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15 親友に・・・怒られました

友達は大事。

家族も大事!


自分の健康は・・・う~ん?

野村先生・・・もとい孝一は「美術室に野球のボール飛び込み事件」の話を顔をしかめて訊いていた。

うん。私もよく本当に怪我をしなかったと思うもの。


「文化部の方が危なくないか?ガラスだろ。一歩間違えれば大惨事だっただろう」

「これは凄い偶然だったと思うわよ。普通じゃあんなこと起こらないわよね」

「まあな。そうだと思うけどな」

「それで、舞子が知らないのは、あの人たちが舞子に気づかせるわけないでしょ。無駄に頭がいい人達だったんだから」

「それもそうか」


それで、納得するの?孝一や~?

私は納得できないけど。


「舞子、もう済んだことだからさ、気にするのはやめようね」


キャン。話し始めたのはキャンよね。まあ、確かに今更な話っちゃ話よねん。


「・・・わかっていたけど、なんでここまで気にしなくなったのよ」

「確かにな。おとなしいか弱げな美少女はどこに消えてしまったんだか」

「私もそう思うの。舞ちゃんは本当にかわいかったのに。でも、野村先生、大川さん。もともと舞ちゃんは気にしない性格をしていたのよ」


ありゃ?のりちゃん!いつの間に来て・・・って、ああ、点滴が終わっていたね。話しに夢中で気がつかなかったよ。


「コホン。池上さん、そこは気にしてください」


いきなり看護師口調に戻っても遅いよ、のりちゃん。カーテン隔てたお隣さんが笑っているもの。


「えー、コホン。分かってても言わないでよ、池上さん」

「ねえ、矢橋さんというのね。私と中1の時に一緒のクラスだったって聞いたけど、よく覚えていたわね」

「だって大川さんはクラス委員をしたじゃない」

「旧姓は何?」

「石野よ。だから出席番号が池上さんの次だったの」

「そうか~。私は今は菊池なの。良ければ仲良くしてくれるとうれしいかも。私の知らない舞子の話が聞けそうだし」

「ええ、私も。舞ちゃんが中学を卒業してからの話とか気になるな~」


そう言って握手をする二人。・・・なんか似たもの臭を感じるのは・・・。

い~え~。何も言いませんよ、私は!


この時他の看護師さんが姿を現しました。


「あっ、野村先生。内科から連絡がきて、野村先生の意見を訊きたいそうです。来てくださいと言っています」

「何か、あったのか?じゃあ、後でな。池上」


そう言って孝一は病室から出て行きました。


「私も行くね。菊池さん、舞ちゃんと連絡先を交換しておくから後で訊いてね」

「ええ。私も舞子に渡しておくわね」


のりちゃんが戻った後、キャンがしみじみと言ったの。


「あんたの周りってほんと面白いわね」

「そんなことないと思うけど」

「いや、十分面白い」

「それならキャンも面白要員ね」

「それは嫌だ」

「もう、どっぷり浸かっているわよ」


キャンと顔を見合わせて私達はひとしきり笑ったのでした。


「でもさ、舞子と仲良くなると苦労するわよね」

「それおかしいよね。私は特別な事してないもの」

「まあ、周りが勝手にやっているんだけどさぁ~」

「そういえばさ~、あの話嘘だよね。私モテたことないわよ」

「・・・だから、池上先輩の策略だったのよ。舞子に悪い虫がつかないようにって」

「いや、でもさ、それにしては男子に避けられてた気がするんだけど」

「だから、何を聞いてたのよ。甲斐先輩や川口先輩を掻い潜って舞子に告れるような奴はいないでしょ」

「それじゃあ、私の告白が上手くいかなかったのは?あの時中3よ。兄は学校にいなかったじゃん」

「先輩たちの影響力を甘く見ないことね」


・・・つまり兄のせいで私は振られたと。


「それに小学校までは身体が弱かったんでしょ。心配するなって無理よ。それなら囲いこんで隠した方が楽だと思うわよ」


・・・なんでキャンまで体が弱かったって言うの?私、そんなことなかったよ。


「・・・おい。無自覚人間。今も十分体が弱いわよ」

「でもさ」

「でもさじゃないの。風邪ひいて1ヶ月も咳が出るのが普通だなんて思ってないよね」

「それは・・・確かに」

「それに、今まで野村先生に散々言われていたのに検査を受けなかったから、こんなことになったんでしょ。あんたの周りのママ友達からも聞いてるのよ。舞子は無理しいだって。あんたが無理してるのはバレバレなのに「そんなことないよ~、皆の方が頑張ってくれてるよ~」なんて言われたら、あんたのことを放っておけるわけないってね。ほんと、あんたは変なとこ人徳があるんだから」


えーと、これは褒められてるの?怒られてるの?

キャンが軽く私を睨んできた。


「褒めてないわよ。だから、周りに心配かけないためにももっと自分を大事にしてよ!あんたが思うよりもあんたのことを気にかけている人間はいっぱいいるんだから」


・・・これは私の悪い癖のせいだよね。

そうよ。私は身体がすごく弱くないけど、丈夫ってわけでもない。ううん。普通の人よりは弱い方になると思う。季節の変わり目には軽いのから重いのまで含め、必ず体調を崩すもの。

だから、自己暗示じゃないけど、私は大丈夫って言い続けているの。

そうしないと、普通に寝込んでしまうから。


熱はめったに出さないよ。ううん。出さないというか、高熱はでないの。でも、微熱はしょっちゅう出しているわね。これも大丈夫って言っていないと、直ぐに寝てしまいたくなるのよ。


それが皆には無理をしているように見えていたのかしらね?

でも、誓って無理はしてないから。

本当に無理をすると、寝込んで3日は動けなくなるから~。


この10年自己暗示で寝込んでないけどね。

・・・あっ!言っちゃった。



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