表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

16/95

16 息子・・・参戦!あっ、違った

息子は・・・イケメン?


だったらよかったのに・・・。

少し物思いに沈んでいたら、キャンが怪訝そうな顔をして訊いてきた。


「もしかして疲れてるの?休むんだったら帰るわよ」

「疲れてはいないけど、昨日から思ってもいなかった話を聞かされてどうしていいのか、困っている。・・・みたいな?」

「みたいなってねぇ~。というか、なんで体が弱いって部分をスルーしようとするのよ。そこが一番大事でしょ!」


いや、だから、それを認めると寝込むんだってば!

・・・でも言えないから、キャンから顔をそむけました。


「ねえ、この際だからついでに言ってもいい」

「やだ」

「いや、言わせてもらう」

「聞かないもん」

「聞かないもん!じゃないの」

「あのさ~、キャンさん。それくらいで母さんをいじめるのやめてくれないかな」


おお~。救世主!

じゃなくて、いつ来たの?息子よ。


「母さん、今だよ、来たのは。それでキャンさん、一応この人病人だから。少しメンタル弱っているから。言いたいことはあるとは思うけど、退院してからにしてやってよ」

「でもね、尚人なおと君。舞子ってば医者の説明をちゃんと聞いてなくて、このあともう一度説明をされるのよ。野村君達に申し訳ないじゃない。それに自分が身体が弱いと思っていないのよ。このバカは」

「それは・・・仕方がないよ、母さんだもの。周りには無理してるのが、バレバレだってわかってないんだから」


お~い、息子~。君の母に対する評価がおかしくないか~?


「舞子。実の息子の方が分かっているじゃない」


認めたくな~い。若さゆえの過ちとは~。


「な~に、言ってんのよ」


有名な某アニメのセリフですが、何か。


「って、痛いってば!デコピン禁止~」

「キャンさん、気持ちはわかるけど、押さえてください。あ~あ、赤くなってるよ」


そう言って息子は私の額を撫ぜてくれたのさ。


「なんで、舞子からこんなイケメンが産まれたのかしら」

「なんかひどい。素直に育ってくれただけだもん」

「まあ、育て方が良かったのは認めるわよ。夏葉なつはちゃんもいい子だし。うちの子達の面倒も嫌がらずに見てくれるしね」

「娘は弟や妹が出来たみたいでうれしいみたいよ」

「そう言ってくれてうれしいわ。それにちょっと反省したのよ、私」


ん?反省とな?なんぞなもし?


「だって、うちの旦那のせいとは云え、舞子と近づきすぎていろいろ迷惑かけたじゃない。それが舞子の負担になっていたんじゃないかと思うのよ」

「別に迷惑じゃないよ~、家が近いんだし。キャンは仕事してるじゃん。小学生の子の預かりくらいいつでもするよ~」

「・・・本当にあんたってば」

「キャンさん、これが母ですから」

「まあねえ、分かっていたけどねぇ~。ところで舞子。洗濯する物ってないの。ついでにしてくるわよ」

「キャンさん、それはちゃんとうちでしますから」

「いや、ランドリー使うからいい」

「また~。入院中くらい甘えなさい」

「そうだよ、母さん。家族を頼ってよ。ね」


・・・いつの間にかよく出来た息子に育ってくれたのぉ~。母はうれしいぞ~。


「舞子、ボケはいいから」

「えーとねえ~、そこにタオルと着替えたものが・・・」

「キャンさん、大丈夫です。ちゃんとうちで洗濯しますから」


洗濯する物の取り合いって・・・。いえ、何でもないです。私は何も考えてません!

結局洗濯物は息子が持って帰ることになりましたとさ。


「ところで母さん。どれか読み終わったの」

「えーと、1冊読み終わったけど、余韻に浸りたいからまだ持って帰らないでほしいな」

「そっか。わかった」


頷く息子をキャンが残念そうに見つめていた。なんでそんな目で見るのさ?


「だってね、舞子。こんなにイケメンなのにマザコンだなんて。残念以外の何物でもないでしょう」


思わず息子と顔を見合わせる。私は首を傾けながら言った。


「マザコンだったのかい、息子よ」

「そんなわけあるかよ、母さん」

「だよね」


二人してウンウンと頷きあう。


「いや、十分マザコンでしょ」

「だから違うってば」

「そうです、キャンさん。あのクソ親父をガードするにはこれくらいしないとダメなんです!でないと母さんが可哀そうなことになるんだから」


息子の言葉にキャンが・・・やめれ!その視線は!

言いたいことは分かるけど、地味に痛いぞ。


「仲が良いのはいいけど程ほどにしろと言った方がいいのかしら」

「是非、お願いします。今回の入院の原因の半分はクソ親父にあると思ってますから」


・・・いや、それは違うってば。旦那じゃなくて私が悪かったってば!

って、聞いてない。なんか二人で盛り上がってる。


もう、いいや。ほっとこう。

それよりも・・・ノートを出して、書き書き・・・。


えーと、検査が認知症の・・・書き取りをして、それから眼科の検査。筋力を見る、と。で、耳鼻咽喉科の聴力検査。

本当にこれってなんでやったんだろう?


それにことあるごとに言われる珍しい症例とは?

私そんなに変な病気は持ってないはずだけど?

・・・あっ、違った。変な症状は持っていないはずだけど?


と、いうかさ~。そろそろ家に帰った方がいいんでないの、キャンさんや~!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ