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新訳三國志演義  作者: 篠原2
幼少期

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幼少期 第五十話

劉備が眺めていると簡雍と子供達も壺に次々と穴を開けていき、この状況に劉備は、


「あ、みんな、その辺りで一旦休憩にしよう。みんな疲れてるだろうし、私も今壺がどんな状態になってるか見てみたいからね」


と、言って簡雍と子供達を休ませようとしたのである。

これに子供達は、


「え?おいらまだ出来るよ?」


「うん、私も」


「俺もまだ疲れてないよ。だからまだ出来るよ、玄ちゃん」


と、言って劉備に壺への穴開け作業を続けられると訴えたのであった。

しかしこれに簡雍が、


「おいおい、みんな、玄ちゃんは壺の様子を見たいって言ったんだぞ?みんなが作業を続けてると玄ちゃんが壺の様子を見れないだろ?だから休んでようぜ?」


と、言って子供達を壺から離そうとしたのである。

劉備の言葉に続くこの簡雍の説明に子供達は、


「…うーん…」


「…憲兄ちゃんもそう言うなら…」


「…おいら達が休んでた方が良いんだね?玄ちゃん?」


と、言ってなんとか納得しようとしていったのである。

この子供達の言葉を聞いた劉備は、


「うん、そうだね。だから壺から少し離れて休んでてね?」


と、言って再度子供達に休んでいるようにお願いしたのであった。

この言葉に子供達は、


「…うん、わかった!」


「おいらもわかった!」


「私も!だから向こうで休んでるね?」


と、言って壺から離れていったのである。

そこで劉備は壺の状態を調べ始め、しばらく壺を見回すと、


「…うん、よし、これだけ穴が開いていたら濾過された水もすぐに落ちてくるだろうね。穴開け作業はこれで終了だよ、みんな」


と、言って調べ終わった事と穴開け作業を終わりにする事を簡雍を含めた全員に伝えたのであった。

この報告を聞いた子供達は、


「え、もう終わり?」


「…まだ出来るのに…」


「もうやる事無いの?」


と、言って残念そうに劉備に尋ねてきたのである。

この子供達の残念そうな声に劉備は、


「大丈夫、今からまた別の作業をするからね。やる事はあるよ」


と、言って声を掛けたのであった。

するとこの言葉を聞いた子供達は、


「本当!?やった!」


「絶対だよ?絶対だからね?」


「それじゃ早くやって、玄ちゃん」


と、言って劉備に早く次の作業をやれと囃し立てたのである。

これに劉備は、


「わかったわかった。だからちょっと落ち着いてね?あんまり近くで見られると緊張しちゃう」


と、言って子供達を自身の近くから少し離れさせたのであった。

そうして劉備は子供達に、


「それじゃ今から濾過装置作成の最後の作業をやるよ?だから良く見ててね?」


と、言って設置型濾過装置の最後の作業を始めていったのである。

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