表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/1598

37

『その前に一つ確認ですが、貴方がいう魔王というのは、そこの魔王ですか?』

「他に魔王って居ないじゃん」


 AIが変な事を言い出した。一体何を言い出したのか、理解が出来ない。だって魔王って魔王じゃん。他に魔王がいるかと……ね。


『魔王はいますよ』

「どこに!?」


 まさかこの世界にも魔王が!? まあ世界が変わったし、居てもおかしくない。けど、まだかかわってないはずなんだけどね。まだアビスにしか出会ってないよ? 


『貴方が魔王にはこれまでの魔王が統合されたと言ってませんでしたが? なら、妨害してるのがこの魔王なのかはわからないのでは?』

「ああー確かに?」


 確かに言われてみれば、そうだね。けど魔王の意思とかがあるかわからないし、そこまで頭が回らなかったのもしょうがないよね。


「つまり、私の過去視を妨害したのはあの魔王じゃなく、歴代の魔王だった!?」

『何か心当たりはないのですか?』

「そう言われても……確かになんか覗くな……とかいう声が多重に聞こえた気がするけどね」


 演出かと思ってたけど、実際歴代の魔王が言ってたとしたらあの重なった声も納得だ。


『魔王の誕生には世界の仕組みが関わってるのかもしれません』

「世界の仕組み?」

『魔王も勇者も世界によって組み込まれたシステムの様な存在かもしれないと言うことです』

「なにそれ?」


 もうちょっと簡単な言葉でお願いします。システムとかいわれてもわかんないよ。


『魔王も勇者もその誕生は世界の秘密かもしれないのです』

「なるほど……」

『まあまだ推測ですが』

「なにそれ?」


 結局、わかんないんじゃん。


「もう一度挑戦してみて、魔王達に聞い足り出来るかな?」

『どうでしょうね。勇者も試して見ては?』


 確かにそれも一理ある。魔王では拒絶されたけど、もしかしたら勇者は過去視を普通にさせてくれるかもしれない。なんせ勇者優しいし。けど、別に勇者って特別な生まれなのかな? なんか普通に親とかいたよ? いや、でも勇者や魔王が世界のシステムとか言うのなら、こっちの方が実は深い闇が……


「とりあえず勇者も試してみる」


 というわけで、今度は勇者で試すことにした。今度は時間を停止するところまでは簡単にできた。どうやら力の馴染めかたって奴がわかってきた気がする。そして再び私はAIにいうよ。


「やっぱり無理だったよ」

『そうですか』


 勇者の方はなんだか綺麗な声が拒んできた。やっぱり何か秘密があるらしい。勇者の時は色々と質問したんだけど、応えてくれる事はなかった。まあでも、私はかなり力と言う物になれてきたと思う。今なら、出来るんじゃない? 

 私は過去視を止めて、本格的にアビスの力を利用して二人を元に戻す事に挑戦するよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ