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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第七十四話

劉備に濾過装置作りの作業を任された子供達は、


「やった!玄ちゃんに任せてもらえた!」


「みんな!良い物作ろうぜ!」


「おう!頑張るぜ!」


等と言ってやる気を漲らせながら壺に穴を開け始めていったのである。

それに劉備は、


(濾過装置作りで良い物作ろうぜ?…濾過装置の良い物って何…?)


と、いった疑問が浮かんだのだが、とりあえずは口に出さずに、


「みんながやる気になってくれて嬉しいよ。それじゃみんな、頑張って!」


と、言って子供達を応援していったのである。

子供達はその応援に応えて全力で壺に穴を開けていき、壺に必要最低限な穴が空いた事を確認した子供達はその壺を石の上に置き、しっかりと安定させたところで濾過装置にするのに必須の品を壺に入れていったのである。

この様子を劉備は、


(ここまで出来るなら私がサポートする必要もなさそうだな…。濾過装置作りなら本当に全部任せても良さそう。これなら私も安心して別の場所で作業が出来そう)


と、思いながら眺めたのであった。

そんな劉備に子供達が、


「あ、玄ちゃん、濾過装置、出来たよ!」


「今回は玄ちゃんに聞かなくても俺達だけで作れたよ!」


「水入れてもいいよね?ね?」


と、言って報告してきたのである。

この子供達の報告に劉備は、


「うん、そうだね。入れていいよ。というかここまで私に聞かずに作れたんだから最後の無事に濾過出来るかの確認も私に聞かなくても良かったのに…」


と、言って最後の方を少し残念そうに答えたのであった。

この劉備の言葉を聞いた子供達は、


「うーん、そうか…」


「言わなくても良かったんだね」


「ていうかそれなら濾過してみようよ!本当に玄ちゃんの協力無しで作れたのかを確かめる為にさ!」


と、言ってそれぞれの反応を示すと最後の子供の言葉を受けて、


「…よし、それじゃ水を入れるぞ!」


と、言って完成した濾過装置に泥水を入れていったのである。

そして少し待ったところで濾過装置から綺麗に濾過された水が出てくると子供達は、


「綺麗な水が出てくる!」


「やった!成功だ!」


「最初から最後まで玄ちゃんの協力無しで濾過装置を作れたぞ!」


「「「「「「「やったー!!」」」」」」」


と、言って全員で濾過装置が完成した事に大歓声をあげたのであった。

そんな子供達に劉備は、


「うん、みんな完成おめでとう。それじゃ一度村長さんの家に帰ろうか?次の壺をもらえそうな家と次の水場を確認しないといけないから」


と、言って子供達にお祝いの言葉を伝えると続けて村長の家の前に書いてある地図を見に行こうと話し掛けたのである。

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