正月2026
明けましておめでとうございます。
まだまだ続ける積もりなので、よろしくお願い致します
今日のレストラン”カズト”は正月モードとなっていた。異世界は、正月という行事はないが、1年を感謝して多少盛り上がる程度には出店が出たり、家のドアに飾りを取り付けたりする。
「カズトぉ、どうですか?似合ってますか?」
「レイラ似合ってるよ」
元旦から3日間限定で、ホール担当のレイラ達はチャイナドレスから着物へチェンジしてる。髪型もお団子ヘアーから簪で飾り付けされてる。
そして………料理も普段と違い、おせち料理を提供してる。どれも普段見ない料理ばかりで、しかも豪勢で、それに加え食べるとバフ効果が付与されるらしい。
そんな噂が噂を呼び、大盛況である。
予め、おせち弁当を予約してた客は受け取ると颯爽と帰って行き、我が家で家族と一緒に舌鼓をうってる事だろう。
休憩で食べる賄いにもおせち料理を1品2品出しており、どれも好評だ。
おせち料理は基本的に「祝い肴」「口取り」「焼き物」「酢の物」「煮しめ(煮物)」の5つに分けられる。
祝い肴、その名の通り祝い場で酒の肴として用意され、「祝い肴三種」として一品一品に願いが込められています。
・黒豆………甘く似た黒大豆で、ヒビやシワが入らないよう煮るのが難しい。見た目に反して根気がいる料理である。
「マメに働けるように」「元気に働けるように」など健康や激励を意味する。
黒色は邪気を祓うとされ、デバフを弾き返す効果を付与されるらしい。
・数の子………ニシンの卵を塩漬け又は乾燥させたもので、ツブツブとコリコリした食感でクセになる。
多くの卵が並んでる様子から「子だくさん」「子孫繁栄」を意味し、恋人や夫婦が食べると子宝に恵まれるバフが掛かるという。
・田作り(ごまめ)………カタクチイワシの稚魚を甘辛く煮たものだ。イワシは、畑の飼料として使われていたため、田んぼが豊作になると言われている。今年は、高確率で豊作になるバフが掛かるという。
「口取り」は「口取り肴」の略称で、酒の肴を意味しています。見た目や色が華やかで甘みのあるものが多い。
・かまぼこ………あっさりした味わいで箸休めにもぴったりです。半月の形が元旦の「初日の出」のようだとされ、新年の祝いにうってつけの料理です。紅白の紅は「慶び」「魔除け」、白は「神聖」「清浄」の意味があるとされ、光属性を強化するバフがあるという。
・伊達巻卵…………柔らかく甘い出汁を加え巻かれた卵焼きは見た目が「伊達もの」の着物のようだということから、伊達巻と名付けられました。巻物を連想させることから、学業成就の意味があるとされ、知能を上げるバフがあるという。魔導師に人気なおせち料理である。
・栗きんとん…………栗を甘く味付けした料理です。栗は山の幸を代表し、「勝ち栗」と呼ばれ、豊かさを表す食べ物です。その輝く黄金色から、金運上昇があるとされる。売買の交渉や探索が上手く行くバフがあるという。
焼き物
・鯛………おせち料理では焼いた切り身を入れることが多い食材です。恵比寿様が持っている魚ということから七福神信仰とも繋がっており、「めでたい」と縁起の良い魚とされる。幸運アップのバフがあるとか。
・鰤…………主に照り焼きする。「出世魚」とされ、成長とともに名前が変化する魚です。
まだランクが低い冒険者が、高ランクになれる事を夢見て食べる事が多く、バフの効果も出世するかもしれないという効果となってる。
・海老………長い髭や腰が曲がっている様子から「腰が曲がるほど長生きをする」という長寿祈願が込められている。
大貴族や王族など金に困ってない者が最終的に行き着く先は同じ考え、不老不死。そこまでの効果はないが、長寿のバフがあるとされる。
酢の物
・紅白なます…………人参と大根で作られる酢の物です。両方根菜であることから、「根を張るように」という願いも込められている。
・酢れんこん………調味料で和えてさっぱり食べられる料理です。れんこんは穴が空いており先を見通せることから、新年の初めに食べることで見通しの良い未来という願いが込められている。
確実ではないが、【鑑定】を取得出来るという。
・菊花かぶ………菊の形に切られたかぶを甘酢に付けた料理です。紅く染め紅白を表すこともあり、祝い事に使われる菊の花から、めでたさや繁栄、健康を表しています。
ケガや病気になり難くするバフが掛かるという。
煮物
・筑前煮………れんこんや人参などのたくさんの根菜と鶏肉を煮込んだ料理です。一つの鍋でたくさんの具材を一緒に煮込むことから、家族が仲良く暮らすことを表している。
どんなに中違いをしても何も無かったかのように仲が戻るという。
・くわい………突き出た芽から「芽出たい(めでたい)」と縁起の良いことを表し、くわいの芽が空に向かって伸びることから、立身出世の願いが込められている。角形や八角形にすることで万年生きるとされる亀を表し、長寿も祈願されています。
海老と同じく大貴族や王族に人気なおせち料理だ。
・たけのこ………土佐煮として作られることが多い食材です。くわいと似ていて、天に向かって早く伸びることから、立身出世の願いが込められています。また、すくすくと成長していく様子から「幸運を伸ばす」という意味もあるという。
「さっきので最後の客だな。お疲れ様」
「疲れた」
「良い意味での忙しさでござったな」
良い悲鳴だったが、流石に疲れた。
「カズト、今日はお終い?」
「あぁ、みんなで食事にしよう」
テーブルに、おせち料理が豪勢に並んだ。レイラ以外も着物着ており、とても似合っている。
俺と獅子之助は、お互いに徳利で日本酒を堪能しつつ食べているが、何故か女性らは数の子の取り合いになっている。




