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勇者レストラン~魔王討伐して、やることないのでレストランを開きました~  作者: 鏡石錬
3章魔法大国マーリン

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SS1-11、帝国の三勇者~魔刀VSリンカ~

前回、緊急事態により更新出来なくて、すみませんでした。

 オドロ丸が倒れてから数分後、地面に転がっていた血鬼丸が突然フヨフヨと浮遊し始めた。

 どうやらココアが懸念してた事が当たってしまったようだ。【魔人化デビルズ】の発動だ。


『ヒャッハァァァァァァ、やっと出られたぜ』


 直接声を出してる訳ではなく頭に【念話テレパシー】を送り込んでるようだ。甲高い声で慣れないと頭が割れそうだ。


『お前達が、この男を殺してくれたのか?』

「えぇそうですわね。正確には、そこのリンカが殺ったのですけど」

『そうか、ありがとよ。そのお礼に死んでくれや』

「目があるか分かりませんが、余所見をしても大丈夫ですの?」


 ココアと【念話テレパシー】で話してる血鬼丸は油断していたが、ココアが忠告してくれたおかげでリンカが宙を駆り迫ってる事に気付き、クルクルと回転しながらギリギリで回避出来た。


「ガウガルガルルルルゥゥゥゥゥ」

「私達を嘗めるなと言ってますわ」

『おっとぉ、危ねぇな。教えてくれて、ありがとよ』

「簡単に終わってしまうと、つまらないですもの」

「なぁなぁ、俺も闘っても良いか?楽しそうで疼くんだよ」

「あなたは黙ってらしゃい。まだリンカが闘ってるでしょう」

「ちぇー、手伝いが必要ならリンカ言えよ」

「ガルガルルルガウ」

「必要ないって言ってますわ」


 空中を蹴って間髪入れず血鬼丸を攻め立てる。掠りはするものの、クルクルとほぼ回避されてしまう。

 そんなこんなしてる内に、いつの間にか血鬼丸は既に亡くなってるオドロ丸の死体に近寄っていた。


『チッ、しょうがねぇ。相棒の体を使わせて貰うぜ【血液人形ブラッドドール】』


 オドロ丸の死体から何やら赤い液体状の物が溢れ何かの形へと形作られていく。おそらく血液だろう。元々の血鬼丸の技術スキルは【血液操作】である。

 それを利用して何かを作ってる。


「あれは………………オドロ丸?違うわね。地面に転がってるし、血液で作ったオドロ丸ってところかしら?」

「けっ、気色悪いな」

「ガルガウガウガルルルルルゥゥゥゥ」

「同感だと言ってるわ」

『ヒャッハァァァァァァ、これで思う存分に殺せるぜ』


 血液で作ったオドロ丸に自らを握らせる。その瞬間に血鬼丸が目映く赤い閃光を放ち、生前のオドロ丸が使用してた時よりも血鬼丸の刃が数段と濃い赤色をしている。


『力が………………力が漲って来るぜぇぇぇぇぇぇぇぇ』

「何かヤバくないか?」

「どうやらオドロ丸の血液をコントロールして力を得たようですね。見た感じですと、Sランクはくだらないでしょう」


 オドロ丸の血液でオドロ丸を形作った事で力を得た血鬼丸の威圧だけで大気が響いている。

 リンカも後退りし、血鬼丸の様子を見てる。魔武器の【魔人化デビルズ】の対処方は一つ。武器破壊しかない。粉々に砕けば、流石の魔武器でさえ機能停止する。

 しかし、言葉で言うのは簡単だが実行するのは困難を極める。少し名が売れた冒険者や傭兵程度なら数秒も持たない。だけども、ここで止めなければ街の一つや二つは地図から消える事だろう。


『良い気分だ。お前らの血もくれねぇか?』

「ガウガルガルガウルルルルゥゥゥゥ」

「やらないと言ってますわ」


 バチバチ

「ガウガルガルルルゥゥゥゥ(【雷甲装】)」


 体中に雷を纏い血鬼丸の懐へ突っ込んで行く。それも宙で追いかけっこしてた時との比ではない程の速度で、常人ならまず気付く事は出来ない。

 バチバチバチバチ

 雷の密度を増した拳で血鬼丸の刀身に一撃を入れようとした。だけど、血鬼丸は即座に反応しオドロ丸を盾にし防いだ。

 オドロ丸は血液で出来てるため、そんなに強度はなく簡単に貫く事は容易であった。だが、それがいけなかった。


『キャハハハハハ、やっと捕まえたぜ』

「ガル!」


 貫いたはずのリンカの腕が抜けなくなった。リンカが抜こうとしても液体なため抜けない。

 抜こうと動く度にオドロ丸に飲み込まれる悪循環と化す。ズブブと飲み込まれる感覚に、流石にリンカも焦る。オドロ丸に攻撃を加えても直ぐに修復され抜け出せない。まるで底無し沼に填まった感覚に似ている。


『ほら早くしないと吸い込んじゃうぞぉ』

「ガルガルガウルルルゥゥゥゥゥゥ」

「五月蝿い、黙ってろと言ってるわ」

「今さらだけど、何で訳せるんだよ?」

「それは私が"歌の勇者"だからですわね。どんな言葉、鳴き声でも分かりますわ」

「マジかよ」


 その代わりとしてとあるデメリットがあるのだが、今話すにしては無意味だ。


「ガルガウガルガルガルルルルルゥゥゥゥゥゥ」

「取って置きを出すと言ってるわ。メグミ、耳と瞳を閉じた方が良いわね」

「なんかヤバそうだ」

「ガウガルルルルルゥゥゥゥゥガウガルルルルルル(焼き尽くせ【雷激爆熱波ライトニングバースト】)」


 リンカを中心から半径およそ30mの雷が渦巻くドームを形成させた。中心に近い程に雷と熱が物凄く使用したリンカも多少ながらダメージを受けてしまう。

 ほぼゼロ距離で受けたオドロ丸の人形と血鬼丸は、タダで済むはずもなくオドロ丸の人形は完璧に蒸発し影も形もない。

 一方の血鬼丸は、声を出す暇もなく刀身の根元からポキリと折れた。どうやら息が絶えたというより壊れたと言った方が良いだろう。ウンともスンとも言わなくなった。

 これで一件落着となり、流石のリンカも疲れたようでその場で寝転んでいる。




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