世界創生の二手目 ~世界観~
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【1:時代】、【2:地形/気候及び資源】、【3:魔法/超能力】の順で記載
どうも、皆さん。
引き続き、世界についてお話していきます。
皆さん、【世界観】についてもしかしたら難しく考えているかもしれませんが、必要最低限の要素を設定しさえすれば小説というのは意外と簡単に作れます。
今回はその【世界観】を決定づけ、小説を創るためのポイントとして、重要な十個の要素をネットで拾ったのでそれについて考察していこうと思います。
これは、物語を作る上でどういう時代背景なのかを示す必要があります。
例えば、戦記モノなら戦国時代と現代では、環境も文化も科学力も違いますよね?
その違いを表現するために衣食住について言及してみるとか、趣味や娯楽を演出して価値観の違いを際立たせるといったように工夫できます。
また、SF・超能力モノでは、近未来なのかポストアポカリプス(終末もの)なのか、それとも別の世界なのかという違いで、出て来る機械や道具が現在の科学力で再現できないものであっても、時代にマッチすれば違和感を持たれずに済みます。
人名や文化などもその最たる例でしょう。
※日本人が子供にシュナイダーと名付けるのに違和感はあっても、世界が変わればそういうものかと受容出来るということです。アニメや漫画によくあるカラフルな髪色のキャラクターなども良い例でしょう。
他にも、ファンタジーが舞台なら、剣や槍、弓、鎧なんていう道具が登場しても、それくらい古い時代でまだ文化が未発達だと納得いく方が多いでしょう。
そういう文化や技術に対する普遍的なイメージが時代という事です。
このようにキャラクターたちが住んでいる場所、つまり背景が重要になります。
物語に登場する川や海、山、森、砂漠、丘、平原といった地形は元々大地があり、そこから生まれたモノです。
大地が隆起して山が作られ、その山から噴火が起き平原が作られる。
山が風を遮り雪が降り積もる。
雨が降り、水が溜まって池ができ、川が生まれ、国が作られる。
こんな感じで地理学を欠片でも知れば、全ては一つに繋がっている事が読み取れます。
例えばの話ですが、主人公が山登りの際中で大雨が降った場合、霧になって前が見通せなくなりますよね?
しかも最悪の場合は土砂崩れが起きる可能性がありますし、その土砂が町にまで流れる事もあり得ます。雨が降るなら、雷が轟くでしょうし、川があれば氾濫することが容易に想像できます。
そういう気候によって連続的にシチュエーションが変わることで、あたかも急かされているような状況を作り出すことが可能です。
また、気候を知ればシチュエーションに特別感を持たせることが出来ます。
例えば、降雨量が非常に少ない砂漠で数十年に一度雨が降れば、珍しい光景だと祭りのように騒がせたり、はたまた何かが起こりうる前触れや悲しい状況などを演出できます。
雨が多いという事は植物が育ちやすく、農業が盛んな事をアピールできるでしょう。
植物が豊かということは森林資源が豊かという事になり、木材に関する家具や住居などの製品や建築技術が優れている事が示唆できます。
ちなみに、エジプトではナイル川が有名ですが、周囲が砂漠のため川の近くに町が造られています。
これは過酷な土地で生きるための知恵であり、その土地ならではの工夫と言えるでしょう。
逆に言えば、砂漠のど真ん中に街があるのに周辺に川が無ければ、川へと水汲みに行くのはとても危険で大変な作業となるでしょう。
これを活用すれば、滅びた町の演出も出来そうですね。
廃墟となった砂漠の町では過去に川や地底湖があったりして、そこには財宝が……!? みたいなのはとても熱い展開ですね!(砂漠だけに)
他にも、山や海などからとれる資源によって物語の構成が変わっていきます。
例えば、現代を基準に考えるとすると、金《Gold》なら貨幣や経済において他所より有利になり得ますが、水銀だと水俣病などの公害病が物語としてかかわるかもしれません。
貴金属であれば精錬所や加工技術、金細工などの金属に関連する技術が他所より高くても不思議ではありません。
また、化石燃料などの石油、石炭、天然ガスが採掘できれば産業革命が起こるなど、世界観をさらに拡張する事も可能です。
反対に、これが海ならば漁業や貿易などが発展し、日常的に食卓に魚や干物、外来品などが登場するでしょう。
外来品の中に自国では作れない様な工芸品や超技術の品物が混ざり込んでいれば、それによる騒ぎや争い、オークション、海賊による略奪船など、イベントにも発展できるかもしれません。
そして、これらのような資源が豊富と言うことは、その資源の奪い合いが潜在的にも表面的にも起こりうる環境が整ってしまいますね。
魔法や超能力だけでなく、何かしらの不思議な力と言ってもいいかもしれません。
ここではとりあえず、魔法という事にしておきますが、これ一つあるのと無いのとでは物語において明確な差になるのは間違いないでしょう。
魔法という技術一つとっても、ほぼすべての学問に影響を与えかねませんが、幾つか絞って話していきたいと思います。
魔法を軍事利用しようとした時、まず戦力に隔絶した違いが生まれそうですね。
一人の人間がどれくらいの規模の魔法を使えるかによりますが、剣士や弓士と同程度であれば、特別扱いはされそうですが、そこまで強くは無さそうですね。
では、剣士五人を離れた場所かつ、十秒の準備時間があれば一人で倒せるというのであればどうでしょうか?
もしくは、一日に大砲程度の威力の魔法のみを五発しか放てないとしたらどうなるのでしょう?
これらは一日に何回魔法が使えるか【使用回数】、どんな魔法が使えるか【魔法の多様性】、どれだけの破壊力があるか【威力】、どれくらいかかるか【準備時間】によって、重要度が劇的に変化していくと考えられます。
また、魔法を使えるものが一人当たり何人計算で生まれてくるかによって、魔法文明がどれほど進んでいるのか、それとも限られた人しか使えないモノなのかも把握できそうですね。
例えば、百人に一人の割合で魔法使いが生まれてくるのであれば、結構な数がいそうです。
日本の人口で考えれば、一億÷百でおよそ百万人くらいの魔法使いがいます。
多いですね百万人……。
これくらいいれば、魔法に対する研究や利用、日常的な魔法への拒絶や恐怖なども少なそうですね。
しかしこれが核ミサイル並みの戦略級魔法を持ち、一人で戦争を終わらせ、国を滅ぼせることすら可能な人間がいればどうでしょうか?
しかも割合は一億人に一人となれば希少性は当然として、扱いも人間から兵器に格上げされることでしょう。
まあ、【魔法科高校の劣等生】を読めばそこら辺は理解できると思いますが、どれだけの苦難があるのかは想像に難くありません。
戦力だけでなく、医療に影響を与えたらどうなるでしょうか?
【医者】という包括した枠組みが無くなるのかどうかは人それぞれによるでしょうが、案外、内科や耳鼻科、歯医者などは消え去り、【薬師】や【外科医】などに吸収されたり、もしくは【魔法医】という別種の職業が誕生するかもしれません。
とはいえ、民間だけでなくやはり軍事利用は確実にされると考えた方が良いでしょう。
もし、軍医が治癒魔法を持てばそれだけ兵士の生存確率が上がりますし、軍事的にも重要な位置づけに変わってきます。
魔法医は就職先として民間を選ぶか、軍医になるかの二極化を迫られるでしょうが、そこでひと悶着があってもおかしくなさそうですね。
もしくは国に強制的に軍医にさせられるかもしれません。
さらには【世界最高の魔法医】という肩書だけでキャラが確立できそうですね(笑)
魔法を移動手段に用いたらどうなるでしょうか。
瞬間移動が使えれば町への移動を専門としたり、配送・配達を請け負う職業になるでしょう。数が少なければ王侯貴族のお抱えになったり、神出鬼没な暗殺者にでもなってそうですね。
軍事利用ならば補給、輸送などの兵站を担うでしょう。
また、暗殺をさせないために居場所を常に特定される、怪しい行動をしたら捕縛される、許可なく外出したら首につけた首輪が爆発、とかあってもおかしくないですね。
地位や権力を持つ者というのは、自分の地位を脅かす人間に対して臆病なまでに攻撃的ですので、そこまで記述出来たらリアリティが増す事でしょう。
飛行魔法があれば、岩壁での薬草採取など難しい依頼を任されたり、空からの追跡、偵察、攻撃など軍事行動にも直接かかわってきそうですね。
いわゆる【空戦魔法士】ないしは【飛行魔戦士】とか【空魔部隊】なんて名前もよさそうですね。
そしたら飛行魔法が使える者だけの部隊を軸に物語を作って行くのも面白いかもしれません。
魔法の使い道として【戦力】、【医療】、【移動】と例を挙げてみましたがいかがでしたでしょうか?
他にも【物理】【科学】【生物】【宗教】【日常生活】など他にも色々と影響がありそうなものが存在しますね。
簡単に説明するとすれば、物理法則への魔法の介入、科学技術での魔法との融合(魔導化学)、生物への多様性と変化(魔物や神秘の出現)、宗教における魔法への優遇もしくは差別(宗教戦争)、日常生活で魔法が組み込まれる(家事や仕事での魔法使用)などが考えられます。
皆さんも想像を膨らませて、ぜひ自分だけの物語を作ってください!
Let's Creative!!
◆引用文献◆
ノマドクリエイター 様より
https://xn--eckhu0e2b3a6i6dsh.net/how-to-make-novel-worldview/#i




