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 なんかめっちゃ目立ってる。下の街『アズバインバカラ』からはカンカンカンカンとけたたましい音がきこえてるからね。多分めっちゃ慌ただしい感じなんだろう。でも実際、アズバインバカラの上空に来ても何もやってはこない。様子を伺ってるのだろか? そう思ってたけど、AIの分析では違うみたいだ。


『彼等の装備ではここまで届く攻撃手段がないようです』


 どうやらAIは下の街の守りとか人々の武器とかを分析してたみたいだ。


「飛び道具がないって事?」

『今の所は……ですが』

「飛び道具が一番安全じゃない? そういうのを普通は発展させるでしょ?」

『世界によってはそうでもありません』


 なるほどね。世界によってはこうやって飛び道具が無い世界もあるのか。発展とかじゃなく、敵に有効かどうかで力の入れ具合って変わるもんね。敵に対して大して有効でもない武器を発展させてもしょうがない。というか、そんな余裕はないだろう。この街を見る限り、そんな発展してるようにはみえない。小下水道とかも整備されて成さそうだしね。

 ちなみに私の排泄はなかなかに衝撃だった。てかするんだね……って最初は思った。回数は極端に少ない。そもそもが、私には食事がそもそも必要ないみたいだ。周囲のどんなマナでも取り込んで生命維持に使えるらしい。でもなんか排泄物は出る。何せ食ってないのに解せないけどね。

 それに微笑だから汚い物を出さないとかはない。いやプチュオクミなんていう謎な存在なんだから、もうちょんと頑張れよ……とは思うけどね。流す方も出す方も、そういう兆候はG-01が自然と察知してくれる。出したくなるとその部分に管がプスッとね。水中から伸びてくる。後はそのまま……うん、ちゃんと出した後はそのデリケートな部分も綺麗にしてくれるから清潔である。

 ちなみに女の子の日があるかはまだわからない。私が覚えてる限りでも一月もまだ経ってないからね。なんとなくなさそうな気はしてる。いや、あったら大変そうだなって意味でね。怖いじゃん。私経験無いし……そんな事を思ってると、勇者と魔王がこの街の中央の広場へと降りようとしてた。私も降りて大丈夫だろうか? 


 広場に集まってた人達は私達が降りようとしてるとしると、一斉に広場から繋がる大通りや入れる場所に流れ込んでスペースをあけてくれる。親切心? な訳ない。皆さん、私達に怯えてるのだ。まあ当たり前だろうけどね。あまりにも人が集まってるから、大きな建物から来ようとしてる軍隊っぽい人達がここまでたどり着けないでいる。

 今私達が暴れ出したら集まってる市民達は終わりだね。まあしないけどね。


 ズウウウンと重低音の音と振動を響かせて私は地面におりる。その時の振動でちょっと崩れた建物があった。いやいや、それは私のせいじゃないと訴えたい。どれだけ脆い構造してるんた。私は断固自分の責任じゃないと主張したい。建物に詰まってた人達が生き埋めになってしまってるが、どうしたらいいのか周囲の皆さんわからないようだ。


 いきなり空からきた私達がいるからヘタに動けない……そんな感じ。するとやっぱり勇者が真っ先に動く。


 「何してる! 早く助けないと間に合わないぞ!!」


 そんな勇者の行動はある意味、こっちに敵意がないと示せたかも知れない。

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