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 適当に動き出した訳じゃない。なにせ一応な地図みたいなのは見てたし、一度見たら、普通に記憶……じゃなくG-01が記録してくれる。なのでそれを横で空中に開き、おおよその自分の位置を示して、近く……であろう街へと向かってる。一度砂を蹴って大きく跳ぶ。それだけで数キロは移動出来る。それを繰り返してるから簡単に数十キロ進める。


 なのでもう見えてもいいと思うんだけどね。どうやらアズバインバカラとジャルバジャルって異例な程近い位置関係なんだね。視界をとにかく広くもって、更にセンサーを駆使して熱源を探す。まあ砂漠だから暑いのは普通だけど、周囲の気温に左右されず探す位は出来る。


「うん?」


 なんか変な反応がある。それはそれなりの熱源が集団で移動してるみたいな……そんなだ。この世界にだって砂獣以外の動物って奴はいる。まあそんなに多くはないけどね。そういうのは大抵ポツポツといるものだし、群れと言っても片手で収まる位のものな訳だけど……今感知してる熱源は二十くらいだ。普通に多い。更に小さな熱源が後ろから追い立ててような……なんか追い込み漁的な物をしてるのかな? 

 

「流石に砂獣じゃないよね?」

『砂中なら逃げはしないでしょう。それに追い立ててる方だとしたら、砂獣の反応とは違います』

「そうだね」


 AIの言うことももっともだね。砂獣はもっと凶悪な反応するらかね。とりあえずちょっと方向転換して行ってみる。すると案の定だけど、現地の人が動物を追ってる所だった。豚とナメクジが合体した様な不思議動物を書金稼ぎだろう人達が追ってる。


 豚の顔して体も大部分は分たっぽいんだけど、なんたヌメヌメしてて、溶ける事が出来るんだよね。なので不思議動物なのだ。下手に殺すとその肉がおじゃんになるのだ。まあ私は食ったことないけど。そもそも私は空腹って奴を感じない。排泄物も完全にないと言えないけど、極端に少ないし……多分私のこの体はG-01と同じにようにエネルギーで動く様になってるんだと思う。


 けど画面越しに上手そうに食ってる所とか見ると……思わずお腹が鳴ったりする。でもね……どうすることも出来ないから諦めるしかない。G-01は便利だけど、ここから出られないって事はそれなにり不満もある。とりあえず所持風景はなるべく見ないようにしてる。


 まああの豚ナメクジはこの世界では貴重な肉だ。生態系はかなり謎で霧がでるといつの間にか発生してると言われてる。一説には上手く狩れなくて、液体になった豚ナメクジが砂中で増えて再び出てきてるのでは? とかいわれてる。興味はちょっとあるけど、結局食べられないし、私はそこら辺調べてなんてない。

 豚ナメクジを狩るには、ヌメヌメしてない頭を一発で仕留める必要がある。だからああやって追い立ててるって事は、その先に別働隊が居るのではないだろうか? 


 私はお手並み拝見という感じでちょっと遠くから彼等を観察する。

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