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走る! お姉さん
仕事中、高速道路のサービスエリアに車を停め、休憩しました。
「トイレ、トイレ……」
私がふつうに歩いていると、後ろから誰かが走ってくる足音がしました。
ちょうどトイレの入口で足音に追いつかれました。
どうやら漏れそうらしいな……
邪魔にならないよう、私も歩く速度を速めました。
トイレには入口がふたつ、ありました。
私は近いほうの入口へ早足で入りました。
お姉さんは私という障害物を回り込んで避けるように、遠いほうの入口へ走っていきます。
その時に見ると、30歳台くらいの、メガネをかけた、ふくよかなお姉さんでした。
トイレに入ると個室が空き放題でした。
遠いほうの入口には手洗い場所だけがあって、すぐに個室はありません。
切羽詰まってるだろうお姉さんがすぐ入れるようにと一応気を遣い、一番近い個室は彼女のためにスルーして、私が二番目の個室に入ろうとすると──
ユッサユッサと豊満な身体を揺らし、お姉さんが私を追い越して、一番遠い個室に駆け込んでいくのを見ました。
あのお姉さんは何がしたかったんだろう……。




