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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第三章 「うさぎパニック」
155/162

お茶会


スコーンに、タルト、ケーキにクッキー!

お菓子の甘い匂い!ポットから注がれる紅茶の匂い!

ここは天国??最高かよ。



「美味しそう…」


「食べるなよ…」


「た、食べないもん!…多分」


「多分かよ!」



ちょっと涎が出そうになっただけ。セーフセーフ。



「いや、セウトだよ。お姉ちゃん」


「ハ、ハナミズキ…」


「もう!何が起こるかわからない場所にのこのこ行っちゃって!プレイヤーが隠れてて襲ってきたらどうするつもりだったの!?」


「ご、ごめんなさい…」



うぅ、怒られちゃった。いやまぁ、当たり前のことなんだけど。

向こうでニヤニヤしてるカリンさん、許さない。あとで覚えててよ…。



「お姉ちゃんかたなしね」


「うぅ…」


「睨んでも無駄無駄。…それにしてもここすごいわね。お菓子がたくさん。チェリーは匂いにつられたのね」



呆れた目で見てくるけど無視無視。この空間をよく観察してみる。

気になることは二つ。どの椅子にも帽子がかけてあること。椅子の前にはそれぞれ空のティーカップが置かれていること。ここ、誰もいないのにね。

あとは…、美味しいお菓子が目の前にたくさん。食べちゃダメだけど。目を奪われちゃう。

1個くらいならバレないんじゃ…。そっと手を伸ばす。



「なんだこれ」


「え?」



その声に伸ばした手を止める。

手に持ったタルトを持ってガンテツさんが顔を引き攣らせる。



「何かあったの?」


「もしかしてこれ毒!?」


「いやな、あんまり美味しそうだったから食べたくて、食べる前に調べとこうと思ったんだけどな」



調べたらよ…と続けるガンテツさん。

その言葉に思わずわたしも近くのお菓子に《鑑定》をかけた。



アイテム名:不思議なスコーン

説明:美味しいスコーン。ふしぎだね!

効果:ふしぎなことがおこるよ!



うーん。

食べていいのか迷うやつだな。これ。

他にも調べてみたけどどれも同じ感じ。

みんながお菓子を見て話してるうちにこっそりインベントリに何個か仕舞い込む。

食べるにしろ食べないにしろ、何かの役に立つでしょ、きっと!

その時、後ろからガサガサと音がした。



「お、プレイヤーはっけーん!」


「まじかよ!」


「白兎寄越せー!!!」


「やれー!!」



ばっと振り向くとプレイヤーの姿。

ここにきて初接触。うわぉ、殺意高い!

魔法が飛んでくるので、《アースウォール》を出して防ぐ。

《アースウォール》が役目を果たし崩れた瞬間に今度は剣士が攻撃を仕掛けてくる。

攻撃が当たりそう、というタイミングで、ハナミズキが剣で受け止めて弾き飛ばす。



「大丈夫、お姉ちゃん!?」


「大丈夫!ありがとう!」


「ナイス魔法だったぜ」


「2人とも助かったわ」



バタバタとみんなが駆けつけ戦闘態勢に入る。

さぁ、奪い合いを始めよう!


読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。

よろしくお願いします。


8/11

前回と同じ日に書いてます。

書ける時に書かねば。


〈公式イベント設定〉


〈帽子屋の終わらないティーパーティー〉


イベントエリアにランダムで複数箇所出現する。

不思議なお菓子がある。(効果は不明)

お茶は美味しい。

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