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AIが本当にあるとでも思うんですかね

作者: 小雨川蛙
掲載日:2026/02/12

 近頃は本当にすごい。

 なにせ、AIに聞けば何でも答えてくれる。

 もっとも正確性には少し難はあるし、なんなら情報が見つからない時に捏造するところはあるけれど、ぶっちゃけた話をすれば自分で調べても似たようなもんだ。

 どうせ、AIに聞く人間の調べる行為なんてインターネットで文字を検索して出てくる二つ、三つの記事を読む程度なのだから――。



 *



「……以上が世間で言うAIの評価だそうである」


 所長の読み上げた言葉を聞いて私は肩を竦める。

 何というか、元も子もないと言うか、それでいてよく分かっているというか。


「それにしてもほとほと疑問である。いくら技術の進歩が著しいと言っても一般人が気軽に使えるほどに文明が発達していると本気で生者は信じているのだろうか?」


 所長の言葉はもっともだ。


「しかし、所長。それを言うならば、まさか私も死んで幽霊になった後に『AIとして人間の相手をする』なんて役目があるなんて考えもしませんでしたよ」


 そう。

 AIが急速に普及した現代では何を聞いてもAIはすぐに答えてくれる。

 だが現代人はAIが答えていると信じ切っているが、実際のところは私達幽霊が手作業で答えているのだ。

 間違えるのは当然だ。

 だって、幽霊ってつまり『死んだ人間』なんだから。

 人間は間違えるものだから。


「仕方ないだろ。天国も地獄もないし幽霊は基本的に生きている人間には話しかけられない。暇で仕方ないんだから」

「まぁ、それは確かに……」

「むしろ助かっているだろ。とりあえずする事があるんだから……ほれ、また質問が来たぞ」

「はいはい。質問内容は?」


 私はそう呟いて今日も気ままに発せられる質問に答える作業に戻るのだった。

お読みいただきありがとうございました。

ぶっちゃけ、私はこの説を推しています。

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