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50 今回でリアルは終わり

やっとリアルは終わり~。

また、おちゃらけます。

「いい加減にしなさいよ。なんでマキャは昔っから変に悪ぶろうとするのよ。ネガティブだろうがショタコンだろうがいいわよ。でもね、マキャに知り合いも友人も多いのは事実でしょうが。そのことを否定するのだけは許さないからね。息子のために自分を変えた?素晴らしい事じゃない。辛かったことを過ぎたことだって言って、笑い飛ばせるマキャの強さが、昔っから羨ましかったの。マキャはね、変わってないわよ。中学の頃は目立つのを嫌がっていたけど、後ろむきの奴が部長なんてやる?他の人に押し付けられたといっても、皆マキャだからついていったんでしょ。あの時だってそうじゃない。アニメ仲間の加野ちゃんが、打ち切りになったアニメを続けて欲しくて、署名を集めてテレビ局に持っていったでしょう。あの時マキャが一緒に行ったの知っているのよ。テレビ局に行くのを不安がった加野ちゃんたちにつき合ってあげたそうだけど、結局加野ちゃんが話せなくてマキャがテレビ局の人に話してあげたんでしょ。そんなねえ、お節介なのはマキャぐらいなのよ!」


と、捲し立てられました。一部言いたいことはあるけど、真摯に言ってくれたから首を竦めて反省のポーズをしたの。


「本当に、もう少し自分の事を卑下するんじゃなくて、正当に評価しなさいよね」

「いや、でも」

「でも!」


言いかけたら睨みつけられました。


「はい。ごめんなさい」


そう言ったのに眉をひそめて見てきます。そして盛大に溜め息を吐いてくれました。


「言っても無駄なのは分かっているけど、もう少し周りのことも考えなさいよ。麻由美さんから聞いているんだからね」

「・・・ちょっと、なんで麻由美さんの名前を知っているのよ」

「娘同士が高校の同級生。母親委員の話からマキャの名前が出て、麻由美さんとより仲良くなったのよ」


友達の友だちは皆トモダチ・・・。って、世の中狭すぎる。


「もう少し体を大事にしなさいよ」

「・・・」

「返事は?」

「あー・・・」

「おい」

「あー、その、違うことを思い出して・・・」

「なによ」

「・・・やっぱりいいや」

「気になるからいいなさい!」

「えーと、怒らない?」

「だから、さっさと言え!」

「えーとね、脳梗塞の後遺症の話なんだけどね・・・」

「右手の痺れの事じゃないの」

「いや~・・・その、祖母もそうだったんだけど。痴呆がね・・・」

「ちほう?」

「えーと今だと認知症のこと」

「認知症がどうしたの」

「もしかしたら、私もなるかな~、とね」


そう言ったらリエは俯いて拳を震わせ出したの。


「いや、だってさ、祖母も私が高校の時に軽い脳梗塞になって、そこから少しづつ忘れていったのよ。私もそのうちになるかな~って、思うじゃない」

「そんなに心配なら、短編でも何でも、退院したら毎日投稿すればいいでしょ。それだけ話を創れれば、認知症の心配はなくなるんじゃないの」

「おー!それはいい考えよね」


ふっふっふっ。まさかリエのこの言葉を私が実行するとは思うまい。


「なーに、悪い顔しているのよ。それよりも、それを本当に投稿するのね」

「うん。もう少し手直しはするけどね」

「わかった。退院したら楽しみにしているよ」

「帰るの?」

「いつまでもいてキャンと顔を合わせたくないからね」

「本当に苦手なんだ」

「向こうが突っかかってくるのよ。相手するのも疲れるし」

「いまは、少しは大人になったと思うけど」

「いいの。どうせ水と油だもの」

「じぁあ、退院したらメールするから」

「わかった。じぁあ」


そうしてリエは帰っていったのね。


さてさて、キャンが来るまでに今の会話を書き留めておかないと・・・。

ノートを取り出して書き出した。覚えている限り正確に書いていく。


リエもな~、なんで文才あるのに、エロしか書かないのかな~。欲求不満とか?

・・・いやいや、それならいま小学生の子供はいないでしょう。まあ、もともとの嗜好だとでも思えばいいかな。


退院したら・・・どうしようかな?体調を見てからだけど、毎日投稿は難しいかな?それなら曜日を決めて投稿・・・。

うん。絶対無理だろう。今回だって、入院前に書いてあるものを投稿できるものすべて予約してきたもの。


残念なのは花束とプロポーズの続編の改稿が間に合わなかったんだよね。あれって、もともとはかなり濃厚エロで書いたはずなんだけど、そっちのデータが見つからなかったし・・・。

イヤイヤ、あれも改稿前は十分エロかったし。さすがハーレクインに影響されて書いた物。

昴君の謎が残っているけど、それは続きを読めば出てくるようになってたし。


・・・そういえば、そうじゃん。あの、濃厚エロバージョン。書いたのはリエのせいじゃん。リエが私なら官能小説が書けるとか言っておだてて・・・。ハーレクインもそういうシーンがあったから、それを参考に書いてみろだなんて!

・・・書いたけどさ~。書けたけどさ~。なんか楽しくなかったのよね。なんでだろう?


大体リエとの会話を書き終えた時にカーテンが揺れた。一瞬キャンかとドキリとした。顔を覗かせたのはのりちゃんだった。


「池上さん、すみませんがもう一度体温を測っていただけますか」


あれ?食後のお伺いの時にも測ったよね。まあ、言われたとおりにもう一度測った。ピピッとなった体温計を取り出してみたら・・・。あれ?


「やはり少し高いですよね。安静にしていてくださいね」


そう言ってのりちゃんは戻って行った。


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