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60 退院したらしたいこと・・・

不穏な話?に向かいます。

息子は私の返答にニヤリと笑いました。ほんとにもう。親を揶揄うなや。

流石に3人も立っているのはなんなので、移動することにした。

また、1階のスターです。旦那と息子はコーヒー、娘と私は抹茶ラテ。席に着いたら娘がなんかうれしそうです。


ん? うれしそう? 退院が早まったからうれしいのかな。


「お母さん、本当に良くなってきたのね」


あれ~? 思ったのと違うことを言われて戸惑った。


「えーと、何の事かしら」

「だって、入院前は抹茶ラテなんて飲まなかったじゃない。口の中が粘つくから嫌だって。それを飲む気になったということは、良くなってきたのよね」

「あ~、確かにね~。でもさ~、夏葉が嬉しそうにしているのは、退院が早まったことを聞いたからなんだと思ったのに」

「「「えっ?」」」


3人がハモって驚いている。


「えって、昨日孝一先生から10日金曜日ではなくて、8日水曜日に退院できそうだって言われたと、旦那に話した・・よ・・・ね?」

「聞いてないです、舞子さん。なんでそんな肝心」

「本当~、お母さん。よかった~」


旦那が文句を言いかけたけど、娘の喜びの声に消されてしまった。旦那は娘の笑顔を見たら、何も言えなくなったようです。


「母さん、何で早くなったの。治療計画があるから、延びることはあっても早くなることはないって言ってなかった」

「それがさ、あの薬の検証。それが出来なくなったからさ~」

「ああ~、あれか~。つまり余計なことを入れたけど、それが出来なくなったから病院にいる必要が無くなったということか~」

「まあ、そうなんだよね~」


そうしたら尚人が真顔で言ってきた。


「それじゃあさ、もしかしたら母さんは入院しなくて良かったかもしれないのかな」


それは・・・少し考えたけど、でもおっちゃん先生が検査をしてもらえと言っていたから、どっちみち検査入院はすることになったよね。


「いいえ、いい機会だったのですよ。こうでもしないと、舞子さんは検査を受けてくれなかったでしょうから。それにしてもどうしましょうか。金曜日に休みを入れていたのですけど、水曜日は休めないのですよ」

「あ~、いいよ~、旦那。タクシーで帰るからさ。前の日に必要ないものを持って帰ってもらえば、そんなに荷物にならないでしょう」

「ですが、舞子さんを1人にするのは心配で」


・・・おい、旦那。息子と娘も頷くな~! 普通に退院手続きして帰るわよ!


「・・・父さん。不本意だけど頼むか」

「そうですねえ。珪一君ならフラフラどこかに行かないように、見張ってくれますよね」

「だから、何の心配をしているのよ」


旦那と息子は顔を見合わせて、嫌そうな顔をしている。その様子を呆れた様にみながら娘が言った。


「だからね、お母さんのことだから、帰るついでにタクシーの運転手さんに『スーパーに寄ってもらっていいですか』くらい言って、寄ると思うのよ」


・・・おお~! ナイスなアイデアを!


「ほら~、病み上がりで何する気なのよ~」

「えっ、家に帰ったらまずは家事でしょ。特にご飯は大事でしょ。そうしたら買い物をしないと、ってなるよね」

「・・・分かった。余計なところに寄らなくていい様に、いろいろ買い物しておくから」

「そうです。舞子さんが作りたいものの材料は揃えておきますから」

「お母さん、私、炊き込みご飯が食べたいな~」

「それなら・・・鶏飯と豚飯(トンファン)どっちがいい?」

「えっ、そんなすぐに作らなくていいよ」

「いや、決まっていた方が楽だし。どちらも入れるものはほぼ同じだから、あとは豚バラ肉か鳥肉かの違いよ」

「じゃあ、トンファンがいいな」

「なんならおこわ風にする」

「出来るの?」

「お米にもち米を混ぜて炊くだけだから、炊飯器で出来るのよ。わざわざ蒸さなくて大丈夫なの」

「それならおこわ風がいい!」


用意してほしいものを伝えて買っておいて貰うことにした。他にも作ってほしいものを考えて食材を買っておくと言われたけど、あのさ、退院した次の日から車に乗るつもりなんだけど~。だから、退院した日の分だけでいいですから~。


それから、さっき持ってきた本を棚に入れたと教えてくれた。今日は読んでいないから、持ち帰りの物はないよと伝えた。


そこから・・・なんでこんな話になったのかよく覚えていないけど、浮気は何をしたら浮気になるのかの話になった。

きっかけはあれかな~、夏葉のクラスメートの話。その女の子は学校内でも目立つ子らしい。悪い意味ではなくて、リーダータイプと言えばいいかな。その子には幼なじみで一つ下の彼氏がいるそうだ。登下校を一緒にしている姿をよく見かけるそう。

その子が先輩に告られたとか。・・・受験が終わるまで返事は保留にしてと、言われたそうだ。

それを友達に早く断りたい(当然よね)と話していたのを、どう伝わったのか彼氏と別れて先輩とつき合う気になっていると、彼氏の耳に入ったそうだ。ここに悪意を感じるよね。

それで、彼氏と喧嘩したそうで、しばらくは別々に登下校することになったとか。

夏葉が言うにはその子は落ち込んでいるそうで、掛ける言葉がないとか・・・。


そうしたら息子が言ったのよね。


「ガキだな~、そいつら。その先輩ってやつも狡いし。さっさと断ればよかっただろうに」

「でも、お兄ちゃん。そのせいで受験に失敗したら後味が悪いじゃない」

「だから、そこが狡いんだろ。男がいるのを知っていて告白してんだから、断られるのを覚悟しているはずさ。それを受験が済むまで引き延ばしているのは、女の気を少しでも引きたいためだろ。断るつもりでもその日にちを伸ばされれば、女も少しは意識するだろ。それで心変わりを期待してるんだぞ、そいつは」


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