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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第九十四話

李良と少年の二人と別れて家に帰ってきた劉備は母に、


「母上、ただいま帰りました!」


と、言って元気に挨拶してから家に入っていったのである。

これに母は、


「お帰りなさい玄徳。お昼の用意出来てるわよ?」


と、言って劉備に返答したのであった。

この母の反応に劉備は、


「…え?あ、はい…?」


と、言って不思議そうに返答すると母は、


「…どうしたの?そんなに変な声を出して…?」


と、言って劉備に尋ねていったのである。

これに劉備は、


「いえ、とんでもなく準備が良いなと感じて、思わず狼狽えてしまっただけですから大丈夫です…」


と、言って答えると続けて、


「…でもなんでそんなに完璧にお昼の用意が出来てるんですか?私がいつ帰ってくるかなんて全然わからないはずなのに…」


と、言って今度は劉備から母に尋ねたのであった。

この劉備の質問に母は、


「いつ帰ってくるかはわからなかったけど、今日はお昼に絶対帰ってくると約束したからね。玄徳が約束を破らない子だっていうのは私が一番良くわかっているから、そうすると玄徳が帰ってくるであろうお昼に合わせて作っておけば良いでしょう、という事になったのよ?」


と、言って劉備に説明してきたのである。

これに劉備は、


「…良く考えれば早くにわかりそうな理由だったんですね…」


と、言って少し肩を落とすと続けて、


「…わかりました。お昼からの作業もありますから、早く食べてしまいましょう、母上」


と、言って母に話し掛けたのであった。

この劉備の言葉に母も、


「ええ、そうしましょう」


と、笑顔で言って食卓に向かっていったのである。

そうして食卓に到着した劉備と母は、


「「いただきます」」


と、言って昼食を食べていき、劉備が昼食を食べ終わったところで母が、


「後片付けは私がやっておくから玄徳は早く作業しに行きなさい。まだ時間が掛かるんでしょ?」


と、言って劉備に濾過装置作りの作業に戻るように話したのであった。

これに劉備は、


「え、それは…。確かに嬉しいのは嬉しいんですけど、母上は?」


と、言って母は良いのかと尋ねたのだが母は、


「今中途半端に家の事を手伝って貰うよりは濾過装置作りに専念してもらった方が村の為にもなるでしょ?だから私の事は気にせずに作業に行きなさい」


と、言って劉備に早く作業に戻るように話したのである。

この母の言葉を受けて劉備は、


「わかりました…。それじゃ行ってきます。母上、あまり無理はしないで下さいね?」


と、言って母に伝えると午後からの作業の為に家から出ていったのであった。

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