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【連載エッセイ】宇宙人のひとりごと  作者: しいな ここみ


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AIより自分のほうが出来ること

 最近、AIが何かを作ってくれる系のアプリでよく遊んでいました。


 凄いな〜……。


 なんでもできる。


 自分には描けない綺麗な絵を一瞬で描いてくれる。(思った通りの絵は描いてくれなくて、全部ボツにしたけど)


 自分が流暢な英語を喋ってる動画を一瞬で作ってくれる。(動きがすごく気持ち悪いけど)


 小説で展開に詰まったら、一瞬で代わりに続きを書いてくれる。(用意してた意外な結末には決して向かわないけど)


 今は括弧でダメ出しされてるとこも、将来的には補完されて行くんだろう。


 たぶんうちのペットのフェレットくんのことも、私なんかよりも上手に、手抜かりなく可愛がることが出来るだろう。


 私よりもなつかれてしまうのかもしれない。



 でも、うちのペットのフェレットくんを見て、可愛いと思うことは、AIには出来ないはずだ!



『それがどうした?』とAIに言われたら、返せる言葉はないんだけど……。



 そのうちAIも心を持つのかな?

 寂しいとか思うようになっちゃうのかな?

 そうなったら、AIも、自分は不幸だとか思い出すのかな?

 だからやっぱり心なんかいらない? 感情機能や自我機能は、装備はされない?



 じゃあやっぱりそこか?

 私がAIに出来ないことが出来るとしたら?



 すべての小説は既に書かれてしまったと言われて80年ぐらい?

 AIは既存のパターンを使って新しい小説を書くんだろうから、ほんとうに新しい小説は書けないんだけど、

 元より人間でもほんとうに新しい小説なんて書けないのだから、これから小説を書く仕事はAIに任せるべき?

 キャラだってもうパターンに基づいたものしか産まれないのなら、個性的なキャラなんてのも既存のパターンに沿ったもので、だからAIにも作れる。


 心を持つ人間の弱さとか、そんなものにもパターンがあるのなら、

 AIにだってそんなパターンを使って心を描くことは出来るのかもしれない。


 でもやっぱり──


 書かれたものは人間のために書かれるんだよね。

 創作物を享受して、面白いとか思うのはAIじゃなくて、人間なんだよね。


 AIキャラが創作物を読んで楽しんでるところを描いたり、創作物に感想を書いたりは出来るだろうけど。




 まぁ、べつにAIに嫉妬したり、人間には太刀打ちが出来ないとか嘆く必要はない。


 人間が、仲良くやって行けばいいんだよね。


 人間にはとても無理なことを可能にするAIさんの力を借りて、

 AIにはわからない人間のマニアックな好みとか、セオリーから外れたほうがいい場合もあることとかを、人間がフォローしてあげて。



 そうか。AI搭載の人間が一番強いような気がしてきた。


 だって、優等生的なことはAIに任せたほうが早いし、その上でダメなことも出来ちゃうじゃん!


 え? ダメなことなんて必要ないって?


 この世に必要のないものなんてあるものか!


 何がどう繋がって行くかわかんないのに。


 この世は将棋板じゃないんだよ!


 って


 なんで私キレ気味?




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― 新着の感想 ―
[良い点] AIは一気に山頂付近までは連れて行ってくれるんですよね。 でもAIに山頂の景色を楽しむことは出来ないし、それは人間の役割。 でも、途中を省略した山頂の景色が果たしてゼロから積み上げた人が見…
[一言]  それは、危機感です! 「月は無慈悲な夜の女王」持ってるんだから、読みましょうよ(笑)  相棒として、めちゃ欲しい!
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