表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1300/1598

104

 私と勇者様に期待のまなざしを向けられたアイ様。プルプルと増えた彼女はなんだかやけになってこういいました。


「無理なの……」

「はい?」

「なんだって?」

「だから無理だったの!! わかるかったわね!」


 彼女のいつもは美しい声がまるでこの広い空間に響き渡りました。けどさすがは広い場所だけあって、すぐにその声は空間に溶けるように消えていきます。そして僅かな静寂……すると奥からカチャカチャといういつもの音。再び目玉たちがきたようです。


「はあ、全く……ちょっと待ってなさい」


 アイ様はそういうと、自身の大きな銃を構えます。そして前に出ました。いつもは大抵支援しかしないアイ様が前に? そう思ってると彼女は見えた目玉に突撃していきます。


「えええええ!?」

「毎回毎回、邪魔なのよあんた達!」


 驚く私なんて無視して、アイ様はなんとその大きな銃を振り回すようにして戦闘の目玉の目玉をかち割りました。そのせいで変な液体があふれ出してますけど、そんなのには目もくれず、彼女は向かってくる目玉の触手に対しても銃を振り回すようにして、その触手を薙ぎ払います。

 てかその武器って銃ですよね? 私たちの世界では弓に当たる武器でその使い方は遠くから敵を狙撃する武器のはずです。決して振り回してハンマーのように使う武器ではなかった筈。


 確かにアイ様の銃はとても大きくて、通常の状態でもアイ様と同じくらい。展開したら、アイ様を超える大きさになります。なのでハンマーとして使うこともできるでしょう。

 一回持たせてもらいましたけど、ポニ子アーマーがなかったら、私では持ち上げることもできない代物です。私とそんなに腕の細さは変わらないのに、アイ様はとても力持ちです。

 普通は振り回せるはずがない銃。勢いも合わさってきっとその衝撃はとてつもなく絶大になってることでしょう。硬い筈の目玉を一撃でペシャンコにしてましたからその攻撃力はお墨付きでしょう。でもリーチの差は存在します。

 それにアイ様も自由自在に扱ってるというよりも、その振り回したときの遠心力とか利用して振り回してるようですからね。ある程度の制限はありそうです。

 なので触手をはじいた後は近づいて一体を蹴り飛ばしてました。そして壁にぶつかった目玉に向かって再び銃を叩きつけて壊します。

 残った一体……けどその背後に更に三体が見えました。慌てた残された一体の目玉はどうやら仲間と合流することを選んだみたいです。

 けどそれは悪手。だってアイ様の持ってる武器は鈍器ではなく銃なのです。十分な距離があればただその本領を発揮するだけ。


「死ね」


 その言葉と共に引き金を引いたアイ様は見えてる目玉たちをその砲撃の餌食にしてしまいました。ここまであっという間の事でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ