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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第一章 「カーネーションをあなたに」
57/162

封印の森は

大体の流れを決めました。

カメみたいなペースで話を進めます。ご了承ください。


「あら、チェリー。いらっしゃい」

「こんにちは、リーナさん」



あの、へいとおぶぐろーりーだっけ?・・・なんか違う気がするけど、そんな感じのパーティーを追い払った後、私とハナミズキは図書館に向かった。そこまで道のりはとても平和で、誰にも邪魔されることはなかった。



「あら?その子は・・・」

「私の弟のハナミズキです」

「はじめまして、ハナミズキです。姉がいつもお世話になってます」



なんてしっかりした挨拶をするようになったの!!

すごいよ!ハナミズキ!



「まあ、チェリーにはとてもしっかりした弟さんがいるのね。はじめまして、私はこの図書館の司書のリーナよ。よろしくね」

「はい、よろしくお願いします!」

「あなたはまだ、図書館の登録はしてないわね」

「はい」

「だったら、登録料はいるわ。図書館の登録をしていないと、図書館には入れないの」

「わかりました」

「登録料は50コインね」



はいっと50コインを渡すハナミズキ。

私が出そうと思ってたのに~・・・。残念。



「もう、お姉ちゃん。僕、お金はあるから、お姉ちゃんが払おうとしなくてもいいんだよ」

「でも・・・。払いたかったのよ」

「ありがとう、お姉ちゃん。でもお姉ちゃん、装備を買うのに、お金使って今金欠でしょ」

「ぐっ!・・・確かにそうだけど。50コインならなんとかなるかなって」

「大丈夫だから。僕はもう守ってもらうだけの子供じゃないもん」



ハナミズキ・・・。大きくなって。



「お姉ちゃん、今度一緒に金策しようね!」

「うん・・・。ありがとう」



情けない姉でごめん。




「ふふ。話は終わったかしら」

「あ、はい!」

「二人は仲がいいのね」

「はい。そうですね。私はハナミズキが大好きです!」

「僕もお姉ちゃんが好きだよ!」

「羨ましいくらいに仲がいいわね。・・・そろそろ図書館の登録をしてもいいかしら?」

「はい、お願いします」



前に見た水晶にハナミズキが手を翳し、図書館の登録をする。見るのは二回目だけど、不思議だなぁ。

そして、リーナさんが私にした時と同じ図書館の規則の説明をしていく。



「これで、説明は終わりよ。何か質問はあるかしら?」

「特にないです」

「そう、良かったわ。じゃあ、本の世界を楽しんでね」



説明が終わり、図書館の中に入る。

うん、最近ここにばっかり来てるなぁ。



「お姉ちゃん、どこから探すの?」

「前に、聖霊について記述があった本の近くを探してみようかなって」

「じゃあ、僕は地図とかを探してみるよ」

「分かった。・・・・ねえ、字は読めるの?」

「ちょっとだけなら、住民の人に教えてもらったよ。だから地図ぐらいなら読めるよ」

「ありがとう、助かるよ」

「任せてね、お姉ちゃん!」



私の弟が頼もしすぎる!

さあ、私も頑張ろう!





**


どうしよう。

何にも見つからない。

手がかりすらないよ。これじゃあ、聖霊を助けるのに、何にも手助けにならないよ・・・。



「お姉ちゃん、何か見つかった?」

「ううん、何も」

「そっかぁ」

「そっちは?」

「封印の森の場所が分かったよ!」

「え、すごい!ハナミズキ!」

「えへへ」

「どこにあるの?」

「それは、北だよ」

「北?北って確か、森だっけ?」

「うん」



そっか、封印の森だもんね。

森の中にあるよね、普通。でもそんな危険な場所が始まりの町の近くにあるんだろう。



「封印の森は北の森の奥深く。あることを知らないとたどり着けないようになってるし、許可なきものは入れないって書いてあったんだ」

「許可・・・・」



そんなのどこでもらうの!?



「許可って多分ね、お姉ちゃんの持ってる鍵の事だと思う」

「鍵・・・女神様たちの?」

「うん、多分そうだと思う。それ以外に思いつかないし」

「でも、そんなこと」

「ねえ、その鍵を≪鑑定≫してもいい?」

「へ?いいけど・・・」



ハナミズキに鍵を渡す。

この鍵がそうなのかな?でも女神様たちはそんなこと一言も・・・。



「やっぱり。この鍵がそうだよ!」

「え、嘘!?」



そんなはずはない!っと自分でも≪鑑定≫する。


アイテム名:女神の寵愛の証

説明:チェリー専用装備

   女神達の力が込められている

   封印の森に入るための許可証

効果:???

所持者:チェリー



説明が増えてる!?

というか、効果はやっぱり不明なんだね。


読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。よろしくお願いします。

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