72:ダチョウと異端者
〇この世界の宗教について
女神が実在しており、一時期人間界で遊びまわっていた時期があるため、その存在を認知されている。また現在もたまに遊びに来たり、誰かに声を掛けたりしているので、宗教もほぼ一本化されている。流石にかなり距離があると細かい教義などが変わってくるが、『同じ神を信仰している』という土台があるため、こちらの世界と比べると宗教的な問題が格段に少ない。この世界の住人は『神と言えばあの女神さまだよね』という共通認識があるようだ。
勿論ダチョウはなにも解ってない。かみ? ……ごはん!
「え~。じゃあえっと、面接の方始めさせて頂きますね。」
「はい! よろしくお願いします!!!」
「((うわ、元気))」
日本とは違う、秋から冬へと移り変わる大空の下で、謎の面接が開始される。
面接官として座るのはダチョウたちのママであり、群れの長でもあり、今回募集された保育士さんの雇い主である私。そしてこのプラーク一帯の領主にして伯爵のマティルデ。両者ともに大混乱中。
対して元気よく挨拶を返してくれたのは、聖職者が身に纏うような白い服を着た女性。直前に詰め込んだ知識によるとナガンの北に位置するトラム共和国。そこの出身で、"元"聖職者、さらに共和国が有するただ一人の特記戦力『不死』。
自他に"不死"の状態を付与することができるらしく、どんなに攻撃を喰らおうとも、文字通り消し飛ばされようともなんか生きているという特記戦力らしい化け物。
(私も大概だけど、コイツもヤバいなぁ。)
……けどまぁ、とっても有用な能力の持ち主だ。自身だけでなく他者へも付与できるという点において彼女は私を上回っている。もしかしたら再生速度とかも彼女の方が上かもしれない。彼女の真意は解らないが、本当に仲間になってくれるのならこれ以上ない逸材だ。
「とりあえずお名前と、軽くでいいのでこれまでの経歴をお願いします。」
「はい! エウラリアって言います! 言いにくいんで"エウ"って呼んでください! 元々教会で聖職者してたんですけど、一身上の都合で破門して、今は一般人しながら天罰の研究をしてます! よろしくお願いしまーす!」
(…………?)
勢いに呑まれないように、そして精神を強く保つために、近くにいたウチの子の両肩を掴んで膝の上へ。顔全体を撫でまわしながら、子供の口から洩れる『えへへ~!』という声で耳を浄化しながら思考を回転させ口を開く。
「……履歴書の方で確認させていただきましたが、なんでもトラム共和国で"特記戦力"をやられていたとか。」
「あ、はい! してました! ……えっと、レイスさんでいいんですよね? 同じ特記戦力なら解ると思うんですけど、色々やってたらいつの間にか特記戦力扱いされてたとか、そんな感じです! あのクソ軍師との戦いの際は10万ぐらい率いて突撃してました!」
「な、なるほど……。」
彼女の言う通り、確かに『気が付いたら特記戦力扱いされてた……』と言うのは私も同じだ。正確に言うと初めて会う人の大抵に特記戦力扱いされてた感じだけど。まぁ知らないうちにその称号を貰ってたのは間違いない。……というかこの子滅茶苦茶明るいというか、軽いというか……。
途轍もない"陽"の雰囲気がする……!
年のせいか(レイスの肉体年齢は15)溢れんばかりの"オーラ"に押しつぶされそうになっていると、隣にいたマティルデが恐る恐る口を開き言葉を紡ぐ。
「あ、あの。エウラリア殿? 先ほど破門されたと仰っていましたが……。基本、聖職者の方が破門されるなど、滅多にないように思います。一体何を為されたので……?」
「え? あぁ違いますよぉ! 破門されたんじゃなくて、破門したんです! "自分を"! ほらやっぱ一生に一度は破門したいじゃないですか!? ちょっとやりたいこと、天罰とかの研究とか色々したかったんですけど、教会に居続けると色々迷惑かなぁ、って思って! 『せや! なら自分で自分のこと破門してやろ!!!』って!」
(「ねぇマティルデ? その、自己破門って……あるの?」)
(「初めて聞いた概念ですぅ……。」)
あ、マティルデがストレスで壊れ始めてる。……あ、そこで石ころ食べてる子。うん、そうお前。ちょっとこっちおいで? ちょっとママの友達が"ちんどいちんどい"だから、助けてくれる? くれるかぁ。えらいねぇ! んじゃちょっとマティルデのお膝にゴロンしてくれる? うん。そんな感じ!
ダチョセラピーを実施しながら、思考を回す。この世界の価値観は未だよく理解できていないが、私の知るすべての国家が、同一の宗教を信仰しているらしい。そしてその宗教は一神教で、一柱の女神を信仰している。長く生きたアメリアさんから話を聞いて精査した内容だ。そこまで間違っていることはないだろう。
流石に破門された時とかの扱いまでは聞かなかったので、彼女がどのような立場なのかは解らないが……。聖職者が自己を破門しても、なんか楽しそうにしていることからそこまで問題ではないのだろう。まぁ自分自身を破門するというのはマティルデの反応的に前代未聞のようだが。
「ち、ちなみになんだけど。そのやりたいことってのは? 天罰? の研究以外にもあるような感じだったけど……。」
「はい! "異能"の習熟です! 私の異名と同じ『不死』の力! これが結構厄介でして……。」
彼女はそういうと少しあたりを見渡し何かを探し始める。すると『一応来客みたいなものだし、茶菓子ぐらい用意した方がいいんじゃない?』とアメリアさんが持たしてくれたお菓子に目を止める。確か甘く煮た豆を固めてクッキーみたいにした奴だっけ?
「あ、それ! 頂いちゃっていいですか!?」
「え? あぁ、良いけど……。」
「ありがとうございます! じゃちょっと"儀式"っちゃいますね!」
彼女がそういった瞬間、菓子の入れられた皿が魔法陣に包まれる。思わず『攻撃か?』と思ってしまい体内の魔力を急速に練り始めたが……、害意は感じない。むしろ神聖な雰囲気を醸し出している。一応魔力をそのままに、よくよく魔法陣の方を見てみれば、私が良く知るものとちょっと違うものの様子。
「それは?」
「神に捧げ物をするときの儀式魔法です! ほんとは聖別された教会とかですべきなんですけど、急を要することとかもあるので!」
神に捧げ物をする際に急を要する、という感覚は正直よくわからないが、多分この世界特有の感覚なのだろう。日本人としての感覚で考えると、お仏壇にミカンとかを供えるのを急がないといけないことなんて早々起きるか? って感じだけど、ここは異世界。大自然の厳しさ同様同じものの方が少ないのね。
そんなことを考えながら見ていると、エウと名乗った彼女が聖句のようなものを唱える。彼女の口が全ての文言を吐き切った瞬間、視界が温かい光に包まれ、魔法陣から真っ白な帯が空へと向かい伸びていく。ふわっと菓子が浮かび上がっていくところを見るに、あのアメリアさんの手作りお菓子を神に捧げるのだろう。
(そういえばこの世界の女神って甘味好きって逸話があるんだっけ。)
アメリアさんがそんなことを言ってたなぁと思う。……ん? あれアメリアさんの手作りのお菓子だったよね? それを神に捧げちゃうの? ……色々大丈夫か??? そんな私の不安を他所に、エウちゃんが大声を上げる。
「本来ならこれが天に消えるまで待つのが通例なんですが……! 私の専門分野は"天罰"! 儀式によってこのお菓子の所有権は大地に住まう"人類"から我らが"女神"に移りました! そしてこれを……!」
彼女がそういった瞬間、お空に浮かぶ皿へと手を伸ばし、その中身を全部口に入れる。
「「え。」」
「んぐんぐ。……あ、思ったより美味しいですねこれ。」
【は??? 超不敬。】
その瞬間、脳に直接響くような声。
全身を無理矢理大地に叩きつけられたと錯覚するほどの途轍もない威圧感。
高原で感じた全てを上回るそれに本能でこの声が"神"のものであることが解る。
潰されそうに成りながらもなんとか意地で子供たちの様子を確認するが……、効果を喰らっているのは眼前に座るエウラリアと私、そしてマティルデだけのようだ。
威圧感に耐えながら子供に被害がないことに安心していると、頭上が急に白くなる。
「神の雷! あれが! 天罰です!」
【かみの ものを とったら どろぼう!】
「ギィィィャアァァァァァ!!!」
エウちゃんに向かって極大の青白い雷が振り落る。その直後に鼓膜を揺らすエウちゃんの絶命。意味が解らな過ぎて詳細を理解することができなかったが、私が全力で放つ魔力砲の何十倍、何百倍の魔力が一本の雷に収束し、彼女へと叩き込まれたようだ。
……え、なに。この世界普通に女神が天罰落としてくる感じの世界だったの!?!?!?
「こ、このように私は神への"不敬"を糧に"不死"の異能を発動しています。正確には異端さ、その大きさがポイント化されてる感じです。異端ポイントを支払って不死を成立させてます。……ただ痛みとか全然そのままなのでめっちゃ痛いです。ぜ、全身が炭になっちゃいました……。」
真っ黒、というか彼女の言う通り炭になってしまったエウちゃんがそう答えてくれる。……ふ、不死って天罰にも効くんですね。…………こわ。
「あ、いえ! 普通の天罰なら不死でも死にますよ? 今回と言うか、私は『自身が行っていることを不敬と知りながら、必要に駆られ行っている』ということを神にご理解いただいているので何とかなってるだけです。そういうのマジで不敬なのでご勘弁ください!」
「あ、ごめん。」
【……ほんとに反省してる? もう一回いく? おかわり無料よ? 食べ放題、喰らい放題。】
「も、もちろんですっ! マジ反省してるんで! お許し! お許しを~~~ッ!!!」
もう一度脳を直接揺らすような声が聞こえ、エウちゃんがその場に土下座しながら嘆願を始める。若干と言うか、確実に泣き声になっているのをみるに、滅茶苦茶痛いのは確かなのだろう。……それを"説明に必要だったから"と言う理由で実行する当たり、この子も頭どっかイかれてる子だな。うん。
というかよくよく彼女の顔を見てみれば、とんでもない速度で再生が進んでいる。頬の中央辺りから、炭になった組織を元の色に塗り替えるように回復が始まっている。若干魔法のような発光が見えるし、私のように体の機能の延長、というよりは魔法とかそういうタイプの"再生"なのだろう。
速度は……、多分あっちの方が早いな。
「お時間いただくことには成りますが、早急に代わりのものをご用意いたしますので!!! お慈悲、お慈悲ぃ~~~!!!」
【え~? ほんとかなぁ?】
「ね、ねぇマティルデ? 女神様って……、あ。」
この世界の女神さまってフランクな感じなの? と彼女に聞こうと隣を見てみればあら不思議。口から泡吹いてぶっ倒れてる。え、心臓とか……、は動いてるか。ただ気絶してるだけ? とりあえず後で回復してもらわないと。
と、とにかく。マティルデの反応を見て理解できる。女神が脳に直接話しかけて来るとか超珍事ってワケね! 女神が実在して、地上に干渉してくる世界だ。仕方ないのかもしれない。……なんか最近ずっとこんな感じだし、マティルデには長期休暇が必要かもしれぬ。休ませねば……。
◇◆◇◆◇
「ふぅ。とりあえず何とか切り抜けた……、のか?」
「うに? ままー、だいじょぶ?」
「あぁ、うん。大丈夫だよ、付き合わせてごめんね。」
色々あった面接が終わった後、結果は後日お伝えするとだけ伝え、エウラリアと名乗る彼女には帰ってもらった。彼女が町の中に入ったあと、ほんの少しため息をつけば、膝の上に乗っていたこの子が声を掛けてくれたわけね。
結局彼女の面接に最後まで付き合ってくれてありがとうね。色々あって怖かったでしょう。目一杯撫でて褒めてあげたいんだけど……、ほんのちょっとだけ我慢してくれる? ほらあっちを見れば、他の子が私の膝を狙ってうずうずしてるのが見えるでしょう? ここで貴方のことを撫でちゃったらみんな拗ねちゃいそうだから。
「え~! ……わかった!」
「いいこね、ありがとう。」
座っていた子を立たし、うずうずしていた子たちの方へ翼を広げて膝を叩いてやる。
その瞬間、『わー!』と言いながらなだれ込んでくるダチョウたちの集団。どんなに頑張っても二人が限界な膝を狙い軽く50を超える子供たちが飛び込んでくる。はいはい、ちゃんと受け止めるけど膝に座れなくても我慢してよね。
普段ならば誰かが構ってもらえていると『自分もしてほしい!』と思いなりふり構わず飛び込んでくるものだが、今日は私が呼ぶまで誰一人よって来なかった。アメリアさんに面倒を見て貰っているデレが率いる仲良しグループが来ないのはまだわかるんだけど、フリーの子たちが来ないのはちょっと意外。
(来ていいタイミング、ダメなタイミングを学んだ……。のならいいんだけど、多分違うよね。)
この場に来ていたエウラリア、それにおそらくこの世界の神。前者はおそらく敵に回すとこれ以上ないほどに厄介な存在で、後者は私が感じたことのないほどの強大な力の持ち主だった。……私はこの子たちより本能の部分が弱い。もしかしたらヤバい存在に対して無意識的に恐怖を感じていたのかもしれない。
「ままー?」
「だいじょぶ?」
「にゅー!」
「大丈夫だよ、心配してくれてありがとうね。」
……ま、一応何事もなく終わった話だ。過去のことだけでなく、今のことを聞いても解らないのがダチョウだ。格段に賢くなったこの子たちに『何を考えていたのか』を聞くのはちょっと酷だろう。それよりも少し不安になっている子が多いみたいだし、安心させるのが先決だ。
ほれ、頭撫でてやろ。早い者勝ちだけど誰が一番かなぁ?
(……あの子、どうするか。)
いくら人手不足で仲間に出来たら超有能な人物かといっても、いきなり懐に入れるなんてこと私には出来ない。むしろ有能だからこそ警戒してしまう。
不死の力、リソースが必要なため永遠に不死であると言うわけではないが途轍もない力だ。それさえあればどれだけ家族を高原で救うことが出来たのだろうか。少なくとも力を得た私にその異能とやらが機能するのなら、あそこの上位勢とも引き分けぐらいには持って行けるかもしれない。
(軽く見た感じ、そこまで強そうには見えなかった。アメリアさんや赤騎士ちゃん。大体そのあたり、準特記戦力程度。)
個人の戦闘能力はそれぐらい、けれど異能によって死なない彼女。そして他者へもその能力を行使できるという利点。それが彼女の特記戦力たる所以。
だからこそ疑問が残る。彼女はやろうと思えば私と戦い、勝つことができる人間だ。私は子供たちの犠牲を嫌うが故に、少しでも可能性があるのならば逃げることを選択する。相手が不死の軍勢と成れば即撤退だ。ある程度戦場に出たことがあるみたいな話をしていたし、彼女も自分の優位性など理解しているだろう。
(それに、何故軍師のいるこちらに近づいた?)
ナガンの軍師を殺したいのであれば、私たちと敵対する道を選ぶ方が確実だ。私が所属しているヒード王国陣営と、軍師のナガン陣営は同盟関係。ナガンが裏切らない限り、敵対することはありえない。
(……私の性格や、国家間の関係。そのあたりが彼女にとって不明だからこそ、確認しに来たのか?)
もしくは、彼女の故郷である"トラム共和国"だったか。そっちに彼女が守るべき存在がいる、もしくは国自体が守るべき存在であり、それを守る必要がある。そのためには、大陸に出来たヒード・ナガン・獣王国によって出来たこの連合に参加する必要があり、その調査に来た、とか。
考えれば考えるほどに思考が浮き沈みしていく。頭ダチョウであれば『なんかすごい! さいよう!』って出来たんだけどね、わたしゃママですから。即断即決は出来ないのよ。
「ん~、私だけじゃ決め切れんな。目の届くところに置いておくべきか、それとも遠ざけるべきか。……当事者の軍師にでも聞いてみるか。」
「きく~?」
「なになに!」
「きくくく!」
「あぁ、ちょっと悩み事があってね。友達……、友達? まぁソイツに一緒に考えて貰おうと思ったのよ。」
「おぉ~。」
「かんがえる!」
「いっしょ!」
「うむむ~!」
「……ふふ、可愛いなぁ、もう。」
〇"バグ"と"不死"の違い
・バグ
ダチョウの再生能力の延長。一応損傷しすぎると再生できないので、全身粉みじんにされれば流石に死ぬ。でも脳みそ破裂するぐらいなら何とかなる。他のダチョウはそんなも無理なので、ママだけ。ダチョウから見ても意味不明な再生能力だが、本人含め誰も再生する原理を理解できていない。代償はエネルギー(カロリー)。
・不死
人類の教会勢力が定める"異端"に当てはまる行為をエネルギーに変換し、不死の効能を得ている。教会勢力が保有する回復魔法のように再生を行う。魔法的な効果があるため、細胞一かけらさえ残れば完全に元に戻ることが可能。死に至らないような怪我であってもリソースを払えば全快まで再生可能な模様。
〇面接(一部切り抜き)
「はい、と言うことで後で私が私財を投げ打って女神におやつを献上することでお許しいただきました。」
「それはいいんだけどやる前に言ってくれない?」
「…………てへぺろ!」
てへぺろって……。いやまぁお帰り頂いたのならいいんだけどさ。
泡吹いて気絶しちゃったマティルデさんを緊急搬送した後、面接? を再開する。
「さっきも言いましたが、私の"不死"はこんな感じです。他者に同等の効果を付与できる、ってのはいいんですけど代償がちょっとというか、かなり重いタイプの奴ですね。基本的に人類間の戦争に関与してはならない聖職者がバチクソに戦場にでてるのも"異端ポイント"集めのためです。」
「……なるほどねぇ。」
彼女の言葉を聞きながら、もう少し能力についてのヒアリングを続ける。といってもちょっと特殊なものになってしまったが。
そもそもの話、彼女は厳密にいうとまだ聖職者ではあるらしい。人間の社会、つまり教会勢力。そこでは既に彼女は聖職者から除籍されているらしい。けれど聖職者になるために必要な神との契約は依然として継続中とのこと。自分で自身を破門するというよくわからないことをしてしまったせいで、そのあたりがあやふやになってしまっているらしい。
(まぁつまり携帯電話の契約の記録が会社に残ってないのに、電話使えてるし、毎月料金の引き落としも起きてる、とかそういう感じか。……なるほど、脱法聖職者みたいな奴だな?)
「それで、一応聖職者である私は『嘘をつく』というのも異端行為になります。正確には『自己の利益のために』、って文言が付くんですけどね?」
なんでも、"聖職者"ってのは神と契約を結ぶことで高度な回復魔法とか、神聖魔法とかが使えるようになるらしい。けれどその代償として、結構厳しい戒律があるそうだ。それに違反することは"異端行為"とみなささるとのこと。
「軽い異端だと『神からの警告』、ヤバいのだと『天罰』が下る感じです。数千年前は神が直々に行っていたそうなんですが、今はなんか"自動化"? ってのがされてるみたいです。たまにある『オラの村の司祭様がなんか急に消し炭になってしもうた』はこれなんですよね~。」
「……こわ。」
「ちなみに、私の"不死"は最上級の『天罰』以外なら何とか耐えられる感じですね。ちょっとした嘘なら耐えられます。そうですね……、『私がお世話になった教会の司教様なんですけど、実は女性におしりをたたかれるのが大好きな方でして。』」
雷鳴
「ギィィィィィィ!!! ……こ、こんな感じです。」
「お、おう。(この子もしかしてM?)」
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