれ、貧乳女。」
「「あん!!?」」
互いが殴り合いを始めそうなので、生徒会メンバーと風紀委員メンバーは止めに入る。
「_________僕達は君達程暇じゃない。風紀委員はこれから見回りの時間で忙しいんだ。急用でないなら下がりたまえよ、生徒会。」
メガネをクイッと上げる陰険そうな雰囲気の男。顔立ちはいい。ただ、物凄い性格がキツそうである。
「_____________随分な態度だな、裏切。」
「..........部長」
その陰湿そうな風紀委員【裏切光秀】の前へと会計ジョンソンが立ち塞がる。裏切は震えた様子で一歩後ろへと下がるが、直ぐにその背中を後ろから前へと押され元の場所へと戻される。
「おいおい、そんなに私の部下を怖がらせないでくれよ、毛利くん。」
「あんたは.........そうか、そう言うことか。」
ジョンソンの目付きが鋭くなる。時崎時子は裏切の肩へと手を置き、ジョンソンを見上げた。
「毛利くん、ここは私の城なんだ。あまり調子に乗った事は生徒会でも許さない。」
時崎はにこりと笑みを浮かべると拳をジョンソンの腹へと叩き込んだ。
「「「!!!!???」」」
いきりなりの時崎の行動に生徒会一同は驚くが、風紀委員に驚いた者は一人も存在しなかった。寧ろ失笑しているようにも見える。
「ぐっ.......」
片膝を着き、腹を抑えるジョンソン。
「ジョンソン先輩、大丈夫ですか?」
猫屋敷は直ぐにジョンソンへと掛け寄る。
「今のは見過ごす訳にはいかないわね、時崎さん。」
介抱する為にジョンソンへと肩を貸す星々。そしてキッと睨み付けるとからかうように両手を上げ、降参のポーズをとる。
「星々さんや猫屋敷ちゃんが私の友達だからこれだけで終わりにしてあげるけど他の人が風紀委員室に来てたらこれだけじゃすまなかったよー♪」
自分の椅子へと戻る為に動き出す時崎。
「...............待てよ」
時崎は目を見開き、驚いた表情を見せる。そして振り向き、嬉しそうに微笑む。まるでいい獲物を見つけたような捕食者の様な笑みで。
「けっこう強めに殴ったんつもりなんだけど、見た目通りのタフさなんだ。」
大丈夫だといい、星々と猫屋敷を退かせ立ち上がるジョンソン。
「大男が華奢な女に負けるのは映画やコミックだけの話だ。その自信に満ちたプライドを粉々に正面から砕いてやる。掛かって来い、総合格闘家ッ。」
「へぇ.........柔道で一位も取れてない二流がイキるじゃん。」
時崎はにぃっと意地悪く笑い、拳を振り上げようとするが、即座に拳を下ろし自分の席へとお行儀良く座る。
「_________________これは、一体どういうことかな?」
風紀委員室へと入って来たのは銀城友人、その人であった。




