あとがき
というわけで、「理解のある彼女が欲しい!」という物語でした。皆さま、いかがだったでしょうか。
本作が始まってからもう5年近くが経過しています。実際のところ、本作は元々「こんな恋もアリだと思う」というタイトルで2019年辺りに掲載していたので(現在該当作品は削除済み)、この作品と向き合い始めてからなら7年くらい経過しています。
長いですね。7年前と言うと、僕はまだ21歳。確かあの頃は、社会に出たてで右も左もわからない状態だったと思います。
本作のコンセプトは、元々「FGOの刑部姫と恋人になってイチャラブしてぇなぁ~~」くらいの物でした。二次創作が苦手なので、オリジナルでそれをやった感じだったのですが。
彼女が欲しいで始まった物語ですが、現在私は28歳。周りが結婚していき子供が産まれている人もいる中、なんとなんと私は未だに彼女いない歴=年齢の異常独身男性です。人と社会は変わり行くモノ、というテーマで描いていた本作ですが、私は一体いつになったら変化するのでしょうか。愛とは変わって行けること、と由希ちゃんが話していた通りだとすれば、僕にいつまでたっても彼女が出来ないのはかなり納得できます。
いつもの手癖でふざけた口上を書いたところで。僕がこの場をお借りして伝えたいのは、こんなことではありません。
5年という期間の中で、本作には様々な壁がありました。主に更新が途絶えていた件ですが。
5年間で一番大きな変化だったのが、賞に応募し始めたということでしょうか。その制作のためにこちらの更新を停めていたりしていたのですが、結果は全く振るいませんでした。
その結果自信を失くしたり、モチベーションが死んだりして筆を折ろうかと悩んだこともありましたが。そうした中で、本作と言うのはかなり大きな心の支えになっていたと思います。
ブックマークや評価などで支援をして頂いている方々にはいささか申し訳ない言い分ですが、客観的に見て、本作のポイントは、なろう全体からすれば極めて低い物だと思っています。
確か、なろうの底辺スレの基準が「ブックマーク100未満」だったはずなので、本作は底辺スレに晒すことができる底辺作品と言えるでしょう。
しかし、そんな底辺と呼べる本作にも、非常にありがたいことに、現在(2025/1/19時点)53人の方がブックマークをしてくれております。本作は正直、「誰にも見てもらえなくてもいい」とエンタメ性を度外視して、自分の書きたい物を好き勝手に書くことをコンセプトにしていたため、これだけの方々が拙作を追ってくださるというのは、予想外の一言でした。
この作品を未だに追ってくださっている方々がいる。1年近く更新を止めていた時期もあったのに、それでもなお、ブックマークを外さずにいてくださる方々がいる。その事実が、「この作品は何があっても完結させねばならない」と自分を奮い立たせる力となりました。
元より見られなくとも完結させると意気込み始めた本作でしたが、今までで一番心が折れそうになってもなお書き続けることができたのは、間違いなく、更新が途絶えても着いて来てくださる読者の方々の、そして、この作品に感想を送ってくださった方々の支えがあったからこそでした。
グランドフィナーレの最終話で、詩子はこう言いました。「この結末に辿り着けたのは、みんなのおかげだ」と。
あの部分だけ、なんか言い方が変だなと感じた読者の方々もいるかもしれませんが。あの台詞は、僕から皆様へ向けた感謝の台詞でもあります。
本当に、本当に、ここまで私の作品を追ってくださって、ありがとうございました。おかげさまで本作は、今までの物書き人生で唯一、「打ち切りではなく、未完のまま終わった作品でもなく、自分の描きたかった結末へとちゃんとたどり着いた作品」となりました。
貴重な経験をさせて頂き、本当にありがとうございました。
ここからは余談と言いますか、まあ、「実現することはないだろうな」という前提で見て欲しいのですが。
本作はここで終了ですが、詩子と真白の人生はこれからも続いて行きます。所詮物語のキャラクターになにをと言う感じなのですが、つまりは、一応の続編の構想はあると言うお話です。それも2つほど。
1つ目が、真白と詩子が大学を卒業してから、結婚するまでの間の5年間を描いたお話。こちらは「愛と友情」とは違い、「ダル甘いカップルの日常ラブコメ」という想定で考えています。……他にもやらなきゃいけないことや、やりたいことが多いので、実現できるかはわからないですが。
2つ目が、「真白と詩子の子供が主人公のお話」です。
2人は今後、3人程度の子宝に恵まれるのですが。その中の1人が主人公となり、物語を作って行く想定となっています。
3人のうち1人は第2部のおまけで登場していましたね。……ですが、主人公はあの子ではありません。あの子の弟にあたる、姫川家の長男が主人公になる感じです。
実は真白には、「未診断の発達障害者である」という裏設定がありましたが。調べて頂けるとわかりますが、発達障害は子供に遺伝しやすいのですよね。
そして3人の子供のうち、唯一発達障害が遺伝してしまったのが、先述した男の子になります(ちなみに遺伝しやすいのに1人にしか発現していないのはお話の都合です)。
発達障害としての自認を抱き育った一人の男の子が、高校生になり、真白たちに負けず劣らずの青春劇を繰り広げる……というイメージで考えています。
端的に言えば、こちらは本作のリベンジですね。実のところ、ちゃんとした完結まで描き切ったとは言いましたが、一方で本作の出来栄えにはいささか不満があるのも実情です。主にサブストーリーの辺りとか。
作者自身、14年ほど前から発達障害と診断されて今の今までを生きている人間なのですが。……昨今の発達障害界隈には、正直色々と文句を言いたいという気持ちがありまして。
それを形にする意味でも、制作をしていきたいな……と、淡い願望を抱いております。はい。こちらも実現できる可能性は低いです。なんなら1つ目の作品よりもシリアスでテーマもちゃんとしている分、間違いなく制作が難航する故。
本当、作品作りに集中しても生活ができるような夢のような環境になってくれないかな……。書きたい物が多すぎて、労働の時間中にずっとムラムラとしているのですよね。えっちな意味じゃなく。
まあ、先述した2作品の構想については、たぶん僕がプロの作家にでもなって、仕事を辞めて片手間の作品制作にも手を出せるような環境にならない限り実現する可能性はまず無いでしょう。つまり永久に無いと思って頂いて結構です。それに、正直この作品の続編よりも書きたい物語もありますし。
まあ、そんなどうでもいい事を思い描きながら、ここであとがきを締めさせて頂こうと思います。
重ねて、ここまで本作を応援してくださって、ありがとうございました。読者の皆様には頭が上がりません。
引退宣言ではないので、もしかしたらまたどこかでお会いするかもしれませんが。その時はまたよろしくお願いします。
ではでは、長くなりましたがここらでお別れとしましょう。またいつかどこかで!




