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「行くよ!! ブースター全開!!」


 ドクン!!


「え?」


 なんだろう。ブースターを吹かすだけなのに、やけに体が熱い。今も頭痛いけどそのせいだろうか? すると今度は胸の辺りに鋭い痛みが走った。


「うぐっ!?」


 私は胸を押さえて前屈みになる。熱い……これは気のせいなんかじゃないよ。どういうとこ……


「AI……なんなのよ……これ……」


 そんなことを呟いてる間に、自分の胸の中心から何やら光が溢れ出した。いよいよ自分が人じゃないと実感しそうである。だって光る人間なんていないじゃん。


『膨大なエネルギーがG-01に変容を促してるのです』

「へん……よう?」


 なにそれ? といいたいが、それどころじゃない。マジで熱い。まるで自分の体が内側から熱せられてるみたいだ。そして頭の中に何かが現れた。


「なに? アップデートプラン?」


 いくつかのG-01の変化が現れてる。いやいや、わからないから。どうやらブースターのアップデートの候補に見える。今までは脚と腰の所に二つずつブースターが着いてた……らしい。らしいというのは私自分では見えないし。脚の所はみえるけどね。まあ全体図見たときあったと思うが、そんな設計図みたいな物の見方なんか知らないのだ。


「ようはエネルギーがいっぱいあるから……ここでブースターを強化出来るってことでしょ?」

『そういうことです』


 それで私の体が熱くなる理由がわからない。わからないけど、私とG-01は一心同体のような存在だ。なにせG-01のダメージはこっちにもフィードバックしてたらしいし。ならもしかして私にも変化が? 成長とかしちゃうんだろうか? おっぱいとか成長したり? 今ももめるけど、巨乳とは言いがたい胸だからね。


「胸が……大きくなりそうな装備は……ない!」

『何を基準に選ぼうとしてるんですか……』


 AIに呆れられた。だってだって女の子になったんだったらないよりあった方が良いじゃん。まあこの素晴らしい形が崩れるのは不安だけど、大丈夫でしょう。でも残念な事に今回は脚や腰の装備が中心だ。ブースターに意識を絞ったからかな? なんか見てみると、脚からでかい物が出たり、背中にロケットのような物を背負ったり、更にはG-01を完全に覆って、一つのロケットみたいになってるのもある。

 こんな事が出来るの? 材料は? ここで鉱石とか補充できる? よくわからない。けど、案が出てるのなら、出来るんだろう。そこは私が考える事じゃない。


「とりあえず時間が惜しいし、一番速そうなの選ぶ!!」

 

 そういうわけで、一番自分の中ではやそうな、全身ロケットを選んだ。すると肩の部分と腰の部分と脚の部分が開き、そこから何やら関節的な細い物が出てきて、体を三百六十度包んだ。更にそれからG-01を覆う為の装甲がガシャンガシャンと出てきて、肩と腰と足の部分で上手くかみ合って一つのロケットなった。どうやら外側にはG-01の腰ほどもあるでかいブースターが三つ着いてて、更に本体の底もブースターになってるみたい。


「おお、なんか熱もひいて来たかも」


 貯まってたエネルギーを上手く使えたのかな? 視界はモニター越しに確保できてる。足の方から振動が伝わってくる。直ぐに発射しそうだ。


「ってちょっと待って、これって二人の魂の入った目玉はどうやって持つの?」


 当初は抱えて持ってく気だったんだが、こうなっては抱える事は出来ない。


『大丈夫ですよ。ホールドしています』


 側面の映像が出ると、目玉が吸盤みたいなのでくっついてた。なるほど……これなら大丈夫か。


「ようし! なら発射!!」


 その瞬間、直情に一気にG-01が吹き上がった。

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