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【重要】課長が目覚めたら異世界SF艦隊の提督になってた件です  作者: Edu
インターミッション ~幕間~
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インターミッション3 激闘!第24臨時編成艦隊その2

インターミッションこれにて完結です!


お読みいただけると幸いです。

 リシャール公の攻撃で並走していた第25臨時編成艦隊が崩れたった。

 さらにリシャール公の艦隊は猛攻を加え、どうやら包囲に成功しつつあったチャン・ユーリンの艦隊を救出したいようだった。


「25艦隊、通信が途絶!」

 オペーレーターが叫ぶ。

「我が艦隊も質量弾の攻撃を受け、装甲の薄い艦艇がかなりの損害を出しています!」

 

「やれやれ困ったねぇ」

 オーズワースはぼさぼさの頭をかいた。


「な……」

 ファリンは息を吸い込んだ。

「なぁにをやってるんですか! 困ったじゃないですよ」

「いやぁ困った」

「まずはこちらも迎撃の体制を整えないと」

「やれやれ上位の艦隊に組み込まれてるときは、あまり自由に動けないからなぁ……」


 それでもオーズワースは提督席に座りなおして指示をくだしはじめた。

 ノートン大将とスズハル中将の直轄艦隊は10万隻以上。

 しかしそれがチャン艦隊の殲滅を企図して包囲体制をとっていたがゆえにリシャール艦隊のまとまった攻撃で穴があきつつあった。


 オーズワースの第24臨時編成艦隊は包囲の一画を占位するように指示されているため、指定された空間から大きく動くことはできない。しかし何とか戦艦や重巡洋艦を中心にリシャール艦隊の猛攻に対応しはじめた。


 オーズワースが作った指示によって予想される次の艦隊の動きをファリンがチェックする。彼女は艦隊の細かい予定位置や角度を修正した。

「この駆逐艦隊の機動は、巡洋艦群の火力を邪魔しますね……こういう修正でどうですか?」

「ほんとうだ……気付かなかったよファリン大佐、ありがとう」オーズワースは飄々と修正した指示をオペレーターに渡す。


 第24臨時艦隊はオーズワースとファリンのコンビで活発に動き出した。

 さすがに装甲の薄い艦艇は次々に損害を出していたが、戦艦部隊や重巡洋艦部隊がかばうように反撃した。


 25艦隊も何とか踏みとどまってはいたようだが、結局は大きく陣形に穴を開けられ、リシャール艦隊はそこに割り込むようにしていく。逆に24艦隊への攻撃は散発的になった。


「これ閉塞できないかな?」とオーズワース。

「無茶言わないでください。我々だけで閉塞したら薄すぎて反撃を受けたら壊滅しかねないですよ」

「む……しかしこのままだと解囲されてしまうな」

「我々は動ける旨、上級司令部に打診しましょう」

 

 ファリンが原文を起案し、急いでオペレーターを介しノートン大将の司令部に送る。しかし返事としては「第二フェーズに移行するため不要 宇宙軍中将スズハル」との返事だった。


「……別の作戦があるようですね……」ファリンが第二フェーズについて頭を悩ませている時、オーズワースは損害を受けた25艦隊の救援の可能性をさらに打診した。


「『リシャール艦隊深追いは不要、彼らの艦隊が離れた後にすみやかに救助活動を頼む』か。まぁやむを得ないかな」

「それにしてもリシャール公爵の艦隊の猛攻、ものすごかったですね」ファリンはため息をついた。オペレーターに指示し第24艦隊の損害を計算させた。


 防御のために応戦させた結果、戦艦部隊、重巡洋艦部隊の20%が戦闘能力を失い、装甲の薄い商船改造の艦艇などもかなりの損害が出ていた。しかし全体として7割程度は健在でまだ戦闘は可能のようだった。


「士官学校だと一定の戦力が失われると全滅判定のこともあると聞いたが、今はどうなんだ?」オーズワースがからかうように言う。

「それは演習の設定次第ですよ……陸戦隊とかならもし1/3程度をしめる前線の戦闘部隊が壊滅したらたしかにそれ以上の戦闘は難しくなりますけど……いまは不謹慎じゃないです?」

「すまない……思ったより損害が出てしまって思わず冗談に逃げてしまった」オーズワースが頭を下げる。「……7割の艦艇で引き続き作戦に従事するとして、損害の軽い艦艇で我が艦隊と25艦隊の収容・救出を頼む」

「わかりました。だとしたら第02軽巡戦隊を指揮統率のために残して、それ以外は軽微な損害を受けた艦艇を動員したらいかがですか?」

「そうしよう、細部は任せる……俺はちょっと疲れたかな」


 ファリン大佐が細部の計画を作り、その間に24艦隊は態勢を整えなおした。

 その間にノートン大将の指揮で次の行き先が決まった。


 行先はカヴァ宙域。

 帝国領だが、そこに逃走に成功したチャン・ユーリンとリシャール公が布陣し、さらにトラン・フーなどの猛将も合流に成功したようだった。


「まだまだ相手も抵抗しそうだねぇ」オーズワースがぼやく。

「でもきっとこの会戦で勝てれば平和な時代が来ますよね」ファリンが言う。

「そうだね……これを最後にまた輸送船団に戻りたいなぁ」

「私も士官学校の教授に戻りたいですね。学生たちおいてきちゃいましたし」

「スズハル中将は幸いここ最近、全ての戦いを正攻法で質量そろえ勝っている。次も勝つさ、引き続き頼むよファリン大佐」

「もちろんです」ファリンが笑った。


――空前の大艦隊を揃えることに成功した共和国・帝国の連合軍は反乱を起こしたチャン・ユーリンとリシャール公の艦隊を撃破。「カヴァ宙域会戦」と呼ばれたこの戦闘の後に、帝国とはリオハ条約が締結され、長きにわたった帝国との戦争は停戦となった。この戦いの後にスズハル中将は元帥に列せられた。


 輸送船団に戻ったオーズワースと、士官学校の現地戦術研修に引率にやってきたファリンがたまたま遭遇し、侵攻してきたロストフ連邦の分艦隊と戦う事態になるのはもう少し先のことである。




今回でインターミッション「幕間劇」は完結です。

次回は第三期スタートを予定しております。

少々実験的な作品になっていましたので、ぜひご感想をお寄せいただけると嬉しいです。


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