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月の音色  作者: 誰か
23/92

テーマ『夏野菜の扉(リレー小説の3回目)』

リレー小説の3回目(最終回)というお題でした。


1回目と2回目は、別の方が書いていて、その続きからになっています。



-あらすじ-


突然、ウサギのお面を被った男に、リレーのバトンの如く、キュウリを渡されて、走れ!と命じられた主人公は、その後も、明るい草原で、馬のお面の男にナスを、夜空の広がる世界で、梟のお面の女にトマトを渡されます。

 私は、走った。


「ここ、どこ?」


「夜の終わりの受付です」


 受付嬢が言う。


「夜が終われば帰れます」


「本当!」


「登録したパスワードが必要です」


「えっ?」


「彼らが知っています」


 いつからかいた、三人が、口々に言う。


「うさぎ、まっしぐら」


 胡瓜、食べちゃダメ。


「なすが馬」


 牛だね。


「わたし、登録、ふくろう、としたわ」


 受付嬢が言う。


「本物は一つです、もう鍵は受け取っていますよ」


 鍵、胡瓜…なす…トマト…トマト…


 そう…か…


 こんな夢を見た。


 うわーっ、二か月間の時差ボケで、夢見が悪い。


「朝よ、さあ」


 起こしてくれた奥さんに、デジャヴュ。


「ねえ、僕の夢に出てこなかった?」 


「さあ、ないな、記憶」


 まあ、そうだよね。


 あきれたそぶりの彼女。


「やはり早く おきないな、朝」


 あれ、今なんか…


 ふと、朝食のテーブルを彩るサラダに、確信を深める。


「本当は、キミ、夢の扉、開けたよね?」


 笑顔が悪戯っぽくなって。


「いつも、からかうから、かも、つい」

な、なんとか、落ちをつけました!


作中に出てきた回文の一覧です。


①わたし、とうろく、ふくろう、としたわ

②あさよ、さあ

③さあ、ないなきおく、やはり、はやくおきないな、あさ(”さあ、無いな記憶” と ”やはり、早くおきないな、朝” とに分割しています)

④いつも、からかうから、かも、つい


全部わかりましたか?


内容に沿うように、回文を作るのは、ほんと、大変だったんです。


とりあえず、もう二度と回文は作りたくありません!

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『HAKO NIWA シークレット!』
 みんな、宝箱には目がないよね?、実はノドも無いから喋れないし、手も出ない、それどころか動けないんだよ、箱だから。異世界に転生したら、私、宝箱になってた。現在、ダンジョンに閉じ込められているので脱出しようと思うのだけれど、一ミリたりとも動けない。でも、動けないなりに頑張って、なんとかレベルを上げる方法を見つけたりして。ただまあ進化先の候補が、寄木細工に、びっくり箱、魔法瓶・・・って、動けないよ!。あれっ、もしかして幸運値が低いとかない?。とりあえず、スキル【ガチャ】は、お願い息をして。これは、箱になってしまった娘の冒険譚。まあ、最初の小部屋から微動だにしていないのだけれど。どうにか工夫して生き残るよ!。追伸、どうも脱出の鍵はロボットが握っているらしいです。

 人外転生(みかん箱) + ガチャ + ダンジョンに置き去り + ざまぁ(軽微) + レベルアップ→進化 + 変形ロボット(ファンタジーです)

 短編ですので労力はそこまでかからないと思います。


『このヒロイン、実は・・・』
 SF?、ミステリー?、コメディ?、そんな感じの短編です。


『ほんのり、ほのぼのしてもらえたら嬉しいです』(ファンタジー、SF、ミステリー、日常系、色々あります、一話完結ショートショートコメディ集です)


『みどりの竜』
 一話完結、ショートショートコメディです。


『月の音色』
 声優、大原さやかさんのネットラジオに投稿した400文字以下の物語


『いくとちゃんとおじいちゃん』
 子供に読み聞かせるとき、大人も一緒に楽しめる童話を目指しました。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「さあ、ないなきおく、やはり、はやくおきないな、あさ」 ⇒この回分は高難度。 これだけ長いのはなかなかできないもので、よく作れたものです。 ほかもよくできています。
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