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 仲間に合流した目玉は息を吹き返して私たちに再び戦いを挑んできました。けど……チュドーンとあっという間に再び彼? 彼女? は一人になってしまいました。 

 実際最初に逃した一機なのかは正直分かりません。合流した後の一機なのかもしれないです。けどそこら辺は私達には関係ない事です。目玉を一機残して、そいつを逃がして追いかけていく……そして奴らがこの通路に現れるところに行きたいわけですからね。

 

 再び目玉は逃げ出します。その際、周囲をキョロキョロしてたのは愛嬌がありました。まるで「え? え?」――といってるようでした。それから残った目玉は逃げ出します。私達は視線を交差させて再び追いかけっこ開始です。


 それを何回か繰り返すと、ようやく目玉が送られてくる場面に出くわしました。


「ようやくですか」


 私は思わずそんな風に呟いてしまいました。だってまさか40回も同じことを繰り返すことになるとは思ってなかったんです。ほんの数回でこの場面に行きつくと思ってました。

 この船……どうやら私の想像以上に大きいです。それだけ移動したはずでも、風景は変わってないですからね。延々に多少カーブした道が続いてます。もしかしたら何週かしてる? いえそれはないですよね。それなら、もっと早くこの場面に出くわしてた筈です。まだ私達は一周だってしてない……そう見るのが妥当でしょう。

 けどそれなら……恐ろしい。でもようやく出くわした狙い通りの場面です。どうやら床に穴が開いてそこから送り込まれてます。私たちを認識した目玉が一気にその瞳を赤く光らせます。そして更に大量の目玉が穴から送られてきます。

 どうやらあの目玉、小さくもできる? 穴から出るときは小さく見えます。それが完全に穴からでたら、なんだか大きく成ってるように見えます。この広い通路さえも埋め尽くしそうな目玉の数。ゆうに百は超えてるでしょう。

 室内でこれだけの数なんて……流石に向こうも動きづらいでしょう。ならばそこをついて……


「え?」


 光線が頭上を通り過ぎていきます。野太い光線です。それが走ると同時に、目玉たちが一気に爆発四散していきます。


ポカーン――です。すると声を掛けられます。


「早く! 今の内よ」


 アイ様の声にハッとします。目玉たちの壁が崩れて、目玉を送り込んでる穴への道が開いてる。私は理解するよりも先に体か動いてました。プニ子ちゃんアーマーの足部分をねじり、瞬発力を上げて一気に突っ込みました。そして私達は穴に飛び込みます。

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