表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
341/1598

250

「ウオオオ!! ここが見せ場だぞお前ら!! 勇者の旦那が来るまでなんとしても持ちこたえるんだ!」

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」


 賞金稼ぎの皆がそんな決死の覚悟を語ってる。女の子たちを後ろにやって、武器を握って前にでる。もちろんわざわざ聖剣の前にまで行くことはない。それは自殺行為だとわかってるからだ。

 彼らの覚悟はもしも聖剣の守りを破ってあのカブトムシ型の砂獣が迫ってきたら……ってことだ。実際そんなことは……どうなのかわからないが、とにかく皆見た目はともかく、その心意気はいいよね。


 誰も見捨てて逃げるような奴はいない。賞金稼ぎなんて、中央の連中から見たら泥臭く薄汚れた連中なのかもしれないが、実は一番最前線で戦ってきたのは彼らだ。軍よりも日常的に砂獣と戦ってきてる。


 大概はこんな世界だから賞金稼ぎになって名前を売りたいとか、それしか出来ることがないとか、そんな理由の奴らが大半で、高尚な目的なんてものはないが、それでもその町を守ってる……ていう自覚はあった連中だ。


 どこまでも地上に住んでる人々を見下してる中央の奴らとは違う。あのカブトムシ型の砂獣も普通とは違う砂獣だろう。そんなヤバイのの前に立つ……いくら聖剣があるとはいえ、万が一って奴は考えてるだろう。

 それでも命を盾に出来るってことは誰にでも出来ることはじゃない。


「大丈夫、やれ聖剣!」


 俺は遠目にそういった。まあ合流してもいいんだが、俺が頑張って追いついて、倒すよりも、聖剣を操った方が早い。なにせ都合よく、あのカブトムシ型の砂獣はまっすぐに向かってる。


「なんだ!?」


 聖剣の光が強くなったことで、近くにいる賞金稼ぎ達が驚いてる。そしてまっすぐに切っ先を上に向けて浮いてた聖剣がその切っ先を向かってくる砂獣へと向ける。そして回転をしだし、賞金稼ぎの皆には捉えられなかっただろうが、聖剣は一気に前に噴出した。そして次の瞬間に砂獣の頭を貫通して、胴体を通り、そして尻から出てきた。でも驚いたことに、それでは止まらない。これで決まったと思ったが、どうやらやられたと認識してない?


 それなら穴だらけにするまでだ。聖剣は更に砂獣を貫きまくって、ついには砂獣はその筐体を傾かせて落ちていく。あの巨体が地上に落ちるとまずいなっておもったが、空中でカブトムシ型砂獣はその体を維持できなくなってきえていく。


 普通の砂獣は消えたりしないんだが……やっぱり普通じゃないから? まあ消えるというか、朽ちていった……という方がなんかしっくりくる最後だった気はする。


「なん……じゃと? 一体何が起こった!!」

「わ……わかりません。ですがあの剣が07を屠ったのではと……」

「そんなことありえる訳がないじゃろうが!! あんな……あんなただの剣なんかに……」


 老子と呼ばれた協会の奴はこの光景が信じられないのか、部下にあたってるようだ。信じられないといわれても、実際砂獣は消えた。これ以外の真実なんてない。俺は聖剣と合流してみんなの元へと戻る。


「旦那!」

「勇者様!」


 聖剣の結界の中に入ると、皆が迎えるてくれる。とりあえずフェアおよびメイドの皆さんに助けた子を預け俺はこっちをみてそうな老子と呼ばれた奴に向き合う。

名前を間違ってたんで修正しときました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ